2017年9月26日 のアーカイブ

エイ・エイ・エーイ

2017年9月26日 火曜日

「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、彼岸明けの今日は28度まで気温が上がり、地鎮祭(じちんさい)奉仕を終えると、汗びっしょりとなるほど、残暑の一日でした。

お宮の境内では、初宮詣りの元気な赤ちゃんに負けぬほど、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシが鳴いていました。

jyoutou

さて、平日は御祈願や出張祭典の申込み、様々な相談などの電話がありますが、上棟祭(じょうとうさい)についての問合せが入りました。

上棟祭は「むねあげのまつり」ともいい、建物を新築して棟木(むなぎ)を上げるにあたり、家屋の守護神(しゅごしん)及び工匠(こうしょう)の神さまをお祭りして新家(にいや、あらや、しんけ、しんや:新屋)に禍(わざわい)無く、平安であることを祈念する祭儀です。

本義では幣束(へいそく)、弓矢を飾り立て、屋上・屋下(おくじょう・おくか)の両所に祭場を設け、「曳綱の儀」(ひきつなのぎ)、「槌打の儀」(つちうちのぎ)、「散餅銭の儀」(さんぺいせんのぎ)という3つの儀式を眼目(がんもく)としますが、略儀では庭上(ていじょう)のみで行い、前述の3儀を執り行わず、代わりに棟木を切麻(きりぬさ)で祓い清めます。

上棟祭は工匠家の仕来(しきた)りを大切にしますが、当社では棟木に晒(さら)しを結び、棟梁(とうりょう)・家主(やぬし)等により、〝 永遠に永久に 〟との意をこめて「エイ・エイ・エーイ」と唱えて棟上げの所作(しょさ)を執り行っています。

本義の槌打の儀では、工匠が幣(へい)を振って「千歳棟」(せんざいとう)「万歳棟」(ばんざいとう)「永永棟」(えいえいとう)と3度唱え、その度に棟木を槌で打ちます。