2017年9月 のアーカイブ

重九

2017年9月9日 土曜日

昨日は安産の吉日「戌の日」にあたり、平日ながら安産祈願のお参りがありました。

今月の戌の日は、20日(水)友引、来月は2日(月)友引、14日(土)友引、26日(木)先負となっています。

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さて、今日は陽数最大の「九」が重なるめでたい日で、五節句の一「重陽」(ちょうよう)「重九」(ちょうく)です。

「菊の節句」といわれ、「千代見草」(ちよみぐさ)「翁草」(おきなぐさ)「齢草」(よわいぐさ)ともいわれる菊を浮かべた酒を飲み、不老長寿を願う習わしがありました。

新暦では菊には未だ早く、季節のずれを感じますが、旧暦では今年は10月28日(土)となります。

ご案内の通り、花札(はなふだ)では九月の札に「菊に盃」があります。

菊に盃

花札「菊に盃」

当社の氏子区域には「菊勇」(きくゆう:伊勢原市神戸)という蔵元がありますが、新酒の醸造時期も近づいて来ます。

社頭では土曜日とあって御朱印参拝が多く、〝 平成二十九年九月九日 〟と九を三回重ねて何度も墨書しました。

奉仕作業

2017年9月8日 金曜日

今日は先月に続いて、氏子総代さんによる奉仕作業が行われました。

神社周辺の土手や化粧塚(けしょうづか)、元宮(もとみや)などの草刈り、木の伐採(ばっさい)処理など、予定通りに順調に捗(はかど)りました。

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そして、「酒祭」(さかまつり・11月8日)のお水取り神事を行う沢山(さわやま)・三段の滝に状況視察で上がって頂きました。

清々と綺麗になった土手には、そろそろ彼岸花も伸びてきそうです。

夜長月を楽しむ

2017年9月7日 木曜日

日中はまだ暑さが残るものの、〝 陰気(いんき)ようやく重なり露凝(つゆこご)って白し 〟の二十四節気「白露」(はくろ)となりました。七十二候でも「草の露(つゆ)白し」となります。

白というと冬の印象ですが、五行説(ごぎょうせつ)では白を秋に配当し、秋の異称を「白秋」(はくしゅう)ともいいます。

「秋」は秋空が明らか、収穫が飽(あ)き満ちる、草木の葉の紅(あか)くなるなどの意からとも言われますが、秋の趣(おもむき)が一入(ひとしお)感じられるようになってきました。

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境内では、まだ蝉(せみ)の鳴き声を聞くことができますが、桜の葉は徐々に色が変わり始め、夜は轡虫(くつわむし)が〝 ガチャガチャ ガチャガチャ 〟と夜長月(よながつき)を楽しむように鳴いています。

市内の小学校では運動会、中学校では体育祭の練習が本格的に始まる時期、当社でも週末は兼務する八幡神社(伊勢原市坪ノ内)の例祭を迎えます。

遺物から太古を偲ぶ

2017年9月6日 水曜日

当社周辺(三ノ宮・栗原)では、360基を越える古墳が確認され、古代文化発祥の地といわれます。

考古学の先駆者・坪井正五郎博士や神道考古学を確立した大場磐雄博士等も発掘調査に関わっています。

金銅装圭頭大刀 登尾山古墳

金銅装圭頭大刀 登尾山古墳

らちめん古墳や登尾山(とおのやま)古墳からは、相模領域でも類例の少ない貴重な金銅装(こんどうそう)の装飾大刀(そうしょくたち)や馬具(ばぐ)、銅鋺(どうわん)、銅鏡(どうきょう)等が出土しています。

神社併設の三之宮郷土博物館には、それらを含む約2000点の資料を保管展示しています。

東名高速道路建設時に発見された「下谷戸縄文遺跡環状列石及住居跡」は、先代宮司の働きかけにより当社境内に移築されました。

博物館に展示されている出土品だけではなく、相模湾を眺望する丘陵地の古墳を訪れ、当時の豪族の姿を想像し、太古を偲ぶのもおすすめです。

神社庁視察と鎌倉参拝

2017年9月5日 火曜日

神奈川県神社庁設立70周年記念事業として進めらた庁舎建設工事(本年3月竣功)ですが、県内1121社の神社同様、所管神社に募財協力を仰いだこともあり、本日バスで新庁舎視察に出掛けました。

神奈川県神社庁正式参拝

正式参拝(神社庁神殿)

神社庁に到着した13社54名の一行は、神殿において正式参拝を執り行いました。

その後、参事さんから映像による説明を受け、各施設を視察しました。

新庁舎玄関前にて

新庁舎玄関前にて

続いて、鶴岡八幡宮に向かい、お出迎えの神職に案内されて上宮(じょうぐう)に上がり、正式参拝を受けました。

直会殿(なおらいでん)で開催中の写真展見学、大石段前の大銀杏(おおいちょう)の説明、更には鎌倉文庫において休憩を取りながら、権宮司さんから鄭重な説明を賜りました。

