2013年4月18日 のアーカイブ

安定と加護

2013年4月18日 木曜日

個人の一生で、出生、七五三、成人式、結婚式、厄年、年祝い、葬儀など、成長の過程で行われる儀礼を人生儀礼といい、順次経験していくことから通過儀礼ともいいます。

私たちは安定した生活を送るために、昔からこれらの節目を大切に過ごしてきました。そのために神さまや仏さまのご加護をいただくわけです。

日の本(もと)に生れ出(い)でにし益人(ますひと)は神より出でて神に入るなり

これは江戸時代の伊勢神宮の祠官・中西直方という方の歌ですが、神道の死生観ともいえます。私たちはもともと神さまから生まれてきたのだから、神さまの御許(みもと)に帰っていくというものです。

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さて、昨晩は通夜祭(つやさい)・遷霊祭(せんれいさい)、本日は葬場祭(そうじょうさい)・火葬祭(かそうさい)・帰家祭(きかさい)・十日祭(とおかさい)と、2日間にわたり神葬祭(しんそうさい)のご奉仕がありました。

神葬祭では祭詞(さいし)を奏上する際に、故人の経歴や人柄、功績などを読み上げ、御霊(みたま)の安定を祈るとともに、代々の祖霊(それい)とともに葬家や遺族のご加護を願います。

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