2016年7月 のアーカイブ

総代会総会

2016年7月20日 水曜日

今日は「第44回中・平塚・伊勢原連合神社総代会総会」が平塚市中央公民館で開催され、当社からも宮司以下神職・総代15名が参加しました。

IMG_1415

総会に先立ち、大山阿夫利神社・目黒宮司さんによる「日本遺産認定・大山詣りの起源」についての講演がありました。

IMG_1419

平成27年度事業、会計、監査についての報告があり、今年度の事業、予算について満場一致で承認されました。

IMG_1422

その後、長年の功労(功績・篤志寄付)に対する表彰式が行われ、65名が栄に浴されました。

今後とも氏神さまの奉護にご尽力頂きたいと思います。

蝉の鳴き声

2016年7月19日 火曜日

昨日は海の日、九州から東海まで一斉に梅雨明けとなりましたが、当地は少し先のようです。

境内では桜の木を中心に「チー(ジー)」と低く鳴くニイニイゼミが増え始め、丁寧に見て回ると、木の根元に土を被(かぶ)った小さな抜け殻を目にします。

空蝉(うつせみ)のからは木ごとにとどむれどたまのゆくへを見ぬぞかなしき 『古今和歌集』 よみ人知らず

また、夕暮れには、「カナカナ」と涼しげに鳴く蜩(ヒグラシ)の初鳴きを耳にしました。

鳴く蝉の声もすずしき夕暮に秋をかけたる杜(もり)の下露(したつゆ) 『新古今和歌集』 二条院讃岐

ほおづき

例年ですと次は「シャーシャー」の大きな熊蝉(くまぜみ)、そして囂(かしま)しい強い声「ジージー」の油蝉(アブラゼミ)、高い声のミンミン蝉の出番があり、和歌や俳諧(はいかい)では秋となる寒蝉(かんせん・かんぜみ)のツクツクボウシに至るまで、鳴き騒ぐ賑やかな季節の到来です。

撞鐘(つきがね)も響くやうなり蝉の声 芭蕉

八坂祭

2016年7月18日 月曜日

三連休の中日にあたる昨日は、御朱印を中心に遠方からの参拝者が多い一日でした。

IMG_1401

八坂神社(平塚市上吉沢)の祭礼日にあたり、神輿のお祓いに出掛けました。

京都の八坂神社では、日本三大祭といわれる「祇園祭」(ぎおんまつり)が盛大に執り行われますが、各地でも疫病除(えきびょうよけ)を祈って八坂祭や天王祭(てんのうさい)が行われます。

IMG_1406

上吉沢の八坂神社は既に合祀(ごうし)され、古老に聞いてもお宮の鎮座していたところも不明な状況ですが、5つの谷戸(やと)が協力して、神輿渡御は毎年盛大に行われています。

IMG_1409

奥津城での墓前祭

2016年7月17日 日曜日

昨日は兼務する神明社(伊勢原市上平間)と南金目神社(平塚市南金目)で大祓を執り行いました。

現在、神奈川県神社庁(横浜市磯子区磯子台)の庁舎新築工事が進められていますが、当社はもちろんのこと所管社(22社)にお願いしている募財は、お蔭様で順調に集まっている状況です。

墓前祭

墓前祭

さて、昨日は奥津城(おくつき=墓所)における一年祭のご奉仕がありました。

神道では、個人所有の墓地はあっても、神社所有の墓地はあまりないため、宗派を問わない霊園や寺院に設けられることが大半です。

墓石の形に決まりはありませんが、頂上を尖(とが)らせた剣先(けんさき)状のものが多いようです。

当地では月遅れの盆で、8月13日の迎え火、16日の送り火となりますが、神葬祭(しんそうさい)のお宅では祖霊祭を執り行います。

比々多地区内では、今週末から8月第1週にかけて、各地(12カ所)で納涼盆踊りが予定されています。

きらきらし

2016年7月16日 土曜日

昨日で文月も折返し、月の真中の「月次祭」(つきなみさい)を執り行いました。

小雨混じりの空模様でしたが、大安吉日にあたり、午前中は出張祭儀などが重なりました。

環頭大刀単竜環把頭

金銅単竜環把頭(こんどうたんりゅうかんつかがしら)

