本日は、お世話になった地区自治会を始め、奉献者などに御礼の挨拶回りをいたしました。
どこのお宅でも年末年始の支度などで繁忙につき、長居はできませんが、様々な話が広がるのも年の瀬ならではです。
さて、お宮では今年最後の日曜日とあって、ご祈願の人たちが目立ちました。
中でも、「祈願が成就したので」「1年のご恩に感謝して」などという「報賽」(ほうさい)の御祈祷や、御神札・御守等を納めに、お参りされる方の姿も増え始めています。
「報賽」は、簡単には「お礼参り」といいますが、「願ほどき」「返り申し」などとも表現をします。
恩をうけ 恩を恩とも おもふなら 恩を報ずる 心あるべし 橘弘政 『 心の百首 』
報恩感謝という四字もありますが、本当に恩に感謝し、それに報いるだけのことをしているか問われると、恥ずかしい限りです。
古い言葉で「天地の恩・君の恩・父母の恩・衆生(*しゅじょう)の恩」ともいいますが、大災害の起こった年末に当たり、恩についてしみじみと考えるのも大切なことだと思われます。
*衆生・・・生きとし生けるもの。