‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

国旗制定記念日

2011年1月27日 木曜日

27日は、暦には「国旗制定記念日」とあります。

明治3年(1870)1月27日(新暦では2月27日)、太政官布告(だじょうかんふこく)に「御國旗」として規定され、日本船の目印として採用されたようです。これに因み、日本国旗協会が定めたそうです。

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私たち日本人は、農耕や漁労生活の中で、四季折々に自然とともに暮らしを営み、太陽を信仰の対象とし、感謝の真心を育んできました。

聖徳太子が小野妹子に、隋の煬帝(ようだい)へ遣わした国書には、「日出処天子至書日没処天子無恙云々」(日出づるところの天子、書を日没するところの天子に致す。つつがなしや、うんぬん・・・)とあります。方角をさしているのはもちろんですが、表現がとても巧みです。  

古くは、高松塚古墳やキトラ古墳(ともに奈良県)の壁画には金色の日象が描かれています。源平合戦では、平氏が「赤地に金丸」、源氏が「白地に赤丸」を用いたのが旗印としての始めともいわれています。

日の丸紋・布目瓦(三之宮郷土博物館収蔵)

日の丸紋・布目瓦(三之宮郷土博物館収蔵)

何時の世も変わることなく差し登る太陽を象(かたど)り、丸は永遠に終わりのない繁栄を、赤は偽(いつわ)りのない真心を、白は清浄を尊ぶ日本人の生き方を示しているといわれます。

 

サッカーのアジア・カップ準決勝(25日)では、日本は宿敵韓国を倒し、決勝戦(29日)は、オーストラリアと戦うことになりました。4度目となるアジアの頂点を目指し、好試合を期待するとともに、日の丸が高々と揚がることを楽しみにしています。

どんど焼き

2011年1月14日 金曜日

今日14日は、「古札焼納祭・どんど焼き」の日です。

古札焼納祭

古札焼納祭

左義長(さぎちょう=三毬杖・三鞠杖)、さいと焼き、どんど、とんどなどとも呼ばれる小正月の火祭行事で、正月とじめの儀式です。

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どんど場は、村外れや橋のたもと、道の辻などが多く、この近隣では道祖神で行われています。

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この神聖なる忌火(いみび)で焼いた団子を食べると無病息災といわれ、団子を火に炙り口に頬張る姿は、何とも微笑ましいものです。

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注連縄(しめなわ)や松飾りなどの正月飾りを焼くので、飾り焚(かざりたき)、飾りあげ、飾りはやしなどともいうそうです。

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また、吉書(きっしょ=書き初め)を焼いて、その燃えさしが高く上がるのを “ 手が上がる ” しるしとして喜ぶようです。

筆ひぢてむすびし文字の吉書かな  山崎宗鑑

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忌みについて

2010年12月27日 月曜日

 このところのパワースポットブームも手伝い、お伊勢さま(三重県・伊勢の神宮)への参拝が、100万人単位で増加しているようです。地方の当社でも、今月は朱印帳を持ってお参りに来られる方が連日続いています。特に、若い人たちが多いことに注目しています。

さて、お正月準備とともに、大掃除をして、ご先祖さまをお迎えする準備をしているご家庭も多いかと思います。

祖霊祭

自宅での祖霊祭(五年祭)

 古来、私たちは身内に「弔事」が生じたとき、ある一定の間、故人を偲び、慎みをもって生活してきました。これを「服忌」(ぶっき)、「忌服」(きぶく)、「日がかり」、「喪がかかる」などといっています。

古くから日本人は、倫理観に富み、清浄を尊び、規律正しく、己を律する精神を大切にしてきました。

服忌中の心得として、神まつりをしない、鳥居をくぐらない、ハレの行事(結婚式・七五三・初宮参りなど)に参加しない、正月飾りをしない、年賀状を控えるなどが挙げられます。この期間については、概(おおむ)ね、最大で50日と捉えれば良いと思います。

(当社HP 「服忌の心得」をご参照ください)

