2017年3月 のアーカイブ

春分

2017年3月20日 月曜日

今日は二十四節気の一つで、季節の中央におかれた中気「二至」(夏至・冬至)「二分」(春分・秋分)の春分です。

昼夜の長さがほぼ同じとなり、夏至(今年は6月21日)までは昼がだんだん長くなります。

また、彼岸の中日にあたりますが、宮中では歴代天皇・皇族の御霊(みたま)がまつられる皇霊殿(こうれいでん)において、ご先祖祭の「春季皇霊祭」、国中の神々がまつられる神殿(しんでん)では、神恩感謝の祭典「春季神殿祭」が執り行われています。

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昨日も近くの霊園では車の往来が激しい一日でしたが、社務所では8年前にお隠れになった方の祖霊祭を行いました。

「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、寒さが和らいで過ごしやすい季節を迎えます。

間もなく桜の便りもお伝えします。

めおと

2017年3月19日 日曜日

彼岸ではありますが、大安吉日の日曜日、今日は2件の神前結婚式をはじめ、安産・初宮・十三参り・学業奉告・厄除などの人生儀礼を中心に、各種祈願のご奉仕がありました。

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当社では一日に2件の結婚式が入ることはそれほど無く、社務所の転換なども大童(おおわらわ)となりました。

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しかしながら、春本番の暖かな気候に恵まれて、挙式の方々には最高の一日となったのではないでしょうか。

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「めおと」の表記は「妻夫」「夫婦」「女夫」とありますが、一般的には「夫婦」で夫が先です。

「め」は「女・妻」、「おと」は「男・夫」の意味であり、和語では女性が先というところが面白いところです。

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神酒盃(みきさかずき)を取り交わして契りを結び、晴れて〝 夫婦 〟となられた2組の限りない幸せをお祈り申し上げます。

元つ祖

2017年3月18日 土曜日

昨日は彼岸入りを迎えましたが、3連休を利用してお墓参りの方も多いと思います。

神社本庁が行った「神社に関する意識調査」では、「あなたの家庭で行っている年中行事」という設問の一番目が「初詣・お正月行事」、二番目に「お盆・お彼岸」の割合が多かったようです。

祖霊舎

祖霊舎

たまたま彼岸と重なったものの、昨日は五十日祭・埋葬祭、本日は五年祭、そして明日は一年祭、春分の日の明後日は八年祭、二十年祭と祖霊祭(それいさい)が続くとともに、神葬祭(しんそうさい)の予定も入っています。

父母はもちろんのこと、その祖父母、そして代々の祖先があることで今の自分が生を受けているわけで、元の祖(おや)に感謝することで、その思いは子孫へとつながっていくことでしょう。

親といへば父母のみに限らじな代々の祖あり元つ祖あり

先月は氏子総代をおつとめになった方の葬儀を、ご遺族のお申し出により神葬祭でご奉仕することになりましたが、改宗(かいしゅう)についての疑問はもとより、葬儀の流れやその後の祖霊祭、墓地や祖霊舎(それいしゃ)などについてのご相談を随時承っていますので、お気軽にお尋ね下さい。

約400体の人形

2017年3月17日 金曜日

今日は伊勢原市内の小学校(10校)で卒業式が執り行われました。

境内では親御さんに連れられてお参りする小学生の姿が見られましたが、凜々しさや頼もしさが感じられました。

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さて、今日は午後3時に人形感謝祭を執り行いました。

雛人形の〝ひな〟の語呂(ごろ)合わせで、毎年3月17日に行っています。

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今年は少し申込者が少なかったものの、約400体の人形は華麗で、納めてしまうには勿体(もったい)ないほどです。

参列者の様子を拝見すると、少し寂しそうな、しかしながら安堵したような表情が窺(うかが)えました。

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人形に託した無事成長の思い、感謝の気持ちなどを汲(く)み取りつつ、各家庭の今後の安全と発展の祈りを上げました。

揺(ゆ)らめく御浄火(ごじょうか)に包まれた人形を見守りながら、涙ぐむ参列者の心情を推し量りました

尚、突然の依頼でしたが、テレビ神奈川(TVK)の撮影が入り、夕方6時と午後9時半のニュースで映像が流れました。

配信映像(TVK)

緑の杜基金を活用して

2017年3月16日 木曜日

昨晩は氏子総代主催による慰労会が開かれ、お互いに一年間の労をねぎらいました。

3月末日で任期満了を迎える方々もあり、一抹の寂しさを覚えながらも、和やかで非常に楽しい一時でした。

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さて、神社の社頭でご協力をお願いしている「緑の杜基金」(みどりのもりききん)を活用して、本榊(ほんさかき)を購入しました。

