3月末まで國學院大學において開催されていた企画展「身体としての土器」が閉会し、貸出中の当館所蔵「顔面把手」(がんめんとって)が戻って来ました。
本企画展の企画・展示などを行った中村耕作氏(伊勢原市出身)が著書『縄文土器の儀礼利用と象徴操作』を寄贈されました。
本書は300頁超の考古学専門の叢書(そうしょ)で、前述の「顔面把手」について、周辺遺跡や出土地点、背面に施された蛇体装飾、類似の周辺分布などについて詳細な分析と考察が記されています。
また、仲村昭一氏(平塚市在住)は、『花に誘われ花に酔う』を寄贈されました。
本書は折りにふれて綴られた回想文で、同氏にとって五冊目の上梓(じょうし)になるそうです。
その随筆集の中には、当社で神葬祭(五十日祭)を行った時の感情も心豊かに盛り込まれています。
海軍兵学校時代の思い出や桜に対する思い入れの深さに、吸い込まれるように読み入ってしまいました。
例年であれば、大祭の頃に満開を迎える八重桜も盛りを迎えています。