曇り空ながら、祝日の朝を迎えました。
寒さで紅葉も一番の見頃です。
朝早くから準備を整え、定刻10時に新穀勤労感謝祭(新嘗祭)を斎行(さいこう)しました。
今年も氏子中から多くの献穀米が集まりました。
また、敬神の念が篤(あつ)い生産者からは、新米(30㎏袋)や野菜・果物等の献備品(けんびひん)が沢山上がりました。
生産農家にとって、苦労の結集であり努力の成果が収穫です。
まさしく、田からとれた〝たからもの〟(宝物)です。
「大前(おおまえ)に秋の初穂(はつほ)を御食御酒(みけみき)に仕(つか)えまつりて、山野(やまの)の物は甘菜辛菜(あまなからな)海川(うみかわ)の物は鰭(はた)の広物(ひろもの)鰭の狭物(さもの)奥(おき)つ藻菜(もは)辺(へ)つ藻菜に至るまでに横山のごとく置足(おきた)らはし・・・」と、ご神前に種々(くさぐさ)のものを沢山(たくさん)にお供えして、感謝のお祭りを執り行う様子を宮司が祝詞(のりと)で奏上(そうじょう)するとともに、氏子を代表して責任役員が同様に祭文(さいもん)を奏上しました。
我が国で廃棄する食糧は夥(おびただ)しい量であり、粗末にしない、食を大切にするということを考える日でもあります。
「食前感謝と食後感謝」は日本人の大事な精神です。
<食前感謝> たなつもの 百(もも)の木草(きぐさ)も 天照(あまて)らす 日の大神(おおかみ)の恵みえてこそ
<食後感謝> 朝よひに 物くふごとに 豊受(とようけ)の 神の恵みを 思へ世の人