2013年3月 のアーカイブ

類社会議

2013年3月12日 火曜日

昨晩は、当社歴代総代の会「榊会」(さかきかい)の役員会でした。

来る4月8日(月)、第66回目の正式参拝が実施されます。今年は役員改選期にあたり、新役員さんの選出もあります。

4月の大祭(22日)が過ぎると、国府祭(こうのまち:5月5日)において、榊会の皆様に祭具の運搬や祭場の舗設(ほせつ)などのお手伝いをいただきます。

相模國府祭 類社会議

相模國府祭 類社会議

さて、今日の午前中、相模国府祭類社会議が大磯で開かれ、当社からは宮司以下責任役員・総代6名が出席しました。

会議には、一之宮 寒川神社・二之宮 川勾神社・四之宮 前鳥神社・一国一社 平塚八幡宮・総社 六所神社、並びに大磯町長・教育長・観光協会長も出席され、話し合いのもと例年通りに諸祭儀を行うことが確認されました。

類い稀なる伝統的な合同祭典、1300年の歴史に新たな一頁が重ねられることになりました。

操業安全と生産性向上

2013年3月12日 火曜日

昨日、工業団地で加工業を営む工場に大規模な機械が導入され、清祓式と安全祈願祭に伺いました。

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精密な大型機械なので、発注から9ヶ月ほど掛かり、このたび設置となったようです。

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祭典後に起動式を行い、無事稼働しました。

操業の安全とともに、更なる生産性の向上をお祈り申し上げます。

祈りを寄せる日

2013年3月11日 月曜日

私たちの記憶に残る戦後最大で最悪の災害となった、あの恐ろしい東日本大震災発生から丸2年を迎えました。

昨日は東京大空襲の日でしたが、今日も日本列島の津々浦々で祈りを寄せる日となっています。

当社では午後2時46分、「東日本大震災復興祈願祭」を執り行いました。

伊勢原でチャリティ事業を催す関係者も数多く参列され、早期復興への願いを一つに神さまに祈りました。

見頃を迎えた河津桜

見頃を迎えた河津桜

想像もつかない多くの苦難を乗り越えながら、東北にも春がやって来ます。

綿帽子の心配

2013年3月10日 日曜日

今日は気温がぐんぐん上がり、夏日となりました。

午前は真田神社(平塚市真田)、午後は八坂神社(平塚市入野)で祈年祭があり、これで所管社の祈年祭も全て終わりました。

低気圧の発達に伴い、南からの激しい風が吹き荒れ、外のおまつり(地鎮祭・井戸埋めなど)では祭壇が飛ばないかヒヤヒヤしましたが、無事にご奉仕できました。

お宮でも境内清掃が出来ないほどの強い風が吹き、拝殿の扉も出入りの度に閉めるようになりました。

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初宮参りや安産、交通安全、厄除などの祈願が一段落した正午、神前結婚式を執り行いました。

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綿帽子が風に飛ばされないか心配しましたが、何とか支障なく行えました。

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風が強かったものの、晴れの結婚式が満面笑顔で何よりでした。

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ご結婚おめでとうございます。

いとをかし

2013年3月9日 土曜日

昨日に続き、ぽかぽか陽気の記録的な暖かさの一日となりました。

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今日は戌の日の安産祈願が目立ちます。

お参りの妊婦さんたちが出産の頃は、夏も盛りの時期でしょうか。移り変わる季節の趣を感じます。

今月は21日(木)、4月に入って2日(火)、14日(日)、26日(金)が戌の日です。

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社務所では、例祭(4月22日)の大祭会議(4月1日)の準備や案内状の宛名書き、各種依頼書や申請書の用意に取り掛かっています。

駐車場の河津桜

駐車場の河津桜

土曜日でご朱印の参拝も多く、頁をめくると津々浦々の神社のご朱印を拝見することができます。

遠近(をちこち)の春の訪れ推し量り朱印ながむるいとをかしけれ

多感な15の春

2013年3月8日 金曜日

本日は全国的に気温が上がり、今年一番の暖かさとなりました。但し、この一週間は気温の差が激しく、洋服選びにも苦労しそうな予報です。

境内には南からの強い風が吹き、花粉症の人にとってはつらい一日となりそうです。

見頃を迎える梅の花

見頃を迎える梅の花

午前中、市内の中学校(山王中・成瀬中・伊勢原中・中沢中)では卒業式が行われました。

山王中学校(伊勢原市上粕屋)では、6学級216名の生徒が希望の春、巣立ちの時を迎えています。

ご卒業おめでとうございます

ご卒業おめでとうございます

多感な15の春ですが、これまでの成長を振り返りつつ、明日に向かって心身ともに更に伸びて欲しいと思います。

19日は市内の小学校で卒業式となりますが、山王中学校1年生(231名)が学習の一環で当社に立ち寄ることになっています。

人形感謝祭 3月17日(日)午後3時

人形感謝祭 3月17日(日)午後3時

春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子 『万葉集』 大伴家持

はるのそのくれなゐにほふもものはなしたでるみちにいでたつをとめ

お神輿を初めて担ぎました

2013年3月7日 木曜日

先月18日と22日の2回にわたり、比々多小学校3年生(124名)に「比々多のおまつり」についてお話をしました。

昨日、児童たちからその御礼が届きました。

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「お神輿を初めて担ぎました」「お神輿が重たくてびっくり」「神社が8万社もあるなんて」「博物館を見せてくれてありがとう」

