5月の折り返しを迎え、月次祭(つきなみさい)を斎行し、皇室の弥栄と国の平安、氏子崇敬者の安寧(あんねい)と発展を願い上げました。
本日は生憎の雨模様となりましたが、伊勢山皇大神宮(横浜市西区)の例祭にあたり、禰宜(ねぎ)が代理参列いたしました。
同宮は明治初年に国費をもって創建され、“ 関東のお伊勢さま ” として親しまれています。
当社の例祭(4月22日)には、舞姫(まいひめ)さんの差遣(さけん)をお願いして、ご神前に麗しい舞を奉奏(ほうそう)していただいています。
伊勢の神宮(三重県伊勢市)は、伊勢の宇治の川上に鎮座する「内宮」(ないくう)=皇大神宮(こうたいじんぐう)と伊勢の山田の原に鎮座する「外宮」(げくう)=豊受大神宮(とようけだいじんぐう)の総称です。
両宮は、それぞれの正宮(しょうぐう)をはじめ、別宮(べつぐう)・摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)・所管社(しょかんしゃ)、合わせて125社の宮社(きゅうしゃ)を数え、これらを総称して神宮ともいいます。
さて、昨日は皇大神宮の正宮並びに別宮である荒祭宮(あらまつりのみや)において、「神御衣祭」(かんみそさい)が斎行されました。
「和妙」(にぎたえ=絹織物)「荒妙」(あらたえ=麻織物)という神さまの着物にあたる夏の神御衣(かんみそ)を御料(ごりょう)として奉(たてまつ)る恒例祭で、10月14日には冬の御料が奉られる、いわば衣替えの神事です。
この祭儀に、天皇陛下の第一皇女(こうじょ)である、黒田清子(さやこ)さまが臨時祭主(さいしゅ)として初めてご奉仕されました。
神宮祭主である池田厚子さま(昭和天皇第四皇女・神社本庁総裁)がご高齢であり、神宮祭祀(じんぐうさいし)に万全を期すことから、黒田清子さまが臨時祭主にご就任されました。(5月7日・神宮司庁発表)
伊勢山皇大神宮例祭に、神宮大宮司の名代(みょうだい)として参列された禰宜さんは、「清子さまは生真面目なご性格で、それまでの古儀に倣(なら)い、年中恒例祭に祭主としてのおつとめを果たされました。ご奉仕されるそのお姿を目の当たりにして、神宮職員一同が心を打たれました」と挨拶の中で仰っていました。