2013年3月 のアーカイブ

機微

2013年3月21日 木曜日

今日は大安吉日で戌(いぬ)の日。安産祈願の妊婦さんがお参りになりました。

お腹に宿した命の尊さに感謝するとともに、生命の働きに〝 機微 〟 (きび)を感じます。

今日お参りの皆さんは夏の盛りが出産の時期になりますが、移ろう季節の中で神さまのご加護のもと、丈夫な赤子を授かるよう願い上げました。

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境内では花の開花が進んでいますが、これもまさしく自然の機微です。

社殿

社殿

今日は園芸農家の方からいただいた百合が大きな花を咲かせました。

社殿(拝殿)と社務所(玄関)に飾っていますので、お時間がありましたらご覧ください。

玄関

社務所

春分の日とは?

2013年3月20日 水曜日

昨日は総代さんが集い、会計整理をして一年間の収支を作成していただきました。

氏子の皆様には4月に回覧でご報告いたします。

これで年度内に予定されている総代さんのお仕事はお仕舞いとなります。一年間ありがとうございました。

さて、今日は昼夜の長さがほぼ等しい「春分の日」です。

祝日法には、「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」とあります。せめて、「称え」「慈しむ」と記述して欲しいですが、日本の文化にそぐわない内容です。

宮中では、歴代天皇や皇后・皇族の御霊(みたま)をおまつりする春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)が行われますが、一般の家庭でも先祖をまつり、お墓参りをしてぼた餅をいただくのが習わしです。

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今日は、大祭提灯奉納申込、外国から一時帰国したご家族の七五三参り、秋に結婚式予定の方の下見参拝、神葬祭のお宅で五十日祭・埋葬祭の相談、「まが玉祭」(5月18日・19日)打ち合わせ、「大神社展見学ツアー」(5月28日)打ち合わせ、NHK撮影打ち合わせなど、千客万来の一日となりました。

また、気温も暖かく、ご朱印参拝や花見参りなどもありました。

お寺と神社の地図帳 辰巳出版

お寺と神社の地図帳 辰巳出版

当社掲載

当社掲載

地域の見守る目

2013年3月19日 火曜日

今日は卒業式を迎えた学校が多かったと思います。

伊勢原市でも10校(伊勢原小学校・大山小学校・高部屋小学校・比々多小学校・成瀬小学校・大田小学校・桜台小学校・緑台小学校・竹園小学校・石田小学校)の小学校で卒業式が行われました。

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禰宜がPTAのお役目で、保護者や地域の皆様とともに、比々多小学校の卒業式に参列しました。

本年度は、146名の児童が沢山の思い出を胸に、学舎から元気に巣立って行きました。

校長先生の式辞

校長先生の式辞

皇太子殿下 御歌 (平成25年・歌会始)

幾人の巣立てる子らを見守りし大公孫樹の木は学舎に立つ

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午前中、山王中学校の1年生が郷土ウオークで神社境内にやって来ました。

卒業から丁度1年になりますが、お兄さん・お姉さんらしく成長している様子が一目でわかりました。

山王中学校1年生・郷土ウオーク

山王中学校1年生・郷土ウオーク

地域の目で更なる健やかなる成長を見守りたいと思います。

昨年より15日早い開花

2013年3月19日 火曜日

昨晩は竜巻発生の注意情報が流れるほど、台風並みの暴風が吹き荒れました。

しかしながら、本日は一転して晴れ上がり、25℃を超えるほどの記録的な暑さとなりました。

開花したソメイヨシノ

開花したソメイヨシノ

各地の桜開花情報に気を向けていましたが、境内の桜(ソメイヨシノ)も開花しました。当社境内では昨年より15日早い開花宣言です。

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この夏日が他の木々にも影響し、花の開花を押し進めそうな気配です。

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日中は、野に鳴く雉(きじ)のけたたましい声が境内に聞こえるようになりました。

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あしひきの八つ峰(を)の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君 『万葉集』大伴家持

今めかしく

2013年3月18日 月曜日

昨日の午後3時、境内において「人形感謝祭」を執り行いました。

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この季節特有の「春疾風」(はるはやて)が吹く中、人形を納めた人たちが参列されました。

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時代の趨勢(すうせい)や住宅事情により、七段飾りを目にする機会は少なくなりました。

しかしながら、雛人形(ひなにんぎょう)を飾り、女の子の幸福と成長を祈る美しい文化を後世に伝えたいものです。

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各家庭から持ち寄った人形は古びたものもありましたが、神社の境内で今めかしく有終の美を飾ることができました。

浄火でお焚き上げをする最中、こみ上げる思いに涙する人の姿もありました。

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それぞれの感謝の念が込められた神事となりました。

古雛を今めかしくぞ飾りける 虚子

追慕追遠の誠

2013年3月17日 日曜日

今日は彼岸入りです。当家でも彼岸に先立ち、奥津城(おくつき=お墓)の掃除を綺麗に終えました。

奥津城(おくつき) 

