今日は屋敷内におまつりする邸内社(2社)のお祓いに伺いました。
家主さんによると、大正初年以来100余年の経過による傷みが見られ、家の新築に合わせて造替(ぞうたい)を施されたとの事でした。
1社はお稲荷さん、もう1社は山の神です。
山の神は山を守り山を掌(つかさど)る神で、『古事記』神話では大山津見神(おおやまつみのかみ)や木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)をいいます。
前者は大山阿夫利神社の御祭神、後者は富士山を御神体とする浅間大社におまつりされ、他にも白山信仰で有名な白山神社も山の神として多くの人たちから慕われています。
古くからの民間信仰では、山の神は農耕神で、春には山から降りてきて稲を守り、秋には山に帰って山の神になると信じられてきました。
また、林業を生業とする人たちにとっては、祟りが恐ろしい女性神とも考えられ、漁業を営む人たちからも崇められています。