本日は上平間において恒例の水神講があり、水神祭のご奉仕に出掛けました。
上平間は、篤農家が多く神仏への信仰心の篤い地域です。水神講以外にも稲荷講や他の講組織があります。
この日は朝早くから池さらいをしたり、草刈りや清掃など、それぞれの分担で6ヶ所のおまつり場所を準備しています。
例年は照りつける暑さの中でのおまつりですが、今年は雨を気に掛けながらとなりました。
以前は自治会主体となっていましたが、数年前から神明社(上平間)役員が主体となって、水神講の方々の協力で地域の伝統を守っています。
実は伝統を守っているのではなく、神さまに守られていること、水の恵みに感謝することを皆さんが一番分かっています。
天王森の八坂社は、〝 お天王さん 〟 と親しまれ、沼目鎮座の八坂神社の元宮ともいわれます。ちょうど平間中を見渡せる視界の広い景観に鎮座しています。
子のいない夫婦が大山不動尊に、「この沼地に人助けのために道を普請するので、子を授かりたい」と願を掛けて道を造り始めたところ、朝になると道が壊された。そこで夜に見張りをしたところ、何と白い蛇の仕業だった。夫婦は怒ってこの蛇を殺し、舟つなぎの松の根元に埋めた。
その後、道は順調に仕上がり、夫婦にも男の子が授かった。ところが男の子は12歳の時、病気で亡くなった。悲しんだ夫婦は仕事に手がつかず、舟つなぎの松の下の茶店で、ある日息子の話を主人にすると、その男の子は毎日笛を吹いて菓子を買いに来るという。
夫婦が潜んでいると、今日に限って笛を吹かずに男の子がやって来た。店主が何故笛を吹かないか尋ねると、「因縁があって吹けません」といってあの蛇の姿になって消えてしまった。
夫婦は驚いて、舟つなぎの松の根元に祠をつくり、弁天さまをまつって供養した。
「こがの渡し~白蛇伝説」
おまつりのお仕舞い頃、ぱらっと雨が落ち始めましたが、濡れずに無事行うことが出来ました。
水の恵みを得て、生業の繁栄がもたらされますようお祈り申し上げます。