2013年10月1日 のアーカイブ

初心不可忘

2013年10月1日 火曜日

神無月(かんなづき)を迎えました。

暦の上では、秋分の次候(9月28日~10月3日頃)で、「蟄虫坯戸」(ちっちゅうとをとざす)となり、虫が土中に作った穴をふさぐ時節ですが、明日は台風22号の北上に伴い暑さを伴う予報で、もう少し蒸し暑い日がありそうです。

中学や高校では更衣(衣替え)となりましたが、神社でも夏用の紗(しゃ)の狩衣(かりぎぬ)から冬用に切り替えとなり、月次祭(つきなみさい)を奉仕いたしました。

また、今日から神職として奉職(ほうしょく)した職員の奉職奉告祭も併せて執り行いました。

南北朝時代の能役者で、観世流(かんぜりゅう)の流祖・観阿弥(かんあみ)の芸風を大成した子の世阿弥(ぜあみ)は、その主著『花鏡』(かきょう)の奥段に、「当流に、万能一德の一句あり。初心不可忘。」と芸の奥義(おうぎ)を記しています。

積み重ねて経験した熟練にこそ大切な言葉ですが、常に志した時の意気込みと謙虚さを以て事にあたれるよう、初心を大切にして欲しいと思いつつ、奉告祭の祝詞を奏上いたしました。

25.10.4

伊勢原市立図書館開館25周年記念事業として、比々多神社雅楽会による図書館コンサート「雅楽の夕べ」(11月2日)が開催されることになりました。

定員は100名限定につき、お早めにお申し込みください。

図書館開館25周年記念事業 雅楽の夕べ

図書館開館25周年記念事業 雅楽の夕べ

明晩は、第62回神宮式年遷宮「遷御(せんぎょ)の儀」が浄闇(じょうあん)の中、厳粛(げんしゅく)に斎行(さいこう)され、新宮(にいみや)に大御神(おおみかみ)さまがお遷(うつ)りになります。

神さまの蘇(よみがえ)りが、私たちに新しい息吹(いぶき)、生命力を与えてくれます。