墓前祭

墓地での埋葬祭

戦前までは、太政官布告(明治7年)という厳然とした制度に頼っていました。しかしながら、現今の生活ではかけ離れた部分もあります。地域性の違いなどもありますが、家庭のまつりや人生儀礼などに大きな誤解や混乱が生じていることも事実です。

清祓

清祓

新年の御神札は、忌が明けてから神社に出向いて受けるか、ご近所に代わりに預かっていただくという方法もあります。また、「清祓」については、常時承っています。

お正月を前に、疑問の点は気兼ねなく神職にお尋ねください。

うさぎの話

2010年12月22日 水曜日

今日は太陽が最も南にかたより、北半球(南半球)では一年中で昼(夜)が最も短い日、「冬至」(とうじ)です。陰が極まり陽に転じる「一陽来復」(いちようらいふく)で、冬が去り春がやって来ます。

冬至南瓜(とうじかぼちゃ)や冬至粥(とうじがゆ)を食し、柚湯(ゆずゆ)につかる古い習わしがあります。インフルエンザやノロウイルスなどの疫(えき=えやみ・流行病)を祓い、健康に年末年始を過ごしたいところです。

さて、一足早く兎(卯)がやって来ました。㈱杉山土建・杉山茂様ご奉納の十二干(じゅうにし)の石像一対です。平成14年(壬午)から始まり、既に10年目です。

向かって右

向かって右

兎は生後約4ヶ月で成熟し、年に3~4回出産することから繁殖力旺盛です。子宝に恵まれない方やご懐妊の方は、是非とも石像を撫でて、その生命力にあやかってください。

杉山氏と宮司

杉山氏と宮司

また、藤沢市・石井行様の作品も到来いたしました。

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「因幡(いなば)の白兎」や「かちかち山」、「うさぎとかめ」など、神話や童話でも出番の多い動物で、俊敏で頭の回転が早く、いたずら好きなながら、可愛いらしく憎めない存在です。

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十二支の4番目にあたる卯(う)には、“ さかん ” の意があります。草木が盛んに成長し、枝葉も伸びて盛んになる様子を表しています。方角は東、季節は春、時刻は明け六つ(午前6時)、五行(ごぎょう)は木気性です。陽気が立つ、ものごとの始まりを示します。

うさぎの長い耳のように素早く情報を察知し、頭の回転を巡らし、俊敏に行動を起こし、跳ね上がるように、飛躍がもたらされるような年にしたいものです。もちろん、生命力溢れる元気が一番大切です。

初詣

2010年12月16日 木曜日

お正月を迎えると、心があらたまり清々しい気持ちになれるのはいつの時代も変わらないものです。

家庭では、「注連縄」(しめなわ=標縄・七五三縄・〆縄)を張り、1年の福をもたらす「年神さま」(としがみさま=歳神さま)の依代(よりしろ)である「門松」(かどまつ)を立てて神さまを迎えます。年神さまは私たちの祖先とも考えられています。

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「鏡餅」(かがみもち)は年神さまの依代であり、お供えものです。三方(さんぼう)に半紙を敷き、ゆずりは(新しい葉が生長してから古い葉が譲って落ちる)・昆布(喜ぶ)・うらじろ(腹が白い)を置いて、大小の丸いお餅(鏡=正直)を重ねます。そして一番上にだいだい(代々=繁栄)を飾ります。

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「お年玉」は、本来はお金ではなくお餅でした。ご先祖さまは魂(たましい)を丸いものと考え、秋に実った新米でついたお餅を神さまにお供えしました。稲に宿る魂「生命の力」をいただくことにより、元気を授かったのです。年頭に子どもたちに丸いお餅を贈るのは、“ 健やかな成長への願い ” であり、みたま分けの行事だった訳です。

