相模国三ノ宮・比々多神社

「お父さん お母さん」は身近な神さま

昨日は、「第38回中・平塚・伊勢原連合神社総代会研修会」が開催(箱根湯本・吉池)され、管内(大磯町・二宮町・平塚市・伊勢原市)37社から115名が参加しました。

当社は事務局として諸準備にあたり、神職・総代15名が出席となりました。

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昨年の相模中連合支部「神職研修会」(10月19日)同様、湯島天満宮権禰宜・小野善一郎先生による「日本を元気にする『古事記』のこころ」と題した講演会となりました。

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終始熱意のこもった話ぶりに、ほとんどの人たちが吸い込まれるように聞き入っていたのが印象的でした。

平安後期から鎌倉時代にかけて流行した「末法思想」(まっぽうしそう)に対抗するように、神さまの信仰を初めて言葉化した思想「伊勢神道」の存在と影響力を強調され、「神さまから授かった神性をもつ “ いのち ” を我欲我見によって傷つけてはならない」と説明されました。

日本人が海外から “ 自我の未発達 ” と見られているのは間違いで、風俗習慣の奥に隠れている “ こころ ” が大切であり、「先祖が自分のまわりに生きているという信仰が神道祭祀の根本で、この信仰を忘れるから慎みがなくなり、傲慢・不遜になる」と指摘されました。

参加者からは、「祖先崇拝の根底は仏教でなく神道にあるのが理解できた」「日本書紀は記録であり、古事記は信仰やこころのこもった伝承なのがわかった」「古事記のこころを教育に活かして欲しい」などといった意見が上がりました。

神代(かみよ)の昔の意(こころ)や事(こと)が忠実に伝えられ、今もなお私たちのこころに生きていることこそ重要であり、無限の先祖や神々の “ いのち ” につながる身近な神さまは “ お父さん・お母さん ” だということです。

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研修の成果でしょうか、懇親会は穏やかに笑みに満ちた和やかな時間となりました。

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