2017年3月13日 のアーカイブ

三輪玉

2017年3月13日 月曜日

今日は島根県教育庁古代文化センターから、併設の三之宮郷土博物館に展示されている石製の「三輪玉」(みわだま)の調査で、研究員が遙々(はるばる)お越しになりました。

当館所蔵の三輪玉は、三ノ宮の竹ノ内から神明にかけての上御領原(かみごりょうはら)・下御領原(しもごりょうはら)の台地上に築造された御領原古墳群出土のものです。

水晶で知られる石英(せきえい)という鉱物で作られたもので、古墳時代後期のものと考えられます。

三輪玉

三輪玉

三輪玉は装飾大刀(そうしょくたち)の装具の一部分で、護拳帯(ごけんたい)として仕上げられたものです。

研究員によると、特に三輪玉を装着した大刀は〝正統性〟〝伝統的価値〟を表すもので、神奈川県内では唯一の希少例でもあり、畿内から東海道を経由してもたらされたことに、高い研究価値があるようです。