さて、午後から自修館中等教育学校1年生6名が、フィールドワーク(ルポルタージュ学習)の訪問取材でやって来ました。

先ずは三之宮郷土博物館を見学、そして事前に申し出のあった「発掘物はどういう経緯で博物館にくるのか」「出土品から何がわかるか」「どのような種類の古墳が発見されているか」等の質疑に答えました。

古墳に納められた副葬品(ふくそうひん)は被葬者(ひそうしゃ)の階層を示すものであり、その中でも装飾大刀(そうしょくたち)は高い権威の象徴ともいえます。

金銀が施されたものは「きらきらし」という表現があてはまりますが、当時の金属製品の工房や流通、技術など、様々な想像力を掻き立ててくれます。

雷さま

2016年7月15日 金曜日

靖國神社では戦歿者の御霊(みたま)を慰める第70回みたままつり(13-16日)が行われ、盆行事として境内には多くの献灯(みあかし)が掲げられています。

また、来宮神社(静岡県熱海市)の例祭(14-16日)にあたり、禰宜が宵宮祭(よいみやさい)に参列しました。

来宮神社(静岡県熱海市)

来宮神社

このところ大気が不安定な状態となり、短時間の大雨や落雷などが一部地域で起こっています。

爽やかな夏空の広がる梅雨明けを期待するところですが、予報ではまだ先になるようで、梅雨明け頃に見られる〝送り梅雨〟や〝梅雨雷〟ではなさそうです。

北野天満宮

北野天満宮

さて、今日は雷神の話です。

陰暦六月を雅名(がめい)で「鳴神月」(なるかみづき)といいますが、鳴神(なるかみ)や鳴雷(なるいかずち)は雷(かみなり・いかづち)の意で、「厳つ霊」(いかつち)のこと。また、急激な雷鳴(らいめい)を「霹靂」(へきれき・かむとけ・かみとき)といい、雷を俗称で雷公(らいこう:雷神の異称)ともいいます。

『古事記』では、火の神を生んだことにより去ってしまった伊邪那美命(いざなみのみこと)を慕い、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)は黄泉(よみ)の国へ追いかけます。道半ばの国づくりのため、戻ることを願う伊邪那岐命が目にした姿は、頭に大雷(おおいかづち)、胸に火雷(ほのいかづち)、腹に黒雷(くろいかづち)、陰(ほと)に拆雷(さくいかづち)、左手に若雷(わきいかづち)、右手に土雷(つちいかづち)、左足に鳴雷(なるいかづち)、右足に伏雷(ふしいかづち)と八雷神(やくさのいかづちのかみ)が生じ、恐れ逃げ帰る伊邪那岐命に対して、八雷神を追わせたとあります。

天満宮・天神社は菅原道真(すがわらのみちざね)を御祭神とする神社で全国に約12000社鎮座しています。命日である7月25日を中心に天神祭(てんじんまつり・てんじんさい)が行われます。天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)は道真公を神格化した名称(神号)ですが、学問に対する偉大な事績やその人柄から、天神信仰は全国に広まりました。道真公の没後、京都御所に落雷があり、多くの人が亡くなったのは怨霊(おんりょう)によるものと恐れられ、京都の北野に天満宮を建てたのが始まりですが、雷神信仰とも結びつきました。

兼務社の雷電神社(伊勢原市串橋)もそうですが、賀茂別雷神社鹿島神宮春日大社なども雷神をおまつりする神社です。

俵屋宗達(たわらやそうたつ)の「風神雷神図屏風」(ふうじんらいじんずびょうぶ)では、鬼の姿として描かれている恐ろしい雷神、一方で稲妻(いなづま)の語に表れるように、稲や水の恵みをもたらす「厳霊」(いかつち)の力を発揮する神さまです。

子供たちに〝雷さま〟という親しみをもって話をしたいものです。

相互扶助の精神

2016年7月13日 水曜日

今月の本務社神事は「月次祭」(1日・15日)と「お日供」(にっく:朝・夕)のみですが、兼務社の例祭や大祓、水神祭など、夏の祭事が続いています。

IMG_1340

毎年7月13日は下平間の「清水祭」(しみずさい)。

朝から湧水池の清掃作業が行われ、水神さまと農業用水の流れる隧道(ずいどう)で神事を執り行いました。

IMG_1345

張り巡らした注連縄(しめなわ)に紙垂(しで)を付ける際には、「もっと引っ張れ」「弛(たる)ませろ」「間隔をしっかり取れ」などと声が上がりながらも、自発的に協力して準備が進められました。

