2014年3月 のアーカイブ

春の彼岸

2014年3月21日 金曜日

本日は太陽が真東から昇り真西に沈む、昼夜の長さがほぼ同じになる春分の日です。

祝日法には「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」とあり、〝 分かりづらい祝日 〟です。

明治11年(1878)に春分の日が「春季皇霊祭」、秋分の日が「秋季皇霊祭」と定められた祭日ですが、昭和23年に制定された祝日法で上記のように意義づけされました。

宮中の皇霊殿では現在でも春季皇霊祭が執り行われ、旧官国幣社などの神社で遙拝式が行われています。

一年祭 ( 参集殿 )

一年祭 ( 参集殿 )

仏教では生死の境を此岸(しがん)といい、「生死の此岸を去って涅槃(ねはん)の彼岸に至る」といわれます。

彼岸の中日が先祖供養になったのは、太陽が真西に沈むのと西方浄土説が結びついたともいわれます。

この先祖供養が、日本古来の祖霊祭と習合している点も興味深いところです。

墓前祭 ( 一年祭 )

墓前祭 ( 一年祭 )

墓前におはぎや団子をお供えして先祖供養をされた方も多かったと思いますが、当社でも本日は「一年祭」「五年祭」などの祖霊祭のご奉仕がありました。

思い出

2014年3月20日 木曜日

卒園、卒業、退職、転勤、異動、転職、転校、引っ越しなど、春は別れの季節です。

一方で、入園、入学、入社、クラス替えなど、出会いの季節でもあります。

伊勢原市内の中学校(山王中・成瀬中・伊勢原中・中沢中)では13日(木)に卒業式がありました。

山王中学校卒業式

山王中学校卒業式

18日(火)は山王幼稚園の卒園式、そして本日は雨の中でしたが市内小学校(伊勢原小・大山小・高部屋小・比々多小・成瀬小・大田小・桜台小・緑台小・竹園小・石田小)で卒業式が執り行われました。

比々多小学校卒業式

比々多小学校卒業式

今年も山王中学校・比々多小学校の卒業式に禰宜がお役目で出席しましたが、式典に臨む生徒や児童の姿勢はとても厳粛で、地域の宝物というべき子供たちの成長に、喜びと感動を覚えました。

それぞれに様々な思い出を大切に、更に高みに大きく成長することを期待しています。

さて、18日のニュースでご覧の方も多いと思いますが、学習院初等科をご卒業された皇太子御夫妻の長女      敬宮愛子(としのみやあいこ)さまが卒業記念文集に寄せた作文を以下に記します。(原文表記)

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大きな力を与えてくれた沼津の海

不安な気持ちを抱きつつも、きっと楽しい思い出が作れると言われて出かけた沼津でしたが、初日から練習は厳しく、海に入りたくないと思う時も少なくありませんでした。ただ楽しかったのは、友達との生活と食事、お風呂でした。

しかし、足の着かない海で泳いで、初めて気持ちよいと感じる日が来ました。三日目に行ったプレ距離泳の時でした。プレの日は、波もなく、太陽が照りつける中での距離泳となりました。海に入るまでは、五百メートルも泳げる訳がないと諦めていましたが、泳いでいるうちに、体の力が抜け、楽しく泳げるようになりました。五百メートルを泳ぎ切ると、海が好きになり、海に入るのが楽しみになっていました。

迎えた本番の五日目は、潮の流れが少しあり、泳ぎにくいと感じましたが、前日に一キロ泳や二キロ泳を終えた人たちの「頑張れー」という応援の声が聞こえる度に、不思議と力が湧いてきました。無事に泳ぎ切り、みんなと喜びながら頂いた氷砂糖の甘い味は格別でした。

沼津での生活は、私に諦めないことの大切さを教えてくれ、大きな自信を与えてくれました。沼津の海は、私にとって忘れられない記念の海。六年間の中で、私がいちばん成長できたと感じられる素晴らしい思い出になっています。

お彼岸の野鳥観察

2014年3月19日 水曜日

彼岸に入り、しばらくは祖先のまつり「祖霊祭」が続きます。

今日は3年前にお隠れになられた方の祥月命日(しょうつきめいにち)にあたり、神道では「正辰祭」(せいしんさい)といいますが、三年祭を執り行いました。

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さて、本日は職員もお休みが多く、お参りの方もまばらで境内はとても静かです。

そのような中、雉(きじ)の雄が「ケンケン」とかん高い声で鳴きました。周囲を見渡すと、まさしく「雉の草隠れ」(=頭隠して尻隠さず)という言葉通り、小木の間を歩いているのが見つかりました。

雉の雄

雉の雄

また、小啄木鳥(こげら)が「ギーギー」と鳴き声を上げて、嘴(くちばし)で木をたたく〝 ドラミング 〟も聞かれます。

小啄木鳥

小啄木鳥

見渡すと梅や河津桜の蜜を吸う目白(めじろ)や高所で営巣に忙しない烏(からす)の姿も見かけます。

平安堅固ならん

2014年3月18日 火曜日

今日は彼岸の入り。

「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、寒さが薄れて過ごしやすい日々になります。

新工場建設工事地鎮祭 17日

切麻散米(きりぬささんまい) 

本日は一般住宅や工場建設にあたり、地鎮祭のご奉仕がありました。

新工場建設工事の地鎮祭では強風が吹きましたが、お蔭様でテントに覆われて滞りなくつとめることできました。

おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭では、神事を通して土地の神さまの神慮(しんりょ)を鎮め、土地の平安堅固(へいあんけんこ)ならんことを祈ります。

