2010年9月 のアーカイブ

寒川神社例祭

2010年9月20日 月曜日

今日は相模国一之宮・寒川神社の例祭に参列いたしました。

退下する神職の列

退下する神職の列

拝殿には200名以上もの参列者が並びました。

社殿から下がる参列者

社殿から下がる参列者

寒川神社は一之宮で比々多神社は三之宮、1300年を有する國府祭(こうのまち・県無形民俗文化財)を通してのお付き合いです。また、相模國に鎮座する式内社(13社)同志のお仲間でもあります。今月30日には、相模國式内社の会総会も予定されています。

安心立命

2010年9月20日 月曜日

秋の彼岸入り。2・3日前の新聞にも出ていましたが、彼岸花は咲いていないところが多いようです。境内でも、まだ数本しか咲いていません。

IMG_3013

今日は、親戚の人たち数名が、境内近くの墓所にお墓参りに来られました。

higan

江戸中期の国学者・本居宣長(もとおりのりなが)は、自分の納まるところを山室山(やまむろやま)に定め、

今よりは はかなき身とは なげかじよ 千代の住処を もとめ得つれば

と歌い、霊魂が永住するところを見つけ、まさに安心立命の道理を説きました。

若やぐ

2010年9月19日 日曜日

今朝早く、三ノ宮・栗原の老人会(約30名)が清掃奉仕に来られました。

境内の清掃

境内の清掃

明日は敬老の日ですが、老人会の皆さんは元気そのものです。

清掃奉仕を終えて

清掃奉仕を終えて

限りないご神威(しんい)をいただかれ、百歳までも若やぎ、健やかにお過ごしください。そして、地域の鑑(かがみ)、長人(ながひと)としてご指導ください。

 

社務所では、昨年お隠れになった方の一年祭が行われました。奥津城(おくつき=墓所)で墓前祭を執り行い、お清めの後、社務所で直会(なおらい)の席を設けました。

一年祭 直会(なおらい)の様子

一年祭  直会(なおらい)の様子

亡くなった方の御霊(みたま)は、年々浄化され、神聖なものとなります。一方で、私たちは、日々年を重ね、嫌でも老いていきますが、気持ちの上では心新たに若返ることが大切であります。節目として行われる祖霊祭(それいさい)を通して、常若(とこわか)の甦りの力を以て、清く明るく生きることが、残りし者の在り方ともいえます。

第61回産土講祭

2010年9月19日 日曜日

昨日(9月18日)の午後、「第61回産土講祭」が開催され、自治会長、農業委員、農協理事、神社総代を始め、三ノ宮と木津根橋の講員32名が参加いたしました。

式典後の直会(なおらい)の様子

式典後の直会(なおらい)の様子

神社周辺では稲刈りが始まりましたが、産土(うぶすな)の神さまに日頃の神恩(しんおん)に感謝するとともに、五穀豊穣を祈念いたしました。

敬老の日を前に

2010年9月18日 土曜日

ここ数年、近隣に老人介護施設が数多く建設されています。社会構造の変化や家族の在り方が変わり、親子の絆が薄れつつある昨今、身を煩い一人床に臥したり、心を病む高齢者が増えています。

地鎮祭 おめでとうございます

老人介護施設の地鎮祭

介護の手立ては忽(ゆるがせ)に出来ないもので、特に熱中症の多かった今年は、尚更その思いを強くした方も多かったと思います。

施設の竣工式

施設の竣工式

成人の日・海の日・体育の日とともに、明後日の敬老の日は、いわゆるハッピーマンデー制度により、いつが祝日か分かりづらくなりました。

「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。」という祝日法に記された意義を、あらためて認識したいところです。

日頃から、お年寄りを敬い労るのは当たり前のことですが、世界一の長寿国としては当然の責務でもあります。

056

みちのかみ

2010年9月17日 金曜日

「さえのかみ・くなどのかみ・ちまたのかみ」などというと、さっぱり何のことか分からないでしょうが、「障神・岐神・衢神(道俣神)」と記すと理解できるかもしれません。これは全て、道祖神(どうそじん)のことです。

道祖神

道祖神

古くから道祖神は、村境、峠、道の辻、橋のたもとなどに祀(まつ)られ、邪悪なものや疫病が進入するのを防ぐ尊い神さまとして敬われてきました。現世と他界とを隔てる場所や祖霊を迎える場所とも考えられてきました。

また、道案内の猿田彦(さるたひこ)と同一視されたり、地方により縁結び・安産・子どもの神・夫婦和合・旅行神などの複雑な信仰を有しています。

道祖神移転のお祓い

道祖神移転のお祓い

県道44号(伊勢原藤沢線)において、車の往来が激しく危険なため、新たに歩道を設けることになりました。しばらくの間、道祖神さんに移転していただくこととなり、その奉告(ほうこく)と安全を祈願いたしました。