タウンニュース 12月17日号

タウンニュース 12月17日号

比々多神社では元旦の午前零時に歳旦祭(さいたんさい)・元旦大祈祷を厳粛に斎行し、国の安寧(あんねい)と繁栄、氏子崇敬者の1年の平穏無事を祈ります。

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元日の早旦、神社仏閣に詣でるのが「初詣」(はつもうで)です。近年は日中の比較的温かい時間に、ゆっくりと詣でる方が増えました。初詣は「生命の甦り」、心新たな気持ちで新年をお迎えください。

ショッパー 12月16日号

ショッパー 12月16日号

元旦から15日までの間、ご参拝の方に御神酒と開運守を授与(無料)しています。

伊勢原タイム 12月17日号

伊勢原タイム 12月17日号

初詣は氏神さまから

しのびごと

2010年12月9日 木曜日

昨日訃報(ふほう)を受け、今晩と明日の2日間にわたり、葬儀のご奉仕をすることになりました。

神社が行うお葬式を「神葬祭」(しんそうさい)といいます。現在では、葬儀社の会館で行うことが多く、通夜に行う儀式【通夜祭・遷霊祭(せんれいさい)】、告別式当日の儀式【葬場祭(そうじょうさい)、火葬祭、帰家祭(きかさい)、十日祭】が主な流れとなっています。

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神職は、故人を思い慕う遺族の悲痛な気持ちを理解し、厳粛で尊厳な葬儀をひたすらに営みます。

拝礼の作法は、「二拝二拍手一拝」(にはい にはくしゅ いっぱい)ですが、拍手を忍び手にすることにより、悲しみや慎みを表現し、故人を忍び、厳粛な雰囲気を保ちます。

斎主(さいしゅ:祭典奉仕する主席の神職)が神霊(みたま)に申し上げる詞(ことば)を祭詞(さいし)といいますが、お祝いごとの祝詞(のりと)と同義のものです。葬儀では、故人の履歴や功績、家族構成、性格などを読み上げて、故人を偲びます。

喪家の神棚は忌明け(五十日)まで半紙で覆う

喪家の神棚は忌明け(五十日)まで半紙で覆う

明浄正直

2010年12月8日 水曜日

今日は國學院大學(東京都渋谷区)へ、お正月の助勤(お手伝い)をしてもらう学生さん(神職の卵)の募集に行ってきました。

國學院大學は、皇學館大学(三重県伊勢市)と並び、神職階位(資格)を取得できる神職養成のための高等課程機関です。

因みに、神職の階位は、上位より浄階(じょうかい)、明階(めいかい)、正階(せいかい)、権正階(ごんせいかい)、直階(ちょっかい)となっています。この階位は、神社本庁が授与しています。

上記の「明浄正直」(めいじょうせいちょく)は、神道で理想とされる心の有様(ありよう)を形容した言葉で、赤心 (せきしん)や忠誠心、まっすぐな心などとも表現できる、神に仕えるものの心構えとなっています。

『続日本紀』(しょくにほんぎ)の宣命(せんみょう)には、天皇に仕えるものの心構えとして「明き浄き直き誠の心」(文武天皇・元年8月17日)や「清き明き正しき直き心」(聖武天皇・神亀元年2月4日)と記されています。

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トイレの神さま

2010年11月27日 土曜日

神社にお祀(まつ)りされる神さま(アマテラスオオミカミ、スサノオノミコト、ヤマトタケルノミコトなど)とは別に、私たちは古くから民間の神さまをお祀りしてきました。

家屋の神さま、門の神さま、竈(かまど)の神さま、井戸の神さま、道祖神、風神、山の神などが挙げられます。

現在は、トイレ(トイレットルームの略)、化粧室、便所、手洗所などといいますが、昔から、便所には厠(かわや;川の上に掛けてつくった屋の意)の神をお祀りしました。

『古事記』には、「屎(くそ)に成りませる神の名は波邇夜須毘古神(はにやすびこのかみ)・・・尿(ゆまり)に成りませる神の名は彌都波能賣神(みつはのめのかみ)」と記されています。

