相模国三ノ宮・比々多神社

秋社

昨日は「敬老の日」でしたが、暦には雑節の「社日」(しゃにち)と記されています。

一年に2回あり、春分と秋分に最も近い戊(つちのえ)の日で、「秋社」(あきしゃ)でした。

古くよりこの日に土の神を祭り、春は五穀豊穣を祈り、秋は収穫に感謝する日としています。

鶴巻の大榎

鶴巻の大榎

鶴巻の大榎(おおえのき:県指定天然記念物)で親しまれている地神社(じじんしゃ:秦野市鶴巻南)では、毎年恒例となっている祭儀を執り行いました。

樹齢600年以上といわれる大欅(おおけやき)ですが、6年前に大掛かりな土壌改良を施し、御神木の樹勢も盛んになっているように感じます。

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式の間は真夏日に近い気温で、多くの蝉(せみ)が鳴いていましたが、大きな枝葉に覆われていたお蔭で、涼しくご奉仕することができました。

地神社は社殿をもたない神社ですが、御祭神である土の神「埴安姫」(はにやすひめ)に収穫感謝をする農業信仰です。

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コメント / トラックバック2件

  1. 鈴木治美 より:

    見事な榎ですね  すごいです

    わたしは 時々 ご神木に触れさせていただくことがありますが ごわごわとした幹肌に 願いを込めたりするときもあります
    いつも お願いばかりの不遜な自分ですが お守りくださり今日までなんとか来れました

  2. 禰宜 より:

    鈴木治美 様

    当社でもお参りの方が御神木に両手を当てている様子を見掛けることが多々あります。
    何百年という生命力は人間とは比にならないものであり、それ故〝御神木〟としての尊さを感じるのかもしれません。

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