お正月を迎えると、心があらたまり清々しい気持ちになれるのはいつの時代も変わらないものです。
家庭では、「注連縄」(しめなわ=標縄・七五三縄・〆縄)を張り、1年の福をもたらす「年神さま」(としがみさま=歳神さま)の依代(よりしろ)である「門松」(かどまつ)を立てて神さまを迎えます。年神さまは私たちの祖先とも考えられています。
「鏡餅」(かがみもち)は年神さまの依代であり、お供えものです。三方(さんぼう)に半紙を敷き、ゆずりは(新しい葉が生長してから古い葉が譲って落ちる)・昆布(喜ぶ)・うらじろ(腹が白い)を置いて、大小の丸いお餅(鏡=正直)を重ねます。そして一番上にだいだい(代々=繁栄)を飾ります。
「お年玉」は、本来はお金ではなくお餅でした。ご先祖さまは魂(たましい)を丸いものと考え、秋に実った新米でついたお餅を神さまにお供えしました。稲に宿る魂「生命の力」をいただくことにより、元気を授かったのです。年頭に子どもたちに丸いお餅を贈るのは、“ 健やかな成長への願い ” であり、みたま分けの行事だった訳です。
比々多神社では元旦の午前零時に歳旦祭(さいたんさい)・元旦大祈祷を厳粛に斎行し、国の安寧(あんねい)と繁栄、氏子崇敬者の1年の平穏無事を祈ります。
元日の早旦、神社仏閣に詣でるのが「初詣」(はつもうで)です。近年は日中の比較的温かい時間に、ゆっくりと詣でる方が増えました。初詣は「生命の甦り」、心新たな気持ちで新年をお迎えください。
元旦から15日までの間、ご参拝の方に御神酒と開運守を授与(無料)しています。
初詣は氏神さまから