2012年3月 のアーカイブ

災禍の元

2012年3月14日 水曜日

まだ肌寒いものの、そこはかと春らしい日差しとなりました。

本日は大安吉日、戌の日でした。多産でお産の軽い犬にあやかり、安産祈願の夫婦姿が目につきました。

また、安産御守を受けに来る人もいました。

安産祈願 おめでとうございます

安産祈願 おめでとうございます

外祭では地鎮祭などがありました。

地鎮祭は「じちんさい」「とこしずめのまつり」と読みますが、大工さんは「地祭」(じまつり)という言い方もします。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

そして、火災被害に遭われたお宅へ、「厄災清祓」に伺いました。

災禍にはその原因となるものがあると思いますが、目に見えない元を祓い清め、一日も早い生活の安定、元の暮らしへの立ち直りを祈願しました。

大祓詞(おおはらえことば)奏上の間、願主さんは心の内に様々な気持ちを巡らされたことと思いますが、式を終えてすっきりとした感じでした。

厄災清祓

厄災清祓

第37回総代会研修会

2012年3月13日 火曜日

第37回中・平塚・伊勢原連合神社総代会研修会が箱根湯本・吉池旅館を会場に、所管内37社・125名が参加して開催されました。(12・13日)

講師には、元NHKアナウンサーで、千葉県長南町鎮座・熊野神社など32社の宮司 宮田修氏を迎えて、「共同体と神社」と題する講演会を行いました。

研修会場の様子

研修会場の様子

宮田氏は平成7年に起こった阪神・淡路大震災において、その第一報を報じたアナウンサーです。

その後、刻一刻と変化する災害状況を13時間に亘って放送しましたが、長田地区における共同体のバケツリレーが火災被害を最小限度に抑えた事例を通して、共同体の重要性を説きました。

また、戦後教育を負の遺産として、基本的人権の過度な尊重や個人重視の考え方を疑問視しました。

日本人は長い歴史の中で、農業を中心に互いに助け合って生活をしてきましたが、その素晴らしさを考え直すとともに、「中今を生きる*」精神に、自分一人の命でなく、親や多くのご先祖さまからいただいた命の尊さや、その責任や使命の重さを考えて欲しいと話されました。

*中今(なかいま)・・・過去と未来の真ん中の今。過去から遠い未来に至る間の現在。

宮田修氏の講演

宮田修氏の講演

東日本大震災から丸一年とあって、災害に対する参加者の意識も高く、時宜を得た内容の講演であり、あっという間の80分間でした。

懇親会 宴席の様子

懇親会 宴席の様子

夜の懇親会では、日頃の神社運営に関する苦労話や活動内容などを始め、様々な話で交流が深まり、大いに盛り上がる大宴会となりました。

今後、各社の護持運営において、本研修会が少しでも役に立てば、企画した事務局としても幸いです。

晴れの笑顔

2012年3月11日 日曜日

東日本大震災から1年となった本日、お宮には多くの方々がお参りになられました。

多くの失われた命に対して、慰霊の誠を捧げる気持ちを大切にする一方で、新しい生命誕生の尊さ、その命への期待も高まります。

初宮参りでご祈願に来られた方々の晴れの笑顔をご紹介いたします。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

地鎮祭でも大震災のことを振り返りながら、今日という日を迎えられるありがたさをお話させていただきました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

被災者に心を寄せ

2012年3月11日 日曜日

早朝、見上げる阿夫利嶺には、頂上付近に雲がかかり雪で覆われていましたが、午前中次第に晴れ間が出て来ました。

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本日の真田神社(平塚市真田)を以て、兼務社15社の祈年祭・東日本大震災復興祈願祭を全て執り行いました。

先にもお知らせした通り、昨日は神道政治連盟国会議員懇談会による物故者慰霊祭及び復興祈願祭が福島県相馬市において、神道青年全国協議会主催の物故者慰霊祭が岩手県釜石市において、そして本日は神社本庁主催の物故者慰霊祭が宮城県石巻市の日和山(ひよりやま)公園を斎場として斎行されました。

全国津津浦浦の神社でも弔意を表す黙祷や復興の祈りを捧げています。

午後2時46分、号鼓とともに比々多神社でも神職・職員他参列のもと東日本大震災復興祈願祭をあらためて執り行いました。

たまたま境内に居合わせた初宮参りの親御さんは仙台の方で、東北に向かってともに黙祷を捧げました。

祈願祭を終えて

祈願祭を終えて

死者15,584人、行方不明者3,155人(ともに3月10日現在)となった未曾有の大災害は、未だ避難生活者34万人以上、2,252万トン以上の膨大な瓦礫(がれき)、津波被害と水田被害、放射性物質による被害など、生活再建への道のりは遠いものです。

道路や港湾、ガス・水道施設、学校や病院、社会福祉施設などのインフラ(産業基盤の社会資本)整備には膨大な経費と時間が掛かり、雇用の確保にも復興への課題が山積しています。

昨日今日明日だけでなく、日々復興への歩みが確かなものとなるよう祈念し、その祈りが具体的な施策や活動につながるよう努めなければなりません。

政府主催の追悼式が千代田区・国立劇場で開催され、天皇陛下には心臓バイパス手術後の間もない御身体にもかかわらず御出席されました。

「国民皆が被災者に心を寄せ、被災地の状況が改善されていくようたゆみなく努力を続けていくよう・・・」という御言葉をかみしめたいと思います。

天皇陛下御製

津波来(こ)し時の岸辺は如何なりしと見下ろす海は青く静まる

(御題「岸」 1月12日・新春の歌会始)

