連日、兼務社での新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布式・大祓などの祭事が続いていますが、その合間を縫ってお正月の準備を進めています。
ご神前の鈴緒も年末に新しいものに取り替えますが、紅白の晒(さらし)を巻き直し、新しい鈴を取り付け、麻苧(あさお)を付ける作業まできました。
麻苧はアサ科の一年草で、皮から繊維を採ります。現在では栽培農家も少ないため、貴重な高級品です。中国産の割安のものもありますが、国産の方が切れにくくしっかりとしています。
殊更に、古来よりご神前にお供えする具であり、お祓いに用いられる清浄のもとでもあります。
古道(ふるみち)につもる木の葉をかきわけて天照(あまて)る神の足跡を見ん
二宮尊徳 『二宮翁夜話』