社務所の厠を改修工事中

社務所の厠を改修工事中

また、雪隠(せっちん)といういい方もありますが、「セッチンガミ」ともいわれています。雪隠には喩(たと)えが多く、「雪隠で饅頭」(こっそり自分だけ利益を得ようとする喩え)、「雪隠の火事」(やけくその洒落)、「雪隠詰め」(逃げ道のないところに追い詰めること・将棋で追い詰めること)などがあります。

しばらくはご迷惑をお掛けいたします

しばらくはご迷惑をお掛けいたします

便所は汚物をためるところなので、常に清潔にしておく必要があります。女性は便所を綺麗にすると美しい子を授かるとか、お産が軽いともいわれています。

そういえば、今年NHK紅白歌合戦に初出場が決まった植村花菜(うえむらかな)さんの歌う「トイレの神様」が爆発的なヒットを飛ばしています。

“ ♪ トイレには~それはそれは綺麗な女神さまがいるんやで~だから毎日綺麗にしたら~女神さまみたいにべっぴんさんになれるんやで~ ♪ ”

 亡くなったお祖母ちゃんの温もりと、優しかったお祖母ちゃんを思う気持ちに、目頭が熱くなります。

心をこめて

2010年11月25日 木曜日

今朝は、伊勢原市倫理法人会のモーニングセミナー(フォーラム246)で、薬剤師の先生に薬の話を伺いました。薬は用い方により毒にもなるとのことで、医師や薬剤師などの指示に従い、処方を正しく用いることを認識いたしました。

来週は、不肖(ふしょう)私儀(禰宜)、神社についてのお話をさせていただくことになりました。(胃痛?)

つわぶき

つわぶき

社務所の玄関脇に、石蕗(つわぶき)が黄色い花を咲かせています。葉は蕗(ふき)に似ているものの、キク科の多年草のようです。葉は腫物(はれもの)や湿疹(しっしん)などの薬用に用いられるそうです。

本日は平日ながら大安吉日で、七五三や初宮参り、また地鎮祭などの出張祭典がありました。

七五三参り・初宮参り おめでとうございます

七五三参り・初宮参り おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

さて、ご祈願の方に「表書きは何と記したら良いですか」とよく尋ねられます。

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一般的には、「初穂料」や「玉串料」と記しますが、「御供」「御神前」「上」「奉献」「奉納」などでも構いません。表書きは自分の気持ちを伝えるものなので、心をこめて書くことが大切です。

 

菊華会の皆さんの花が境内から搬出されました。約1ヶ月の間ありがとうございました。七五三参りを始め多くの参拝者が、にこやかにシャッターを押していました。明日は菊華会の解散式を執り行います。

神道いろは

2010年11月24日 水曜日

神社(広く神道)の歴史はとても古く、お祭りの伝統や境内の建物、樹木などを見れば一目瞭然でわかります。さらに『古事記』や『日本書紀』などを読むと、日本の始まりや神さまのことが理解できます。

日本神話の漫画や本

日本神話の漫画や本

残念ながら、戦後の教育では神話の勉強をする機会がありません。世界のどこの国に生まれても、国の始まりを教えない国はありません。親がいて自分があるのと同様、日本の始まりがあって今の社会があり、それが安心をもたらすと思います。

比々多神社には、幼児でも分かり易い「まんが古事記」を用意していますので、是非ともご覧ください。

日本の起こりとともに始まった「神道」ですが、大陸から伝わった仏教や儒教の影響により理論化され、時代とともに変遷しながらも、日本人の生活と密接な関係を今も保っています。

しかしながら、神社のことは難しいと考えている人は意外に多いと思います。

ホームページには、神社のなぜ?なに?のコーナーを設け、「家庭のまつり」「人生儀礼」「服忌(喪)の心得」「国旗と国歌」について解説させていただいています。

『神道いろは』

『神道いろは』

神社では、氏子崇敬者の身近な疑問にお答えする『神道いろは』~神社とまつりの基礎知識(神社新報社)を備えていますので、お気軽にお尋ねください。