2016年5月 のアーカイブ

若葉雨

2016年5月9日 月曜日

来週末に「第29回まが玉祭」(5月21日・22日)を控え、境内樹木の消毒を始めたところ〝 若葉雨 〟が降り出したため延期となりました。

鎮守の杜には沢山の立木(たちき)がありますが、新緑の美しさはそれぞれ異なり、椎(しい)若葉、樫(かし)若葉、樟(くす)若葉、楓(かえで)若葉など、若葉を強調した表現は面白いものです。

また、若葉は青葉に比べて初夏の季節感に溢れています。

若葉雨なにかやさしくものを言ふ

麦南

DSC01955

境内では、薄緑の楓若葉が目覚めるばかりに美しく、紅葉とは別の趣(おもむき)があります。

雨重き葉の重なりや若かへで

太祇

雨ふくみ葉の重みして若楓

石鼎

相老い

2016年5月8日 日曜日

今朝は真田神社(平塚市真田)の月次祭、午後は北金目神社(平塚市北金目)の定例総会、夕方は落幡神社(秦野市鶴巻南)の定例総会と兼務社の行事が続く一日です。

L1030242

さて、風薫る五月晴れの青空の下、大安吉日の佳(よ)き日、神前結婚式のご奉仕がありました。

今日は母の日でもあり、思い出深い節目の日となったことでしょう。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

昨日は結婚式の下見があり、境内ご案内の折に、樹齢500年にもなる「相生の欅」(あいおいのけやき)の幹(みき)に手を触れて頂きました。

御神木にあやかり、良縁・夫婦円満、そして〝相老い〟の夫婦となるまでお互い寄り添い、良き年輪を重ねて欲しいと願います。

相生の欅

相生の欅

伊勢原市ニュースリリース

2016年5月7日 土曜日

四月節立夏の初候は「蛙(かわず)始めて鳴く」ですが、境内でも蛙の鳴き声を耳にするようになりました。

今朝は氏子の耕作者の屋敷内において、神奈川県神道青年会の稲作事業として「種まき」が行われました。

神社下の御神田(ごしんでん)では、6月12日(日)に「お田植ゑ」が催される予定です。

当社の鳥居と御神木の大注連縄(おおしめなわ)、例祭・國府祭の粽俵(ちまきだわら)の藁(わら)となる古代米(赤・黒)も合わせて作られます。

野花菖蒲

野花菖蒲

タウン紙(5月5日発行)に例祭の記事とともに、氏子の青年会(三和会・栗原祭保存会・神戸青年会)による「熊本地震義捐金」募金の事が掲載されました。

また、伊勢原市公式サイトのニュースリリース(5月6日公開)には、5月15日(日)午前10時に行われる「神社復興のための義捐金寄付」の内容が掲示されました。

タウンニュース記事 ( 5月5日号 )

タウンニュース ( 5月5日号 )

國府祭 その2

2016年5月6日 金曜日

かつて別名「天下まつり」ともいわれた「相模國府祭」(さがみこうのまち)。

古式「座問答」(ざもんどう)の後、各社の奉迎使(ほうげいし)が正装(せいそう)である裃(かみしも)姿に陣笠(じんがさ)を被(かぶ)り、総社(六所神社)へ七度半(ななたびはん)の遣(つか)いとして、神さまをお迎えに出掛けました。

大矢場(逢親場)祭場

大矢場(逢親場)祭場

定刻午後1時50分、報鼓(ほうこ)の合図とともに、五社同時に「発輿祭」(はつよさい)を斎行(さいこう)し、一之宮から順に大矢場(おおやば:逢親場)祭場(馬場公園内)に向かって御立ちとなりました。

19

各社の屋台囃子(やたいばやし)に負けず劣らず賑やかに、なでしこ囃子会(はやしかい)の叩く太鼓が甲高(かんだか)く鳴り響く中、当社の神輿も勇壮(ゆうそう)且つ大胆に、観衆を押し開くように練り進みました。

なでしこ囃子会

なでしこ囃子会

これよりは、一旦各社の神さまが祭場でお休みになった後、伝統にならって各種神事が粛々(しゅくしゅく)と執り行われます。

五社献饌

五社献饌

古くは〝 七十五膳献上 〟(しちじゅうごぜんけんじょう)の儀として、山海(さんかい)の幸(さち)が供えられた「五社献饌」(ごしゃけんせん)。

続いて、各社のご分霊(ぶんれい)である「守公神」(しゅこうしん)が総社に納められます。( 守公神 「 神納対面の儀 」 )

