2010年8月6日 のアーカイブ

埒が明かぬ

2010年8月6日 金曜日
昨日に続き、今日はこんな大物が到来しました。
30㎝を優に超える長茄子

30㎝を優に超える長茄子

さて、今日の読売新聞の夕刊に記されていましたが、「あかん」の語源について。決して予算委員会を終えた某首相のことではありません。

この言葉は、京都・上賀茂(かみがも)神社で生まれたそうです。毎年5月5日に行われる賀茂競馬(かもくらべうま)という、その年の吉凶を占う伝統神事において、皆がその行事に集中し、これが終わらないと何事も手につかず、埒(らち)が明かないそうです。無事終わると、馬場の柵である「埒」が片付けられ、埒が明くというわけです。

漢字で記すと、「明かん」。「埒が明く」の否定形、「埒が明かぬ」の「明かぬ」が「明かん」になったということです。

実は、比々多神社の北側に、「埒面」(らちめん)という字名があります。昔は、ここに馬場があり、神事として競馬が行われていました。語源はやはり上記と同じです。

埒面古墳

埒面古墳

らちめん古墳は、比々多神社の北側、元の恵泉女子学園短大の構内に位置(この周辺は、元比々多神社境内地)します。この古墳は、昭和43年(1968)に工事中に発見され、横穴式石室をもち現在は露出した石室(せきしつ)や玄室(げんしつ)、玄門(げんもん)、羨道(せんどう=えんどう)も見ることができます。

神奈川県内では最大級の円墳(えんぷん)ですが、古墳時代にかなりの権力を保持していた相模国の国造(こくぞう・くにのみやつこ)の墳墓ではないかと考えられています。

この埒面古墳の少し上からは、相模国を一望できる素晴らしい眺望です。