3-3

「またお祭りの話を聞かせてください」「杉の木の高さに驚きました」「昔のお金は四角い穴が開いていてびっくり」

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3年生の目線で色々なことを感じてくれたようです。

伝統行事であるお祭りは、遠い昔から地域の人たちが力を合わせて守り伝えてきた無形の財産です。

今を生きる私たちがしっかりと受け継ぎ、「古くて、新しいお祭り」として大切にしていきたいものです。

「お父さん お母さん」は身近な神さま

2013年3月6日 水曜日

昨日は、「第38回中・平塚・伊勢原連合神社総代会研修会」が開催(箱根湯本・吉池)され、管内(大磯町・二宮町・平塚市・伊勢原市)37社から115名が参加しました。

当社は事務局として諸準備にあたり、神職・総代15名が出席となりました。

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昨年の相模中連合支部「神職研修会」(10月19日)同様、湯島天満宮権禰宜・小野善一郎先生による「日本を元気にする『古事記』のこころ」と題した講演会となりました。

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終始熱意のこもった話ぶりに、ほとんどの人たちが吸い込まれるように聞き入っていたのが印象的でした。

平安後期から鎌倉時代にかけて流行した「末法思想」(まっぽうしそう)に対抗するように、神さまの信仰を初めて言葉化した思想「伊勢神道」の存在と影響力を強調され、「神さまから授かった神性をもつ “ いのち ” を我欲我見によって傷つけてはならない」と説明されました。

日本人が海外から “ 自我の未発達 ” と見られているのは間違いで、風俗習慣の奥に隠れている “ こころ ” が大切であり、「先祖が自分のまわりに生きているという信仰が神道祭祀の根本で、この信仰を忘れるから慎みがなくなり、傲慢・不遜になる」と指摘されました。

参加者からは、「祖先崇拝の根底は仏教でなく神道にあるのが理解できた」「日本書紀は記録であり、古事記は信仰やこころのこもった伝承なのがわかった」「古事記のこころを教育に活かして欲しい」などといった意見が上がりました。

神代(かみよ)の昔の意(こころ)や事(こと)が忠実に伝えられ、今もなお私たちのこころに生きていることこそ重要であり、無限の先祖や神々の “ いのち ” につながる身近な神さまは “ お父さん・お母さん ” だということです。

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研修の成果でしょうか、懇親会は穏やかに笑みに満ちた和やかな時間となりました。

清新の気

2013年3月5日 火曜日

今日は二十四節気の一つで「啓蟄」(けいちつ)。

暦通りの暖かな日を迎えました。

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蟻(あり)、地虫(ぢむし)、蛇(へび)、蜥蜴(とかげ)、蛙(かえる)など、冬ごもりの虫の類が這い出る意ですが、それを察してか杜の鳥たちも活発になりました。

啓蟄の蟻が早引く地虫かな 虚子

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まだ肌寒い境内ですが、清新の気に満ちています。

森林浴も兼ねてどうぞお参りください。

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神葬祭詞の表現

2013年3月4日 月曜日

三寒四温とはよくいったもので、数日暖かいと思うと、また寒い日が続いています。週の半ばにはぐっと気温が上がるようで、体調管理には十分お気をつけください。

さて、昨晩・本日と神葬祭(しんそうさい)のご奉仕がありました。

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神職が奏上する「祝詞」(のりと)を、神葬祭では「祭詞」(さいし)といいます。

つまり、通夜祭詞(つやさいし)、遷霊祭詞(せんれいさいし)、葬場祭詞(そうじょうさいし)、火葬祭詞(かそうさいし)、帰家祭詞(きかさいし)、十日祭詞(とおかさいし)などです。

故人の生前の功績を称え、遺徳を偲ぶために「神葬祭詞」(しんそうさいし)を奏上しますが、古くは「誄」(るい)とか「誄詞」(るいし)といい、故人の生い立ちや職歴、人柄などを盛り込んで作文します。

saisi

祝詞にはあまり用いませんが、神葬祭詞には和歌などに用いられる「枕詞」(まくらことば)や「序詞」(じょことば)など、比較的自由な発想と表現が許されています。

また、「花ならば散りてまた咲きくるものを」「言の葉に言ひ表すべくもあらねば」「こみ上ぐる涙を鎮めつつ」「常磐(ときは)に堅磐(かきは)に」など、語句を巧みに用いて表現する「比喩」(ひゆ)などの修辞法(しゅうじほう)も特有の技法です。

あしひきの八つ峰(を)の雉(きぎし)鳴きとよむ朝明(あさけ)の霞(かすみ)見れば悲しも

『万葉集』大伴家持