鶴岡八幡宮 大石段にて

鶴岡八幡宮 大石段にて

昼食ではアルコールも入り、最後まで和気藹々(わきあいあい)と良き親睦が図れました。

また、昨年3月に竣功した若宮大路(わかみやおおじ)の段葛(だんかずら)をゆっくりと歩き、お土産を手に鎌倉散策も楽しむことが出来ました。

鎌倉文庫にて

鎌倉文庫にて

お蔭様で天候にも恵まれ、とても充実した一日となりました。

健康にも心の栄養にも

2017年9月4日 月曜日

明日はバスで「神奈川県神社庁新庁舎視察と鶴岡八幡宮参拝・鎌倉散策」に出掛けます。

全国的なことですが、御朱印巡りの参拝者が多くなっていて、明日も鶴岡八幡宮では御朱印の対応に追われる様子を目にすることでしょう。

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当社では週末に集中することが多い程度ですが、御朱印帳をうっかり忘れた方のために、和紙で書いたものをある程度準備しています。

以前は御朱印の方に、待ち時間を利用して元宮(もとみや:当社の旧社殿跡地)のご案内をすることがありましたが、この頃は参拝者側から元宮の場所を尋ねられることが多くなりました。

地図検索アプリでの評価やツイッター、フェイスブックの影響が大きいと見られます。

元宮から社叢を眺める

元宮から社叢(しゃそう)を眺める

秋が深まるにつれ、元宮まで上がるには丁度良い気候となってきます。

程良い歩行は健康に最適であり、心の栄養にも素晴らしい景観なので、是非とも足を運んで下さい。

慶祝 御婚約御内定

2017年9月3日 日曜日

本日の佳き日、天皇陛下の御裁可(ごさいか=勅裁)により、秋篠宮・同妃両殿下(あきしののみや・どうひりょうでんか)第1女子(御長女)眞子内親王殿下(まこないしんのうでんか)には、小室圭(こむろけい)氏と御婚約が御内定になりました。(宮内庁発表

文仁(ふみひと)親王・同妃両殿下には、以下の御感想を述べられました。

本日、天皇陛下のご裁可をいただき、私たちの長女、秋篠宮眞子と小室圭さんとの婚約が内定いたしました。小室さんと娘は、約5年の歳月をかけて、双方の気持ちを確認しながら結婚に向けての話を進めてきました。内定までの5年は、私たちの時よりも長い期間になり、二人の意思を確認するには十分な時間であったことと思います。私たちは、その二人の意思を喜んで尊重しました。本日は、あくまで婚約が内定したことの発表であり、今後いくつかの行事を経て結婚ということになります。私たち家族は、その日を迎えることを楽しみにしております。

『皇室』平成29年 夏75号

『 皇 室 』 平成29年 夏75号

皇族の御結婚は平成26年10月の高円宮家(たかまどのみやけ)の典子女王殿下(のりこじょおうでんか=千家典子さん)以来で、内親王殿下としては平成17年11月の紀宮殿下(のりのみやでんか=黒田清子さん)以来となります。

今後、一般の結納(ゆいのう)にあたる「納采の儀」(のうさいのぎ)で婚約が正式決定し、小室家の使者が宮家に結婚式の期日を伝達する「告期の儀」(こっきのぎ)で式の日取りが決定。次いで、宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)において、皇室を離れることを御奉告になり、「朝見の儀」(ちょうけんのぎ)で天皇・皇后両陛下にお別れの挨拶をされます。そして、眞子内親王殿下をお迎えになる小室家の使者が宮家を訪れる「入第の儀」(じゅだいのぎ)を経て、結婚式に臨まれることになりそうです。

身近な神道

2017年9月2日 土曜日

昨晩は台風の影響で雨がよく降り、気温も下がって明け方まで冷え込みました。

朝は天気の回復が気になりましたが、午前9時には徐々に青空が見え始め、農協GC組合の青空集会の人たちも安心の表情でした。

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さて、予定通り研修が開催となり、「神社あれこれ~身近な神道~」というお題で禰宜がお話をさせて頂きました。

世界三大宗教といわれる仏教、キリスト教、イスラム教との違い、神道の特色、祭りの伝統などについて身近な例を挙げて説明しました。

今日は二十四節気「処暑」の末候、七十二候の第四十二候で「禾乃ち登る」(こくものすなわちみのる)です。

〝 命の根 〟ともいわれる稲が穂を垂らし、野の風景も秋を感じるようになり、境内では蜻蛉(とんぼ)が多く見られるようになりました。

2017年9月1日 金曜日

時折吹く強い風に小枝や葉が落ちたものの、お蔭さまで台風15号による被害もなく安泰です。

朔日(ついたち)参りの崇敬者による赤飯をお供えし、御神前に額衝(ぬかず)いて月次祭(つきなみさい)を斎行しました。

今月も平穏無事をお祈り申し上げます。

長月 社頭掲示

長月 社頭掲示

さて、明日は農協準組合員(GC組合)の研修会が社務所で開催されます。

昨年は「農村とまつり」という表題でお話をさせて頂きましたが、今年は「身近な神道」ということで様々な祭りについて触れたいと思っています。

「祭」という字の「示」は神さまの降臨する祭壇を表し、神、社、祓、榊、崇、祈、祀、礼、祠、祇、祚、福、祖、禊、禍、禰、祷、斎、禮など、示偏(しめすへん)は神や祭りに関することを表しています。