相模国三ノ宮・比々多神社

被災者に心を寄せ

早朝、見上げる阿夫利嶺には、頂上付近に雲がかかり雪で覆われていましたが、午前中次第に晴れ間が出て来ました。

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本日の真田神社(平塚市真田)を以て、兼務社15社の祈年祭・東日本大震災復興祈願祭を全て執り行いました。

先にもお知らせした通り、昨日は神道政治連盟国会議員懇談会による物故者慰霊祭及び復興祈願祭が福島県相馬市において、神道青年全国協議会主催の物故者慰霊祭が岩手県釜石市において、そして本日は神社本庁主催の物故者慰霊祭が宮城県石巻市の日和山(ひよりやま)公園を斎場として斎行されました。

全国津津浦浦の神社でも弔意を表す黙祷や復興の祈りを捧げています。

午後2時46分、号鼓とともに比々多神社でも神職・職員他参列のもと東日本大震災復興祈願祭をあらためて執り行いました。

たまたま境内に居合わせた初宮参りの親御さんは仙台の方で、東北に向かってともに黙祷を捧げました。

祈願祭を終えて

祈願祭を終えて

死者15,584人、行方不明者3,155人(ともに3月10日現在)となった未曾有の大災害は、未だ避難生活者34万人以上、2,252万トン以上の膨大な瓦礫(がれき)、津波被害と水田被害、放射性物質による被害など、生活再建への道のりは遠いものです。

道路や港湾、ガス・水道施設、学校や病院、社会福祉施設などのインフラ(産業基盤の社会資本)整備には膨大な経費と時間が掛かり、雇用の確保にも復興への課題が山積しています。

昨日今日明日だけでなく、日々復興への歩みが確かなものとなるよう祈念し、その祈りが具体的な施策や活動につながるよう努めなければなりません。

政府主催の追悼式が千代田区・国立劇場で開催され、天皇陛下には心臓バイパス手術後の間もない御身体にもかかわらず御出席されました。

「国民皆が被災者に心を寄せ、被災地の状況が改善されていくようたゆみなく努力を続けていくよう・・・」という御言葉をかみしめたいと思います。

天皇陛下御製

津波来(こ)し時の岸辺は如何なりしと見下ろす海は青く静まる

(御題「岸」 1月12日・新春の歌会始)

昨年5月6日、東日本大震災被災地へのお見舞いの行幸啓にて、岩手県釜石市と宮古市の間をヘリコプターで上空からご覧になられた折の印象をお詠みになられたものです。

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