2014年3月8日 のアーカイブ

みたままつり

2014年3月8日 土曜日

本日は、十二柱神社(伊勢原市田中)と八坂神社(平塚市入野)で祈年祭がありました。式後の直会(なおらい)では、やはり先週のお伊勢参りが話題となりました。

さて、再来週はお彼岸となりますが、今月は土日を中心に祖先のまつりが数多く入っています。

今日は自宅における五年祭(ごねんさい)と奥津城(おくつき=墓所)における墓前祭(ぼぜんさい)のご奉仕でした。

神葬祭(しんそうさい:神道の葬儀)では、年祭(ねんさい)といって、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭など、一定の年忌(ねんき)で祖霊祭(それいさい)を行い、この年数は、概(おおむ)ね満年数で数えます。

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神葬祭では、通夜の日に浄暗(じょうあん)の中で「遷霊祭」(せんれいさい)を行い、「霊璽」(れいじ:仏教の位牌に相当)に故人の御霊(みたま)を遷(うつ)し留(とど)めます。

家庭の祖霊舎(それいしゃ:仏教の仏壇に相当)では、日毎朝夕(ひごとあさゆう)祖霊に手を合わせるとともに、一定の年忌で神職が招かれ「みたままつり」を行います。

その一方で、屍櫃(かろうと=墓石の下の石室)に納められた遺骨が魂(たましい)不在の亡骸(なきがら)でありながら、墓前祭を行うのは矛盾のようですが、そこに日本人の伝統的な信仰が見出せます。

大伴の遠つ神祖(かむおや)の奥津城はしるく標(しめ)立て人の知るべく 大伴家持