立冬を過ぎましたが、温かな陽射しの一日となりました。
本日は、酒造神である酒解神(さかとけのかみ)を称える「酒祭」(さかまつり)。
神社役員・総代は元より、蔵元・卸・酒販店の関係者が山に入り、お水取り神事を執り行いました。
沢山・三段の滝は、当社の飛地境内地で、マイナスイオンに包まれた清水の流れる地です。
山から下りてお宮に戻り、支度を調えて酒祭を斎行いたしました。
神職全員が大祓詞(おおはらえことば)を奏上する中、神器「うずらみか」(県重文)が本殿から出御(しゅつぎょ)。
注連縄(しめなわ)を張り替え、真榊(まさかき)を四隅に立て、沢山から汲(く)み上げた御神水を関係者が柄杓(ひしゃく)で捧げました。
遥か奈良の御代、大酒解神(おおさかとけのかみ)・小酒解神(こさかとけのかみ)がおまつりされた1300年前に端を発する伝統行事ですが、毎年毎年、神さまがおでましになる御阿礼(みあれ=御生)の神事です。
新酒の醸造安全を願い、酒に関わる人たちの商売繁昌を祈念いたしました。
直会(なおらい)では、神人共食(しんじんきょうしょく)として御神前の御神酒(おみき)をいただき、恩頼(みたまのふゆ)を十分に賜りました。
帰りには、それぞれ御神水を持ち帰られました。
日毎朝夕の日供祭(にっくさい)にも、この御神水をお供えしています。