この儀は、相模国を守護する有力大社(五社)の神さまが、親神さまにお逢いになるものともいわれています。

神納対面の儀

神納対面の儀

古(いにしえ)を彷彿(ほうふつ)とさせる衣裳を身にまとった国司(こくし:大磯町長)が、各社にお参りになって国土安泰を祈る「国司代奉幣」(こくしだいほうべい)、総社宮司が各社をお参りする「神裁許の儀」(しんさいきょのぎ)と続き、大矢場祭場の儀式も閉式となります。

神裁許の儀

神裁許の儀

還(かえ)りは平塚八幡宮から順に御立ちとなり、当社は伊勢原道中の行在所を経てお宮へ戻ります。

行在所では今年も観光協会、商工会、商店会連合会、大神宮通り商店会などのお出迎えを受けました。

伊勢原道中の行列

伊勢原道中の行列

午後7時、神さまが還御(かんぎょ)の時を迎え、陽が落ちた境内に「オーオーオー」という先祓いの警蹕(けいひつ)が轟(とどろ)き、「鎮座祭」をご奉仕して、長い一日が無事に終わりました。

ご関係の皆様には、ありがたく御礼感謝申し上げます。

國府祭 その1

2016年5月6日 金曜日

暦の上で夏を迎えた「立夏」の昨日、夏を思わせる好天のもと國府祭(こうのまち)の朝を迎えました。

行列御立ち

行列御立ち

午前6時前には総代さんが漫(そぞ)ろ集まり、国府の地(大磯)へ向かう支度が始まりました。

金目行在所着御祭

金目行在所着御祭

神社を出立(しゅったつ)した行列は化粧塚(けしょうづか)を経由し、神戸(ごうど)から金目(かなめ)へ向かいました。

行在所(光明寺)

行在所(光明寺)

板東三十三箇所第7番札所の古刹(こさつ)・金目観音(光明寺)にて「着御祭」(ちゃくぎょさい)を斎行(さいこう)、住職や敬神講、御嶽(みたけ)太鼓連の歓迎を受けました。

4

端午祭(たんごさい)に相応しく、鯉のぼりが泳ぐ金目川に神輿が進み、多くの人たちの歓声が上がりました。

金目川

金目川

担ぎ手の青年衆は禊(みそぎ)で心身を清め、まさしく清々しい笑顔に溢れていました。

6

時間の余裕を以て、神揃山(かみそろいやま・かみそりやま)入口に着御。既に在庁(ざいちょう)のお迎えが待機していました。

神揃山 三之宮参道入口

神揃山 三之宮参道入口

神揃山は神集山とも言い、総社を除く五社の行在所となる祭場で、それぞれ参道入口が異なります。

化粧塚

化粧塚

当社の参道が最も険しく、神輿を担ぐ青年も息が上がるところですが、今年で72回目の國府祭参加となる在庁の長老も、紋付き羽織袴(はおりはかま)に草履(ぞうり)の姿で、今年もしっかりと行列の役目をおつとめになり、山道を歩かれました。

神揃山

神揃山

多くの人たちが待ちわびる神揃山に上がると、元気も増して盛り上がり、神輿振りも勢いが出てきました。

12

既に一之宮・寒川神社、二之宮・川勾神社が着御し、当社としても予定通りの運びとなりました。

13

準備班が待ち構え、設(しつら)えも万端整い、暫(しばら)くは長旅のお休み処となります。

14

ご神前に横山のごとく神饌(しんせん:神さまのお供えもの)を奉(たてまつ)り、当社も厳粛に祭典を執り行いました。

15

祭儀を畢(お)える頃には、四之宮・前鳥神社、一国一社・平塚八幡宮もそれぞれお着きになりました。

祝詞奏上

祝詞奏上

八幡宮の閉式と同時に、「粽行事」(ちまきぎょうじ)が行われ、振る舞いの餅が四方八方に飛び交いました。

粽行事を前に

力石に置かれた粽俵

五社の神職一同による「五社列拝」(ごしゃれっぱい)、そして、一之宮争いを儀式化した古式「座問答」(ざもんどう)では、当社宮司の仲裁の一声「いづれ明年まで」に、今年も変わらぬ大喝采(だいかっさい)が沸き起こりました。

zamondou

国府祭の前日

2016年5月4日 水曜日

昨晩は強風を伴う雨が降り、木々の枝や葉が散らばっていたものの、建物等には被害もなく無事でした。

L1030033

今日は国民の祝日「みどりの日」ですが、境内の新緑も美しい季節を迎えています。

L1020992

いよいよ明日に控えた「国府祭」(こうのまち)に向けて、今朝は総代さんたちの前日準備が行われました。

L1030014

祭典でご神前にお供えする鏡餅(かがみもち)、粽(ちまき)行事の撒(ま)き餅、当社伝来の上新粉(じょうしんこ)をこねて楕円形にした粢(しとぎ=しとぎ餅)などを順番に蒸(ふ)かして搗(つ)き、例年通りに拵(こしら)えました。

