高知県では21日に桜(ソメイヨシノ)の開花が始まり、東京でも31日に昨年より3日、平年より5日遅い開花宣言が出されました。
しかしながら、当社の境内ではまだ蕾(つぼみ)が堅く、もう2日ぐらいかかりそうです。
花王といわれ、国花とされる桜花の時期が待ち遠しい限りです。
さて、境内では奉納提灯の枠づくりで、朝から業者さんが入りました。
駐車場で見事な花を咲かせる枝垂れ桜も蕾が徐々に膨らみ始めています。
桜(さくら)の「さ」は早苗(さなえ)、早乙女(さおとめ)、皐月(さつき)などと同様、稲田の穀霊を表し、「くら」は神さまの鎮座する神座を表すといわれます。つまり、田の神が山から里に降りてくる折に、依代(よりしろ)となる木といえます。
昔の人は桜を稲の花に見立てたり、稲の花の稔る前兆ととらえ、散る時期によって秋の収穫の吉凶を占いました。
桜に降りてきた神さまを料理とお酒でもてなすのが、花見の本来の意であり、神人和楽の姿といえます。