今日は安産祈願の戌の日。
「満潮(みちしお)のごとく月日は満ち・・・輝く玉のごとき嬰児(みどりご)の産声(うぶごえ)も高らに・・・」
と安産祈願の祝詞(のりと)を奏上(そうじょう)しました。
当社のご祭神には、大酒解神(おおさかとけのかみ)として山の神である大山祇神(おおやまつみのかみ)、小酒解神(こさかとけのかみ)としてその娘である木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)がお祀(まつ)りされています。
記紀神話によれば、木花咲耶姫命は天孫(てんそん)・瓊瓊杵命(ににぎのみこと)の后(きさき)となって一夜のうちにご懐妊されますが、貞操(ていそう)を疑われたことの証(あかし)をたてるため、戸の無い産屋の中に火を放ち、無事に三柱の神をお産みになりました。
木花咲耶姫命は富士山に鎮座する浅間大社のご祭神ですが、富士山は大いなる母体、あるいは火中で出産したことから火山ともいえます。
三之宮は〝 産の宮 〟にもつながり、無事出産の神さまのご加護のもと、元気で丈夫な赤ちゃんの誕生を楽しみにしています。