2016年5月21日 のアーカイブ

心地よい夕間暮れ

2016年5月21日 土曜日

午後4時半、特設舞台において初日の主要行事である「まが玉祭奉告祭」(ほうこくさい)を執り行いました。

参進

参進

『古事記』には「朝日の直差(たださ)す国、夕日の日照(ひで)る国」という表現がありますが、眩(まぶ)しいくらい日がよく差しました。

まが玉祭奉告祭

まが玉祭奉告祭

御神火(ごしんか)により篝火(かがりび)に火が入り、まが玉祭の象徴である「まが玉」を御殿から舞台に遷(うつ)して神事は修められました。

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これよりは「管絃と舞楽の夕べ」の始まりです。

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暫(しば)しの間、幽玄美(ゆうげんび)溢(あふ)れる雅楽(ががく)の音色に時を忘れ、心穏やかに過ごして頂きました。

管絃(かんげん)

管絃(かんげん)

今年は比々多神社雅楽会による演奏で、管絃・現代曲・舞楽(ぶがく)の3本柱で演目が進められました。

舞楽「貴徳」(きとく)

舞楽「貴徳」(きとく)

途中、笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)の管楽器(かんがっき)、琵琶(びわ)・箏(そう)の弦楽器(げんがっき)、鞨鼓(かっこ)・太鼓・鉦鼓(しょうこ)の打楽器についての説明もあり、雅楽について理解と興味を深めた方も多かったのではないでしょうか。

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舞楽「貴徳」に用いられた面は、国宝に指定されたもののレプリカで、その形相(ぎょうそう)に境内に居た子供たちは驚きを見せ、多くの大人も初めて見るその姿や動作に、吸い込まれるように見入っていました。

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1時間20分余りの演奏時間でしたが、しばらくは感動の余韻(よいん)にひたる、とても心地良い夕間暮れとなりました。

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ご来場の皆様、ありがとうございました。

明日の2日目も様々な内容で充実した「まが玉祭」が開催されますので、どうぞお越し下さい。

第29回まが玉祭 初日

2016年5月21日 土曜日

今年は「節分追儺祭」(2月3日)、「例祭」(4月22日)、「國府祭」(5月5日)と大きな行事において晴天が続いていますが、「第29回まが玉祭」も天候に恵まれました。

開会式

開会式

鳥居前における開会式に続き、各所のお清めを行いましたが、そのご挨拶はもちろんのこと、お目に掛かる方々と交わす言葉も晴れ晴れとしたものとなりました。

居合抜刀術

居合抜刀術(揚武館伊勢原道場)

今年は舞台行事が2日目に集中する形となりましたが、境内諸行事は例年通り賑わいを見せました。

民謡 繁和会

民謡(繁和会)

特に、「まが玉づくり体験」は開演時間前から人が集まり、大人も子供も熱心に取り組んでいました。

まが玉づくり(まが玉づくりの会)

まが玉づくり(まが玉づくりの会)

また、お茶席も常に一杯で、青々とした木々の下の野点(のだて)は心地よい空間となっていました。

野点(まが玉祭茶道愛好会)

野点(まが玉祭茶道愛好会)

伊勢原手作り甲冑隊は、「えい、えい、おう」と勇ましく〝 鬨(とき)の声 〟を発し、会場を盛り上げました。

伊勢原手作り甲冑隊

伊勢原手作り甲冑隊

伊勢原市内の銘菓が集まる菓子展・模擬店も人気で、明日(22日14:40)は生菓子の無料配布が実施されます。

菓子展(伊勢原菓子組合)

菓子展(伊勢原菓子組合)

夕方の「奉告祭」(ほうこくさい)、「管絃と舞楽の夕べ」(比々多神社雅楽会)が近づく頃には、境内に用意した椅子席も満席となりました。

吟舞(橘流雨降吟舞会)

吟舞(橘流雨降吟舞会)

境内の緑が損なわれるような樹木の病気が生じたことから、大切な鎮守の杜(もり)を守ろうと始めた「みどりの杜基金」ですが、今年は授与所(じゅよしょ)前で受け付けています。

基金にご協力下さった方には「富札」を1枚(お一人様1枚限り)差し上げています。

「みどりの杜基金」受付

「みどりの杜基金」受付