2010年9月17日 のアーカイブ

みちのかみ

2010年9月17日 金曜日

「さえのかみ・くなどのかみ・ちまたのかみ」などというと、さっぱり何のことか分からないでしょうが、「障神・岐神・衢神(道俣神)」と記すと理解できるかもしれません。これは全て、道祖神(どうそじん)のことです。

道祖神

道祖神

古くから道祖神は、村境、峠、道の辻、橋のたもとなどに祀(まつ)られ、邪悪なものや疫病が進入するのを防ぐ尊い神さまとして敬われてきました。現世と他界とを隔てる場所や祖霊を迎える場所とも考えられてきました。

また、道案内の猿田彦(さるたひこ)と同一視されたり、地方により縁結び・安産・子どもの神・夫婦和合・旅行神などの複雑な信仰を有しています。

道祖神移転のお祓い

道祖神移転のお祓い

県道44号(伊勢原藤沢線)において、車の往来が激しく危険なため、新たに歩道を設けることになりました。しばらくの間、道祖神さんに移転していただくこととなり、その奉告(ほうこく)と安全を祈願いたしました。

橋のたもとの道祖神(伊勢原市神戸)

橋のたもとの道祖神(伊勢原市神戸)

生物多様性

2010年9月17日 金曜日

先般行われた「神奈川県神社庁絵画展」(当社ブログ 8/18・9/1に掲載)において、見事“ 神社庁長賞 ”を受賞した3人の子どもたちが、本日(9月17日)発行のタウンニュース伊勢原版に掲載されました。今後も沢山の絵を描き、比々多の大神さまのご加護のもと、更なる上達がもたらされますようお祈り申し上げます。

鶴巻影美会絵画教室の子どもたち
鶴巻影美会絵画教室の子どもたち

 

さて、2日間続いた大雨の影響でしょうか。珍しい現象ですが、境内の砂利の間からキノコがひょっこりと顔を出しました。

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1985年、アメリカの生物学者 W・G・ローゼンが使用した造語で、「生物多様性」という言葉をご存じでしょうか。今春行われた経済広報センターの調査では、約6割が言葉を知っているものの、内容を知っているのは27%にとどまるそうです。【産経新聞9/15より】

「生物が分化・分岐してさまざまに異なること。種だけでなく遺伝子・生態系の多様性も包括する概念。」(『広辞苑』)という意です。当然のことながら、自然に触れ合う機会が少なければ関心も低くなります。

異常気象や私たちが引き起こす様々な行為により、生態系にも歪(ひず)みがもたらされ、回りまわって私たちの暮らしにも影響が及ぼされる可能性を秘めています。

 

神社の境内には、四季を通じて種々の生物が息づいています。神域で心を鎮めながら、小さな声や姿に注意を払うのも学びの場になるものです。