L1030019

また、注連縄(しめなわ)張りや神輿(みこし)飾り、行在所(あんざいしょ)に道具の調達、粽の俵(たわら)詰め、行列具準備等、変わらぬご奉仕に感謝するところです。

左から 守公神(しゅこうしん)・粽俵幣束(ちまきだわらへいそく)・鉾(ほこ)

左から 守公神(しゅこうしん)・粽俵幣束(ちまきだわらへいそく)・鉾(ほこ)

神職も黙々と殿内の清掃設営、神饌(しんせん:海・川・山・野の種々のお供えもの)準備等、万端整えて「動座祭」(午後7時)に神さまのお出ましを願いまつるのみとなりました。

L1030030

神職をはじめ、参列者が潔斎(けっさい)の上、式典に臨みます。

憲法記念日にあたり

2016年5月3日 火曜日

現行憲法が施行されて69年目の「憲法記念日」にあたり、全国各地では様々な行事が開催されています。

kokki

特に、憲法改正議論が高まっていますが、何が不足しているのか、どう時代に合わないのか、何故議論が生まれるのかなど、根本に立ち返って現行憲法の制定経緯や背景、手続き、前文や各条項などについて、国民一人一人があらためて学ぶ契機を迎えているのではないでしょうか。

そのことが、祝日法に記されている「国の成長を期する」ことにつながってくると思われます。

kennpoukinenbi

連休前半

2016年5月2日 月曜日

連休前半は好天に恵まれ、日本遺産認定の影響もあるようで、例年より参拝者が多いようです。

国府祭(5月5日)が近いこともありますが、「相模国六社めぐり」や「大山詣り」の道すがら立ち寄っての参拝など、御朱印(ごしゅいん)が終日続いています。

社頭掲示 「 まことの道 」 皐月

社頭掲示 「 まことの道 」 皐月

伊勢原市のホームページ「いせはら写真館」に、当社例祭(4月22日)の様子が公開(4月26日:広報広聴課)されましたのでどうぞご覧下さい。

また、(一社)伊勢原市観光協会のホームページには、当社の祭事情報も掲載されていますので、是非ご覧下さい。

神輿担ぎ

2016年5月1日 日曜日

昨日から「国府祭」(こうのまち)に頒布(はんぷ)する粽(ちまき)づくりに取り掛かっています。

粽

今朝は新緑に包まれた杜(もり)の中で、国府祭の神輿渡御(みこしとぎょ)に向けて、年番の神戸(ごうど)青年会が神輿担ぎの練習を行いました。

L1020922

何十年も担いでいる先輩方から骨法(こつほう)を習いながら、繰り返し練習し、呼吸を合わせて機微(きび)をつかんでいる様子でした。

L1020927

伝統の暴れ神輿ですが、綺麗に格好良く、神さまがお喜びになるように威勢良く担いで欲しいと思います。

L1020929

皐月の予定

2016年5月1日 日曜日

新しき月を迎えました。

月参り崇敬者の献備品(けんびひん)をご神前にお供えして「月次祭」(つきなみさい)を執り行い、皇室の御安泰、国民の安寧(あんねい)、氏子・崇敬者の平穏無事を祈り上げました。

また、熊本地震による被災地の早期復興を衷心(ちゅうしん)よりお祈り申し上げます。

L1020901

さて、今月は「国府祭」と「第29回まが玉祭」を目前に控えていますが、皐月(さつき)の祭事・行事予定をお知らせ致します。

1日(日)月次祭、4日(水)総代奉仕(国府祭準備)・動座祭、5日(木)国府祭、15日(日)月次祭、16日(月)相模中連合支部宮司会、21日(土)・22日(日)第29回まが玉祭、26日(木)まが玉祭反省会

広報いせはら 5月1日号

広報いせはら 5月1日号 文化財の特別公開 ( 第29回まが玉祭 )

安産祈願の吉日「戌の日」は、4日(水)・16日(月)・28日(土)です。

過ごしやすい陽気となりましたが、今月は神前結婚式の予定も入っています。

当社では人生儀礼などの各種祈願を随時(8:30-16:30)承っていますが、念のため電話(0463-95-3237)やメール(hibita@athena.ocn.ne.jp)などで日時をご確認下さい。