工期は限られていますが、安全かつ順調に工事が進むことをお祈りいたします。

三ノ宮周辺を巡る

2014年3月18日 火曜日

高知では全国のトップをきって桜が開花しました。

当地でも春本番の暖かさとなりましたが、春一番が吹き荒れ、拝殿の扉を閉めるほどでした。

神奈川県歩け歩け協会 17日

神奈川県歩け歩け協会 17日

本日は山王中学校の1年生が「郷土ウォーク」で当社を訪れました。

今回は時間の関係で郷土博物館の見学はありませんでしたが、郷土の歴史を学ぶことはとても大切です。

山王中学校

山王中学校

伊勢原市内では新東名高速道路の建設工事やそれに伴う道路建設、道路改良事業などに伴い、遺跡の発掘調査が実施されています。

一昨日は遺跡調査報告会が開催され、その成果が報告されました。

伊勢原歴史・史跡マップ 

伊勢原歴史・史跡マップ 

この度、伊勢原歴史・史跡マップ(一般社団法人伊勢原市観光協会発行)の「日向エリア・三ノ宮エリア・善波・聖峰エリア」版がつくられ、本日社務所に届きました。

日向エリア・三ノ宮エリア・善波・聖峰エリア

三ノ宮・善波・聖峰エリア

本パンフレットは社頭に沢山ありますので、手にとってご覧の上、歴史と文化溢れる神社周辺を是非とも巡ってみてください。

人形感謝祭

2014年3月17日 月曜日

一昨日は大型バスで平塚土木事務所一行が、本日は県歩け歩け協会で約80名が当社に立ち寄りました。

暖かい陽気に誘われてご朱印参拝も増えて来ました。

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さて、本日は午後3時から「人形感謝祭」を執り行いました。

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今年は2度の大雪による影響もあり、境内に飾る期間が短くなりましたが、各家庭の人形は有終の美を飾れたことと思います。

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様子をご覧になるため、時折お参りに見えた方も多かったようです。

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神事では人形の一部をお焚き上げしましたが、御霊(みたま)を遷(うつ)した人形(ひとがた)も浄火で焚き上げ、感謝の真心を捧げました。

撤下品(てっかひん)の紅白餅

撤下品(てっかひん)の紅白餅

幸せに満ち溢れた一日

2014年3月16日 日曜日

春疾風(はるはやて)といっていいでしょうか、今日の境内は時折強い風が吹きました。

九州南部・奄美地方や北陸、そして本日は中国地方で春一番が吹いたようですが、当地では条件に満たなかったようです。

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さて、本日は大安吉日、朝から諸祈願の参拝が続きました。

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戌の日にあたり、安産祈願のお参りも数多くありました。

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そして、洋装での神前結婚式もありました。

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お蔭様で、境内は幸せに満ち溢れた一日となりました。

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絵馬には安産の願い、お腹の赤ちゃんへの思いが在り在りと記されていて、微笑ましくなります。

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また、消費税の関係もあってか、新車購入による交通安全祈願祭もありました。

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列列椿

2014年3月15日 土曜日

月の折り返しとなる15日を迎えました。年度末で慌ただしくお過ごしの方も多いと思います。

神社では常の如く「月次祭」(つきなみさい)を執り行い、竹の園生(そのう)の弥栄(いやさか)と国民の安寧(あんねい)を祈念しました。

河津桜 駐車場

河津桜 駐車場

未だ冷たい空気に包まれていますが、明日からは一気に気温も上がり、春らしい陽気となりそうです。

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境内では、河津桜が満開となりましたが、つやつやとした椿(つばき)が、大輪の艶麗(えんれい)な花を咲かせています。

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数多く並んで咲いている椿を〝 列列椿 〟(つらつらつばき)といいますが、まさにそのような様子です。

巨勢山(こせやま)のつらつら椿つらつらに見つつ偲(しの)はな巨勢の春野を 『万葉集』

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常緑樹の椿は古来長寿の木とされ、末長くめでたい意で〝 玉椿 〟という美称もあります。

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桜の開花は一昨年は4月3日、昨年は3月19日でしたが、今年もその時期が近づいて来ました。

比々多地区では、春の大祭に向けて太鼓の練習もいよいよ本格的に始まりそうです。

2014年3月14日 金曜日

今日は生憎の空模様となりましたが、平日ながら神前結婚式のご奉仕がありました。

土手の河津桜

土手の河津桜

未明に瀬戸内海西部・伊予灘を震源とする大きな地震が発生しましたが、ご親族も無事四国から到着され何よりでした。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

歩は「止」と「少」で構成されていますが、足下の悪い中、少し立ち止まりながらも二人で歩調を合わせて御殿へと参進しました。

親御さんが歩んで来たのと同様にお二人で歩みを重ねながら、一年ずつ年輪を大きくふくらませて欲しいと思います。

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神道と礼法

2014年3月13日 木曜日

本日は第39回中・平塚・伊勢原連合神社総代会研修会が箱根湯本・吉池で開催され、例年と同数近く112名が参加しました。

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昨年の総会(7月)まで事務局を20年間務めさせていただきましたが、平塚八幡宮に移ってから初めての研修会で、当社からも宮司以下禰宜・権禰宜、責任役員・総代15名が参加しました。

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講師には小笠原流宗家の小笠原清忠氏をお迎えし、「神道と礼法の関わりについて」と題してご講義を賜りました。

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座るのは「水の中に沈む如く」、立つのは「風のない時に煙が空に立ちのぼる如く」という説明のもと、礼作法について実際に学びました。

礼とは身を修めることで、〝 心正しく、体直く 〟 という理念のもと、自分を律することが武士が学んだ礼法であることを知りました。

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また、和食の作法についても学び、皆さん貴重な機会になったようです。

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ともあれ、懇親会では親睦を大いに深め今年も楽しい一時を過ごしました。