2014年7月 のアーカイブ

御霊和め

2014年7月21日 月曜日

3連休の最終日、参集殿において昨年帰幽(きゆう)された方の一年祭を執り行いました。

斎主による祭詞奏上のあとには、御霊(みたま)の平安を願いつつ、参列者一同で鎮魂(ちんこん)の言葉を奉唱し、心の丈を尽くして玉串を奉(たてまつ)り拝礼しました。

式後には奥津城(おくつき=墓所)に移動して墓前での一年祭を行いました。

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今日は神道による祖先のまつりを考えている方が相談でお見えになりました。

神葬祭(しんそうさい)における祭儀の流れ、儀式の意義、葬儀後の先祖まつり、喪明けや神棚まつりについてなど、多岐にわたってお話をしました。

私たち神職は職務としてもちろんのこと、遺族や子孫がご先祖さまの御霊を和めるのが祖先のまつりです。

神威の発揚

2014年7月20日 日曜日

3連休の中日、初宮参りや交通安全などのご祈願、御朱印やウオーキングなどのお参りで境内は賑わいました。

すやすやと

初宮参り  すやすやと

お蔭様で日中は天気もよく、地鎮祭や兼務社のお神輿のお祓いなど、予定通りに行うことができました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

市内池端のお稲荷さんでは竣工式を迎え、当家の親戚や近隣の人たちが18名も集まって式に参列しました。

竣工したお稲荷さん

竣工したお稲荷さん

「神は人の敬(けい)によつて威(い)を増し、人は神の徳によつて運を添ふ」と鎌倉幕府の根本法「貞永式目」(じょうえいしきもく)にうたわれていますが、多くの人たちの尊崇(そんすう)により、神さまの限りなきご神威(しんい)が発揚(はつよう)されることを願うところです。

参列者(18名)で神酒拝戴

参列者で神酒拝戴 ( しんしゅはいたい )

かさ神さま

2014年7月20日 日曜日

今日は片町に鎮座する御嶽神社(伊勢原市伊勢原)の例祭(大祭)でした。

昔は田中の氏神さまでしたが、分村により片町の鎮守神となりました。

それ故、田中の十二柱神社(伊勢原市伊勢原)の大祭とお互いに行き来しています。

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ご祭神は、叡智(えいち)と武勇に長(た)けた日本武尊(やまとたけるのみこと)をおまつりしていますが、境内には〝 かさ神さま 〟 (淡島社)もおまつりされています。

江戸の昔、不治の病に倒れた旅の女性のため、村人が石の卵塔を建ててその旅人を供養しました。以後、同病の人たちが拝むと効験(こうげん)著(いちじる)しかったといわれています。

かさ神さま

かさ神さま

かさ神さまの「かさ」は瘡蓋(かさぶた)の「瘡」のことで、皮膚病の神さまといわれています。

観光振興

2014年7月19日 土曜日

午前中に神明社(伊勢原市上平間)、午後から南金目神社(平塚市南金目)で夏越大祓を執り行いました。

南金目では雷が鳴りましたが、おまつりされる雷神さまのご加護で、無事に兼務社の大祓も全て修めました。

南金目神社改築略図(昭和27年)

南金目神社改築略図(昭和27年)

さて、昨日は観光振興を事業とするNPO法人の皆さんが、まちづくりを学ぶ大学生を連れて市内を巡り、ボランティアガイドの道案内で当社にもお参りになりました。

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昨晩は観光振興についての会合が当社で開かれました。

比々多の里は県内有数の古墳が点在し、古くより歴史・伝統・精神文化が根づき、社寺への信仰も篤い地域です。

また、丘陵からの眺望が美しく、肥沃(ひよく)な土壌により稲作や野菜づくり、果樹栽培が盛んです。

そして何より、温かな人柄をもとに豊かな交流がなされ、これらの景観にもとづいたまちづくりが必要とされています。

印鑑のお祓い

2014年7月18日 金曜日

予報では午後から雨でしたが、湿度は高いものの曇り空の一日でした。

市内の小中学校は終業式を迎え、明日から44日間の夏休みの始まりです。

鬼百合 おにゆり

鬼百合 おにゆり

さて、本日は神棚や雛人形(ひなにんぎょう)、印鑑類の清祓などがありました。

当社では、立春(平年は2月4日)過ぎから人形感謝祭(3月17日)までの間は、雛人形をお預かりしていますが、それ以外の期間については、清祓をして昇魂祈祷の後に持ち帰っていただきます。

