2014年1月12日 のアーカイブ

統理告辞

2014年1月12日 日曜日

来る2月26日(水)・27日(木)、所管神社連絡協議会では伊勢への参宮旅行を計画しています。

第62回神宮式年遷宮で神さまがお遷りになられた外宮・内宮にお参りをするとともに、せんぐう館や古殿地を拝観します。

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今次の式年遷宮もあって、神社の社頭では神棚におまつりするお伊勢さんのお神札「神宮大麻」の頒布数が増体しています。

神棚のお神札は年末に新しくして新年を迎えるものですが、新年を迎えてからお神札を受けに来られる方もあります。

家庭や会社の神棚に手を合わせて、感謝と祈りの真心を捧げましょう。

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統  理  告  辞

第62回神宮式年遷宮遷御の儀が、昨秋、皇大神宮、豊受大神宮において古式床しく厳粛裡に斎行されましたことは、慶賀の至りに存じます。

顧みますと、平成16年に聖上の御聴許を拝してより、全国神社関係者をはじめ関係諸団体は相協力して万全な奉賛体制の確立につとめて参りました。そして、凡そ8年の歳月を経て国民総奉賛の機運の昂まりの下、大きな成果を上げていただきました。

先の大戦を経て、神宮式年遷宮は聖旨奉戴のもとに、国民奉賛によって準備が進められることになりました。そして、戦後の混乱期から60有余年の間、社会環境が著しく変化する中で、4度の御遷宮が斎行されて参りました。さうした中、この度の御遷宮にあたりましては、古儀に従って厳格に伝統を継承することに最善を尽くされ、関係者一丸となって粛々とご準備をお執り進めになられました。御遷宮に込められた人々のかうした祈りが、日本人の心として社会にも広く伝播したことは、大きな意義があったものと存じます。

次の御遷宮へ向けて環境を整へてゆく取り組みは、すでに始まってゐます。この度の成果を礎として、国民総参宮と神宮大麻奉斎を柱とする奉賛活動に力を注ぎ、これからも社会情勢や人々の意識の変化に柔軟に対応しつつ、着実な歩みを進めてゆくことが私達に課せられた使命であると存じます。

大神様の神慮を畏み、全国津々浦々の神社のご社頭の隆盛を祈りつつ、次期遷宮元年を迎へての告辞といたします。

平成26年1月1日

神社本庁統理 北白川 道 久