昨日は「敬老の日」でしたが、暦には雑節の「社日」(しゃにち)と記されています。
一年に2回あり、春分と秋分に最も近い戊(つちのえ)の日で、「秋社」(あきしゃ)でした。
古くよりこの日に土の神を祭り、春は五穀豊穣を祈り、秋は収穫に感謝する日としています。
鶴巻の大榎(おおえのき:県指定天然記念物)で親しまれている地神社(じじんしゃ:秦野市鶴巻南)では、毎年恒例となっている祭儀を執り行いました。
樹齢600年以上といわれる大欅(おおけやき)ですが、6年前に大掛かりな土壌改良を施し、御神木の樹勢も盛んになっているように感じます。
式の間は真夏日に近い気温で、多くの蝉(せみ)が鳴いていましたが、大きな枝葉に覆われていたお蔭で、涼しくご奉仕することができました。
地神社は社殿をもたない神社ですが、御祭神である土の神「埴安姫」(はにやすひめ)に収穫感謝をする農業信仰です。