昨日訃報(ふほう)を受け、今晩と明日の2日間にわたり、葬儀のご奉仕をすることになりました。
神社が行うお葬式を「神葬祭」(しんそうさい)といいます。現在では、葬儀社の会館で行うことが多く、通夜に行う儀式【通夜祭・遷霊祭(せんれいさい)】、告別式当日の儀式【葬場祭(そうじょうさい)、火葬祭、帰家祭(きかさい)、十日祭】が主な流れとなっています。
神職は、故人を思い慕う遺族の悲痛な気持ちを理解し、厳粛で尊厳な葬儀をひたすらに営みます。
拝礼の作法は、「二拝二拍手一拝」(にはい にはくしゅ いっぱい)ですが、拍手を忍び手にすることにより、悲しみや慎みを表現し、故人を忍び、厳粛な雰囲気を保ちます。
斎主(さいしゅ:祭典奉仕する主席の神職)が神霊(みたま)に申し上げる詞(ことば)を祭詞(さいし)といいますが、お祝いごとの祝詞(のりと)と同義のものです。葬儀では、故人の履歴や功績、家族構成、性格などを読み上げて、故人を偲びます。