おはらい袋

おはらい袋

神棚を始め、願を掛けた短冊や千羽鶴などは、お祓いをして淨火(じょうか)でお焚(た)き上げをします。

印鑑納め 清祓

印鑑納め 清祓

3度目の引っ越し

2014年7月17日 木曜日

ここ数日、平塚市計画事業真田・北金目特定土地区画整理事業に伴う一般住宅の地鎮祭が続いています。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

開発された新しい土地に住まいを求める方がほとんどですが、整理事業の間に住まいを別に構える人たちもあり、事業の遅れからやっとの思いで元のところに戻る人、住み慣れた親の土地に帰ってくる人など様々です。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

真田の大祭直後とあって、おまつりの話題で盛り上がりました。

さて、本日は邸内におまつりするお稲荷さんの土台と参道が竣工して、お祓いに伺いました。

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こちらでは区画整理事業により、建物が立つまでお稲荷さんを3回引っ越すことになりましたが、晴れて良きところに鎮座することになりました。

探求

2014年7月16日 水曜日

昨日は自修館中等教育学校に通う前期課程の1年生7名が、引率教諭とともにフィールドワーク(ルポルタージュ学習)のため来社しました。

同校には「探求」という総合科目が設けられ、テーマに基づく調査・研究を重ね、様々な考察力・学究心を育むことに主眼をおいているそうです。

この度は伊勢原市の歴史や文化財、遺跡などについての訪問取材でした。

郷土博物館での学習

郷土博物館での学習

三之宮郷土博物館を見学をした後に、当館の文化財についての説明、また事前に準備された多くの質問に対してお答えしました。

その後、神社裏の下谷戸縄文遺跡環状列石及び住居跡、宮ノ前遺跡、らちめん古墳を案内しました。

水や電気は当たり前、スマートフォンを自由に使う時代において、縄文時代や弥生時代、古墳時代などの生活様式に思いを巡らすことは大変ですが、想像力を働かせることにより様々なものが見えてきます。

今後とも体験を大切に、調査・研究を重ねながら、探求する力を養って欲しいと思います。

熱海へお参り

2014年7月15日 火曜日

昨年まで来宮神社(静岡県熱海市)の例祭(7月14日-16日)にあたり、当社から3日間のお手伝い(助勤奉仕)に出向いていました。

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長い間の奉仕に感謝の念を込めて、昨晩は宵宮祭(よいみやさい)に参列させて頂き、立派に竣工した社務所を隅々まで拝見しました。

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今日はちょうどお盆にあたりましたが、伊豆山の中腹に位置する興亜観音にお参りする機会を得ました。

昭和15年(皇紀2600年)2月、支那事変(しなじへん)の戦没者を日支とも「怨親平等」(おんしんびょうどう)に供養するため、陸軍大将・松井岩根(まついいわね)の発願により建立されたものです。

観音像の近くには、日支の供養碑が建立されていますが、極東軍事裁判において一方的に裁かれた、いわゆるA級戦犯として処刑された殉国七士之碑が建立されています。

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また、古くより走湯山(伊豆権現・走湯権現)といわれる伊豆山神社へお参りしました。

源頼朝は伊豆山神社と箱根神社への「二所詣」という風儀を生み、大規模な行列を伴うほどの篤い信仰を寄せました。

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2014年7月15日 火曜日

今日は7月15日の盆。

盂蘭盆会(うらぼんえ)という仏教行事と日本古来の祖霊信仰が合わさった盆行事ですが、正月行事とともに重要な意味をもつものです。

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当地では月遅れ盆(8月15日)となりますが、靖國神社では夏の風物詩ともいえるみたままつりが明日まで盛大に開催されています。

各地でも迎え火や送り火、盆踊りなどの精霊を迎える行事があります。

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さて、折り返しの15日を迎え、宮司以下職員参列のもと、「月次祭」(つきなみさい)を斎行しました。

今後も厳しい暑さが続きますが、氏子・崇敬者の皆さまには滋養と休息を大切に、益々のご発展をお祈り申し上げます。

幸せの神さま

2014年7月14日 月曜日

今日は安産祈願の吉日「戌の日」。

厳しい暑さにもかかわらず、多くの妊婦さんがお参りになりました。

大安吉日とあって、一般住宅や大型施設の地鎮祭などもありましたが、神戸下地区では道祖神(どうそじん)の竣工式を迎えました。

古い道祖神

古い道祖神

風化して傷んでしまったことに心を痛め、地域の皆さんが心を寄せ合って事に着手することになりました。

道祖神は「路傍の神さま」「塞神」(さえのかみ)などといわれますが、疫病を防ぐ、交通安全、縁結び、夫婦円満、子孫繁栄など、地域や通りかかる人たちを温かく見守る、幸せの神さまです。

竣工した道祖神

竣工した道祖神