奥津城(おくつき) 

彼岸に前後して、昨日は三年祭、本日は一年祭及び祖霊祭のご奉仕がありました。

一年祭 御霊の平安をお祈り申し上げます

一年祭(自宅) 御霊の平安をお祈り申し上げます

神道では「春季霊祭」(しゅんきれいさい)といって、昼夜平分(へいぶん)となる春の最中(もなか)に、代々の祖先の御霊(みたま)に対して追慕(ついぼ)追遠(ついえん)の誠を捧げ、祖先の加護を祈ります。

大きな石のお祓い

2013年3月16日 土曜日

昨日に続いて、穏やかな天候の一日となりました。

お彼岸前ですが、行楽日和とあって国道の下りは朝から渋滞が続いています。

さて、製造業を営む工場の緑化工事にあたり、大きな石(12トン)を移動するため、工事安全とお祓いの依頼がありました。

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昔から大きな石や木など、人の力の及ばないものに神を感じ、崇め畏れるのが日本人の根底にある信仰ともいえます。

八百万(やおよろず)の神といいますが、日本人が「もの」にこだわり、愛着を感じ、大切にする表れでもあります。

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工事の安全をお祈り申し上げます。

麗らかな日差し

2013年3月15日 金曜日

昨日の冷たい風とは打って変わり、麗らかな春の日差しに包まれた一日となりました。

辛夷 こぶし

白木蓮 はくもくれん

弥生も折り返しの15日を迎え、ご神前では「月次祭」(つきなみさい)を執り行い、皇室の御安泰と国の安寧、氏子崇敬者の安全と発展を祈りました。

河津桜

駐車場の河津桜

社務所では、例祭(4月22日)の献幣使差遣(けんぺいしさけん)申請書、舞姫(まいひめ)差遣依頼書、伶人(れいじん)奉仕依頼書などの発送、例祭案内状の通知準備を整えました。

駐車場の四季桜

駐車場の四季桜

本日は大安吉日にあたり、お蔭様で大祭における提灯(ちょうちん)のご奉納が数多くありました。

奉納申込につきましては、「トップページ最新情報(2月10日)」をご覧ください。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

今日は地鎮祭も沢山ありましたが、穏やかな天候に恵まれて何よりでした。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

神道の精神を国政に

2013年3月14日 木曜日

昨晩は強風とともに雨が降りましたが、よいお湿りとなりました。

13日・14日と箱根宮ノ下・富士屋ホテルにおいて、関東一都七県神政連協議会主催による会議が、神道政治連盟神奈川県本部の当番で開催され、県内外から45名が参加しました。

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戦後の日本は、経済発展により物質的に豊かになる一方で、精神的な価値より金銭的価値を優先する風潮、思い遣りやいたわりの心を欠く個人主義的な傾向が強まり、様々な問題を抱えるようになりました。

神政連は日本らしさ、日本人らしさをテーマに、誇りと自信を取り戻すための国民運動に取り組んでいます。

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会議には「神道の精神を国政に日本の心を政策に」を政治姿勢として取り組む、参議院議員・ありむら治子氏をお招きして国政報告を伺いました。

参考

皇室の尊厳、日本の誇りを大事にしよう」 「靖國に想うこと

国の宝を受け継ぐということ」 「時間軸を持つこと

命の重み、家族の絆、国家の尊厳を守りたい

国運をたぐりよせる年に

濱口和久氏の講演

濱口和久氏の講演

また、国際地政学研究所研究員・拓殖大学客員教授の濱口和久氏による「地政学の視点で見る日本の領土・領海問題」と題した講演を拝聴しました。

会議後の記念撮影

会議後の記念撮影

神さまの御許に

2013年3月14日 木曜日

三寒四温ではありませんが、寒暖の差が激しく、体調管理に気を遣う数日です。

12・13日と神葬祭(しんそうさい)のご奉仕がありました。

御霊の平安をお祈り申し上げます

御霊の平安をお祈り申し上げます

通夜の晩には、「通夜祭」(つやさい)を行います。

これは昔の「殯」(もがり)=「荒城」(あらき)の遺風(いふう)であり、遺体を柩(ひつぎ)に納めて安置し、礼を尽くして手厚く奉仕しますが、もう一度蘇って欲しいという願いが込められます。

そして、「遷霊祭」(せんれいさい)では、故人の御霊(みたま)を白木の「霊璽」(れいじ)に遷(うつ)し留め、忌明(きあけ)後は永く家の守護神としておまつりします。

「葬場祭」(そうじょうさい)は故人に最後の訣別を告げる重儀で、その後列次(れつじ)を整えて火葬場に向かい、「火葬祭」(かそうさい)を行います。

今日までは神のまにまに世をぞ経(へ)しまからむ後も神のまにまに

神さまから生まれた私たちは、再び神さまの御許(みもと)に帰っていくという神道の死後観です。