相模国三ノ宮・比々多神社

遺物から太古を偲ぶ

当社周辺(三ノ宮・栗原)では、360基を越える古墳が確認され、古代文化発祥の地といわれます。

考古学の先駆者・坪井正五郎博士や神道考古学を確立した大場磐雄博士等も発掘調査に関わっています。

金銅装圭頭大刀 登尾山古墳

金銅装圭頭大刀 登尾山古墳

らちめん古墳や登尾山(とおのやま)古墳からは、相模領域でも類例の少ない貴重な金銅装(こんどうそう)の装飾大刀(そうしょくたち)や馬具(ばぐ)、銅鋺(どうわん)、銅鏡(どうきょう)等が出土しています。

神社併設の三之宮郷土博物館には、それらを含む約2000点の資料を保管展示しています。

東名高速道路建設時に発見された「下谷戸縄文遺跡環状列石及住居跡」は、先代宮司の働きかけにより当社境内に移築されました。

博物館に展示されている出土品だけではなく、相模湾を眺望する丘陵地の古墳を訪れ、当時の豪族の姿を想像し、太古を偲ぶのもおすすめです。

コメント / トラックバック2件

  1. 鈴木治美 より:

    すごい数ですね  登尾山(とおのやま)古墳に 機会あれば見学したいです

    秦野の桜土手古墳公園に行ったことがありますが 様々な地での発掘・研究が楽しみですね

  2. 禰宜 より:

    鈴木治美 様

    登尾山古墳は、現在の県立いせはら塔の山緑地公園内(神社の西側)にあたります。
    残念ながら、果樹農家地内に位置することから、専門員の案内がないと辿り着くことは難しい場所です。
    墳丘規模は大きくないものの、出土した副葬品(圭頭大刀、装飾大刀、直刀、馬具、銅鋺、銅鏡、須恵器高坏、土師器坏等、家形埴輪、人物埴輪等)は県内で類例を見ないほどの一級品ばかりで、三浦半島を見渡す眺望からも、相模国を治めた人物の姿が想像されます。

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