花散らしの春の雨、更には強風予報で春の嵐が予想されましたが、桜は残り、掲げた提灯(ちょうちん)も無事で一安心です。
さて、今日は計画通りに、朝早くから俵(たわら)づくりが行われました。
当社では、「例祭」(4月22日)と「国府祭」(5月5日)において、神輿(みこし)の鎮座(ちんざ)を寿(ことほ)ぎ、お祝い分けの「粽行事」(ちまきぎょうじ)を執り行いますが、その粽を詰めるための俵を毎年奉製(ほうせい)しています。
以前は氏子である三ノ宮、栗原、神戸で各々つくっていましたが、様々な経緯で10年くらい前から総代さんが担うようになりました。
「年に1回なので思い出すのが大変」などの言葉が飛び交いながらも、覚書を頼りに段取りよく進められました。
況(ま)して総代任期は3年なので、その伝統を引き継ぐことは大変であり、本当にありがたいことです。
何よりも一生懸命な姿勢と真心を、神さまもご照覧くださることと思われます。
手先の器用さと出来映えに感心している内に、青々とした俵が4俵、例年通り立派に完成しました。
夫婦欅(めおとけやき)に張る注連縄(しめなわ)の縄綯(なわな)いとともに、国府祭で頒布(はんぷ)する「粽」を縛(しば)るための稭(みご=わらしべ)取り作業も平行して行われました。