橋のたもとの道祖神(伊勢原市神戸)

橋のたもとの道祖神(伊勢原市神戸)

生物多様性

2010年9月17日 金曜日

先般行われた「神奈川県神社庁絵画展」(当社ブログ 8/18・9/1に掲載)において、見事“ 神社庁長賞 ”を受賞した3人の子どもたちが、本日(9月17日)発行のタウンニュース伊勢原版に掲載されました。今後も沢山の絵を描き、比々多の大神さまのご加護のもと、更なる上達がもたらされますようお祈り申し上げます。

鶴巻影美会絵画教室の子どもたち
鶴巻影美会絵画教室の子どもたち

 

さて、2日間続いた大雨の影響でしょうか。珍しい現象ですが、境内の砂利の間からキノコがひょっこりと顔を出しました。

IMG_2992

1985年、アメリカの生物学者 W・G・ローゼンが使用した造語で、「生物多様性」という言葉をご存じでしょうか。今春行われた経済広報センターの調査では、約6割が言葉を知っているものの、内容を知っているのは27%にとどまるそうです。【産経新聞9/15より】

「生物が分化・分岐してさまざまに異なること。種だけでなく遺伝子・生態系の多様性も包括する概念。」(『広辞苑』)という意です。当然のことながら、自然に触れ合う機会が少なければ関心も低くなります。

異常気象や私たちが引き起こす様々な行為により、生態系にも歪(ひず)みがもたらされ、回りまわって私たちの暮らしにも影響が及ぼされる可能性を秘めています。

 

神社の境内には、四季を通じて種々の生物が息づいています。神域で心を鎮めながら、小さな声や姿に注意を払うのも学びの場になるものです。

日本人の清潔感

2010年9月16日 木曜日

比々多神社から約1㎞ほど離れたところに、「秦野市・伊勢原市環境衛生組合 栗原一般廃棄物最終処分場」、いわゆる“ ゴミ焼却場 ”があります。その周辺の環境汚染調査の為、委託業者の方が井戸水の水質調査に来られました。他に7箇所で行うようです。

井戸水を入れた容器

井戸水を入れた容器

以前の調査では、他よりもダイオキシン類の濃度が低く、鎮守の杜の木々が守ってくれていることの証左といえましょう。

今年は平城遷都1,300年ということで、遠く奈良の都では多くのイベントが開催されましたが、都をつくるために田畑の灌漑用水はもちろんのこと、日常の廃水や疫病予防などで下水処理にはかなりの労苦があったと思われます。その後の長岡京や平安京でも同様です。

衛生管理は、清潔感溢れる日本人が、古くから気を遣ってきたことであります。

しかしながら、東の都、皇居のお堀では水質悪化が夥(おびただ)しい様子です。家庭排水の一部が流れ込んでいるとも言われています。また、モラルに欠ける行為で外来魚を放し、生態系が変化していることも原因かもしれません。

ようやく涼しくなりそうですが、インフルエンザの予防という意味でも、衛生に気を配る季節を迎えます。

榊会役員会

2010年9月15日 水曜日

比々多神社総代の務めを全うされた方々により、昭和55年に榊会(さかきかい)という組織が結成されました。以後、毎年春秋の2回正式参拝を行っています。

榊会役員会

榊会役員会

今年は第61回を数えますが、来る11月4日(木)に行われます。その他、役員任期の慰労を込めた懇親事業として、日本三大曳祭として有名な「秩父夜祭」(国指定重要民俗文化財・12月3日)を見学することが決まりました。

鶴岡八幡宮例祭

2010年9月15日 水曜日

昨晩、やおらに降り出した雨は、瞬く間に集中的な豪雨に変わりました。丁度、産土講祭(9月18日)の役員会最中でしたが、雨が弱まるのを待って皆さんお帰りになられました。

自然の猛威は恐ろしい限りですが、その雨がようやく涼しい日をもたらしてくれたようです。今日は鎌倉・鶴岡八幡宮の例祭に参列いたしました。

去る3月10日、強風による被害で大銀杏が倒れるという大きな被害(当ブログ・3月11日掲載)が生じましたが、そのことを憂う多くの人たちの思いを聞き届けているのか、ひこばえの芽が2メートルぐらいに伸びていました。

数え切れないほどの芽が出ています

数え切れないほどの芽が出ています

今日は15日。毎月1日・15日に執行している月次祭(つきなみさい)にあたり、小祭式により行いました。神さまの御加護のもと、氏子崇敬者が平穏無事であることに感謝申し上げるとともに、皇室の弥栄と国家の安泰、繁栄を祈願いたしました。