地縁(ちえん)的信仰である水神講や稲荷講には、農業の共同作業に見られる相互扶助の精神が今なお生き続けています。

楽しく憩いの場

2016年7月12日 火曜日

7月に入ってから毎日のように、暑さ指数「厳重警戒」の予報(環境省)が出され、伊勢原市から注意喚起(かんき)のメールが届いています。

先週1週間(4-10日)の熱中症による救急搬送数は4659人で、今季最多となり昨年の3.5倍とのことです。(総務省消防庁発表)

社内では水分補給に努めていますが、炎天下で行うことの多い地鎮祭等では尚更のことです。

IMG_1339

今日は高齢者福祉施設の地鎮祭依頼があり、施主さんや工事関係者の願いを受けて、土地の神さまに工事安全の祈りを上げました。

時代の趨勢(すうせい)でしょうか、身の衰えを託(かこ)ち、心ならずも家に籠(こも)り、病で床に臥(ふ)す老人は増える一方です。

高齢化社会の中で、老人擁護(ようご)の手立ては忽(ゆるがせ)に出来ない問題です。

その心身の健康と、奇(くし)き縁(えにし)のもと、良き仲間と睦(むつ)び和み、楽しく憩(いこ)いの場であるよう願うところです。

基本の積み重ね

2016年7月11日 月曜日

一昨夜・昨夜と、真田の祭典から戻ったのは夜10時近く、今日は装束(しょうぞく)や祭具などの片付けから始まりました。

毎年の事ですが、真田神社の大祭前後から、寓話「アリとキリギリス」ではありませんが、秋や年末年始に向けた様々な準備を地道に進めています。

また、半月もすると職員の夏季休暇の時期ともなります。

aratemeteno

今週は市内中等教育学校のルポルタージュ学習、8月には県立高校のインターンシップ、秋には市内中学校の職業体験学習を受け入れる予定です。

何の知識もない中・高生に対しては、専門的な事柄を咀嚼(そしゃく)して説明する必要がありますが、時として意表を突いた質問を受けることもあります。

お寺の掲示などでご覧になった方もあるでしょうが、興味深い「つもりちがい十箇条」です。

高いつもりで 低いのが 教養

低いつもりで 高いのが 気位

深いつもりで 浅いのが 知恵

浅いつもりで 深いのが 欲望

厚いつもりで 薄いのが 人情

薄いつもりで 厚いのが 面皮

強いつもりで 弱いのが 根性

弱いつもりで 強いのが 自我

多いつもりで 少ないのが 分別

少ないつもりで 多いのが 無駄

相手が中・高生であっても、誠実に対応するのはもちろんですが、基本を積み重ねて学ぶ大切さを伝えたいと思います。

夏の風物詩

2016年7月10日 日曜日

今日は第24回参議院議員選挙の投票日です。

神社では祭事などが重なるため、予め期日前投票に行って来ました。

IMG_1303

また、第98回全国高校野球選手権神奈川大会の開会式が行われ、出場校188チーム(192校)が揃い、高校球児たちの熱い闘いが始まりました。

IMG_1305

さて、今日は真田神社の例祭式です。

神社役員を始め、県議会議員、小学校長、歴代総代長、自治会、土地区画整理組合、老人会、交通指導員、交友会、育成会等の関係者が参列のもと、例年通り厳粛に祭典が斎行されました。

IMG_1315

第66回湘南ひらつか七夕まつり(8~10日)の影響もあるのでしょうか、日中の人出は例年より少ないようでしたが、神輿の宮入り時間ともなると、人出も一気に増えて境内は賑やかになりました。

IMG_1320

源頼朝(みなもとのよりとも)に呼応して石橋山で戦った真田与一(さなだよいち)の氏神さまにあたりますが、与一が喘息(ぜんそく)を治すために鬼灯(ほおずき)の根を煎じて飲んでいたと伝わっています。

それに因んだ鉢植えのホオズキも並び、真田の夏の風物詩が今年も盛大に、無事に終わりました。

子供神輿の宮入り

子供神輿の宮入り