昨年5月6日、東日本大震災被災地へのお見舞いの行幸啓にて、岩手県釜石市と宮古市の間をヘリコプターで上空からご覧になられた折の印象をお詠みになられたものです。

生成発展の信仰

2012年3月11日 日曜日

一昨日、社務所玄関前の梅がようやく一輪花を開きました。桜にはない、この梅の蕾が開く瞬間が、何ともいえない感動を与えてくれます。

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昨日は神道の葬儀、神葬祭(しんそうさい)がありました。

昨晩、浄書した葬場祭詞

浄書した葬場祭詞

仏教では「輪廻転生」(りんねてんしょう)という言葉を用いますが、神道では「生成発展」の信仰があります。

つまり、祖先のみたまは生まれ替わり、生き替わって自己に生きているという考えです。

祝詞(のりと)や祭詞(さいし)の文末に、「子孫の八十続五十橿八桑枝の如く・・・」(うみのこのやそつづきいかしやぐわえのごとく)という表現で、次々に、子孫の繁栄を祈る信仰です。

神前結婚式

2012年3月9日 金曜日

本日の午後3時、神前結婚式を執り行いました。

小糠雨(こぬかあめ)とでもいうのか、細かな雨が朝から降り止まず、傘を差し掛けて参道を参進しました。

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しかしながら、雨の音が静寂さをつくり、伶人(れいじん)の奏でる雅楽の音色が神域に響きわたり、厳かな雰囲気を醸し出しました。

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『古事記』『日本書紀』神話には、結婚式の起源が見られます。

つまり、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)が「この漂(ただよ)える国を修理固成(つくりかためな)せ」という天上の神々の教えに従い、宮殿において聖なる柱を廻り巡って、結婚の儀を行います。

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誓詞(ちかいのことば)では、「互いに相和し、相敬し、苦楽をともにし」と言の葉を神さまに奏上いたしますが、 夫婦二人で力を合わせて(和合)、新しい生活が始まるわけです。

前述の “ 修理固成 ” の始まりでもあります。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

中学校卒業式

2012年3月9日 金曜日

午前中、伊勢原市内の中学校(成瀬中・伊勢原中・中沢中・山王中)では卒業式が行われました。

生憎の雨模様でしたが、地域の子供たちは元気に学校へ向かいました。

山王中学校卒業式

山王中学校卒業式

中学校の3年間は小学校に比べてあっという間ですが、それぞれが大きな成長を遂げたことでしょう。

お世話になった先生方や友達との別れは寂しいものですが、新しい出発点でもあります。心身ともに健康で、更なる高みに向かって歩みを進めて欲しいと思います。

ご卒業おめでとうございます。

妻恋い鳥

2012年3月8日 木曜日

当社の梅の蕾(つぼみ)は、まだ固く開きませんが、周りの椿(つばき)の花には目白(メジロ)が蜜(みつ)を吸いにやって来ています。

花の数は少ないものの、河津桜と四季桜が可憐な花を咲かせています。

第2駐車場の四季桜

第2駐車場の河津桜

また、雉(きじ)の雄がケンケンと鳴く声(「ほろろ」「ほろほろ」という)を耳にするようになりました。

雉は雀(すずめ)や烏(からす)、翡翠(かわせみ)と同様、一年中一定地域に棲(す)む留鳥(りゅうちょう)ですが、古くから「妻恋い鳥」(つまごいどり)といわれるのは以下の歌に詠まれるとおりです。

春の野にあさる雉(きぎす)の妻恋ひに己(おの)があたりを人に知れつつ

大伴家持-万葉集

こちらも四季桜

こちらは四季桜

今日は「ひな祭り」後の最初の大安ということもあり、各家庭で飾り終えた雛人形(ひなにんぎょう)を納める方が大勢お見えになりました。

3月17日(土)午後3時 人形感謝祭 

3月17日(土)午後3時 人形感謝祭 

人形感謝祭のお申し込みは、3月16日までとなります。

病気平癒

2012年3月7日 水曜日

本日早朝、篤志の方が5品の果物をご神前に奉納されました。

以前、当社で結婚式を挙げられた方ですが、お父さんの手術にあたり、病気平癒を願ってのものでした。

手術の無事成功と術後の順調な回復をお祈り申し上げます。

神前奉納

神前奉納

比々多神社の拝殿には、数多くの絵馬が掛かっていますが、その中に眼病予防の願いを込めたものがあります。

眼病予防の絵馬

眼病予防の絵馬

鎌倉時代には、源頼朝公が妻・政子の安産を願って当社に神馬(しんめ)を奉納されたことが鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』(あずまかがみ)の中に記されています。

その鎌倉幕府の法制書(基本法典)である「御成敗式目」(ごせいばいしきもく=貞永式目じょうえいしきもく)の第1条には、「神は人の敬によりて威(い)を増し、人は神の徳によりて運を添ふ」と記されています。

「ご神威(しんい)を高めるのは人の敬による」という鎌倉武人の精神性の高さに学びたいと思います。

今日の様子

2012年3月5日 月曜日

暦の上では冬ごもりの虫が這い出る「啓蟄」(けいちつ)。その虫を探しに鳥の活動も次第に活発になってきます。

梅のつぼみはもう少しで、、、

梅のつぼみはもう少しで、、、

本日は終日冷たい雨が降り続け、日中は激しく降りました。

その為、お参りは少なかったものの、提灯奉納申込、役員交代報告、稲荷社移動相談、結婚式相談、所管社旅行打ち合せ、各種営業など千客万来の一日となりました。

午後には、近くの工場で金属を切断する新しい機械(メタルソー)の導入に伴い、操業安全の祝詞を奏上して火入式を行いました。

工場火入式

工場火入式