2013年10月6日 のアーカイブ

山吹の実の一つだに

2013年10月6日 日曜日

昨日は、「第46回伊勢原観光道灌まつり」が開催され、三ノ宮の「なでしこ囃子会」(はやしかい)も賑々しく太鼓で花を添えたようです。

また、伝統工芸品(玩具)である大山独楽(おおやまこま)による小学校対抗選手権大会(於:伊勢原小学校)が行われ、地元の比々多小学校が団体寿命独楽で優勝、団体的独楽で準優勝という見事な成績を挙げました。

今朝は三ノ宮自治会が、来週の地区体育祭に備えて競技の練習に汗を流していました。

市内では、昨日の雨で順延になった幼稚園の運動会なども開催されているようで、秋も酣(たけなわ)の頃となりました。

金木犀 きんもくせい

金木犀 きんもくせい

さて、本日は兼務社の八剱神社(やつるぎじんじゃ:平塚市上吉沢)と五霊神社(ごりょうじんじゃ:伊勢原市上粕屋)の例祭がありました。

五霊神社では、経年による社殿の損傷が目立つようになり、お宮の建て替えが検討されています。氏子は160戸と少ないながら、自治会活動もまとまりがある地域で、上手く準備が進むことを願うところです。

五霊神社 例祭後に

五霊神社 例祭後に

昨日は、太田道灌公の胴塚とされる洞昌院(とうしょういん:伊勢原市上粕屋)・首塚とされる大慈寺(だいじじ:伊勢原市下糟屋)において道灌祭が営まれました。

本日は太田道灌公=太田資長命(おおたすけながのみこと)をおまつりする五霊神社で、年に一度の大祭を執行いたしました。

~ 山吹伝説 ~

道灌公が父を尋ねる道中、越生(おごせ:埼玉県)で雨に降られました。蓑(みの)を借りようとある農家に立ち寄ると、娘が出てきて山吹の花一輪を差し出しました。蓑を借りられず腹を立てて、家臣にそのことを話すと、

七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき 『後拾遺和歌集』

という和歌になぞらえて、蓑(実の)一つお貸しできぬほど貧しいということを奥ゆかしく表現したことを教わりました。以後、歌道に励み歌人として名高くなったということです。