2014年3月20日 のアーカイブ

思い出

2014年3月20日 木曜日

卒園、卒業、退職、転勤、異動、転職、転校、引っ越しなど、春は別れの季節です。

一方で、入園、入学、入社、クラス替えなど、出会いの季節でもあります。

伊勢原市内の中学校(山王中・成瀬中・伊勢原中・中沢中)では13日(木)に卒業式がありました。

山王中学校卒業式

山王中学校卒業式

18日(火)は山王幼稚園の卒園式、そして本日は雨の中でしたが市内小学校(伊勢原小・大山小・高部屋小・比々多小・成瀬小・大田小・桜台小・緑台小・竹園小・石田小)で卒業式が執り行われました。

比々多小学校卒業式

比々多小学校卒業式

今年も山王中学校・比々多小学校の卒業式に禰宜がお役目で出席しましたが、式典に臨む生徒や児童の姿勢はとても厳粛で、地域の宝物というべき子供たちの成長に、喜びと感動を覚えました。

それぞれに様々な思い出を大切に、更に高みに大きく成長することを期待しています。

さて、18日のニュースでご覧の方も多いと思いますが、学習院初等科をご卒業された皇太子御夫妻の長女      敬宮愛子(としのみやあいこ)さまが卒業記念文集に寄せた作文を以下に記します。(原文表記)

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大きな力を与えてくれた沼津の海

不安な気持ちを抱きつつも、きっと楽しい思い出が作れると言われて出かけた沼津でしたが、初日から練習は厳しく、海に入りたくないと思う時も少なくありませんでした。ただ楽しかったのは、友達との生活と食事、お風呂でした。

しかし、足の着かない海で泳いで、初めて気持ちよいと感じる日が来ました。三日目に行ったプレ距離泳の時でした。プレの日は、波もなく、太陽が照りつける中での距離泳となりました。海に入るまでは、五百メートルも泳げる訳がないと諦めていましたが、泳いでいるうちに、体の力が抜け、楽しく泳げるようになりました。五百メートルを泳ぎ切ると、海が好きになり、海に入るのが楽しみになっていました。

迎えた本番の五日目は、潮の流れが少しあり、泳ぎにくいと感じましたが、前日に一キロ泳や二キロ泳を終えた人たちの「頑張れー」という応援の声が聞こえる度に、不思議と力が湧いてきました。無事に泳ぎ切り、みんなと喜びながら頂いた氷砂糖の甘い味は格別でした。

沼津での生活は、私に諦めないことの大切さを教えてくれ、大きな自信を与えてくれました。沼津の海は、私にとって忘れられない記念の海。六年間の中で、私がいちばん成長できたと感じられる素晴らしい思い出になっています。