7年もので背丈も十分にありますが、しばらく畑で育てた後、境内に移植する予定です。

神庫の祭事

2017年3月15日 水曜日

今日は強い北風が吹いて見上げる大山も白く、冬に逆戻りのようです。

折返しの15日、月次祭を執り行い半月の感謝とともに、残る半月に向けて意を新たにするところです。

稲荷祭

神庫の祭事

さて、出張祭儀でも冷たい強風に悩まされましたが、山腹のお稲荷さんでは不思議とその祭場だけは両榊(りょうさかき)が社叢(しゃそう)となって伸び、木立に守られるかのように、安心して神事を執り行うことができました。

神さまがお祀(まつ)りされる「祠」(ほこら)は、「叢祠」とも表記されますが、「神庫」(ほくら)の転じたものだそうです。

小さなお稲荷さんの祭事でしたが、〝神宿る〟雰囲気の中、とても清々しい気持ちのご奉仕でした。

榊の植樹作業

2017年3月14日 火曜日

以前のブログにも掲載しましたが、神奈川県神社庁では新庁舎の建設工事を進めています。

*参考(  地鎮祭 上棟祭

庁舎内の様子

庁舎内の様子

県内1129社に建設資金のご協力を仰ぎ、お蔭様で3月末には引き渡しを迎えるところまで順調にきました。

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本日は相模中連合支部・足柄小田原支部の合同で、記念樹として榊の植樹作業をお手伝いしました。

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三輪玉

2017年3月13日 月曜日

今日は島根県教育庁古代文化センターから、併設の三之宮郷土博物館に展示されている石製の「三輪玉」(みわだま)の調査で、研究員が遙々(はるばる)お越しになりました。

当館所蔵の三輪玉は、三ノ宮の竹ノ内から神明にかけての上御領原(かみごりょうはら)・下御領原(しもごりょうはら)の台地上に築造された御領原古墳群出土のものです。

水晶で知られる石英(せきえい)という鉱物で作られたもので、古墳時代後期のものと考えられます。

三輪玉

三輪玉

三輪玉は装飾大刀(そうしょくたち)の装具の一部分で、護拳帯(ごけんたい)として仕上げられたものです。

研究員によると、特に三輪玉を装着した大刀は〝正統性〟〝伝統的価値〟を表すもので、神奈川県内では唯一の希少例でもあり、畿内から東海道を経由してもたらされたことに、高い研究価値があるようです。

柃の花

2017年3月12日 日曜日

本日の真田神社(平塚市真田)と南金目神社(平塚市南金目)のご奉仕を以て、兼務社の春の祈年祭を全て修めました。

年度末とあって、新しい役員さんのもとで4月の祭事を迎える神社も多く、春の例祭(大祭)を控えた12社では引き継ぎ作業も大変な時期となります。

当社でも例祭(4月22日)の案内状を通知する準備などを進めています。

柃の花

柃の花

境内では梅が満開となり、椿も見頃となっています。

桜はまだ小さな花芽を固く保っています。

葉の縁(ふち)に鋸歯(きょし)のある柃(ひさかき)には花が付き始めました。

間もなく境内一円に強い香りを放つようになります。

当社では山榊(やまさかき)、姫榊(ひめさかき)ともいわれる非榊(ひさかき)を祖先のまつりにおいて玉串(たまぐし)に用いています。

17日に彼岸入りとなりますが、五十日祭、一年祭、五年祭、二十年祭などの予定があり、まとまった数の玉串奉製が必要です。

娶せ給ふ

2017年3月10日 金曜日

今日は市内の公立中学校4校で卒業式が執り行われました。

9年間の義務教育課程を終えて、それぞれの道に進む15の春に幸多かれと願うところです。

二月節啓蟄(けいちつ)の次候「桃始笑」(ももはじめてさく)に入りました。花が咲くことを笑うと表現しますが、故郷の峰々も巣立ち行く生徒たちの様子を見守り、山笑うといった状況ではないでしょうか。

来週(17日)は市内の公立小学校10校で卒業式が予定されています。

kekkon

さて、昨日は今秋予定の神前結婚式の申込みがありました。

神代(かみよ)の昔、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)が神慮(しんりょ)を畏(かしこ)み夫婦の契(ちぎ)りを結ばれたのと同様に、神が〝娶(めあわ)せ給ふ〟という尊き縁(えにし)に感謝し、夫婦和合(ふうふわごう)を願うのが神前結婚式の在り方です。

お供えした御神酒(おみき)を三三九度の盃(さかずき)で取り交わすことにより、〝むすび、むすばれ〟晴れて夫婦となるわけです。

まさしく日本人の明浄正直(めいじょうせいちょく)の表れともいえます。

次の日曜日(19日)は午前と午後に結婚式の予定が入っていますので、境内でその様子をどうぞご覧下さい。

和婚の情報誌『日本の結婚式』には、当社の結婚式の内容が掲載されています。