2010年7月 のアーカイブ

文に親しむ

2010年7月13日 火曜日

日曜日(18日)に予定している泣き相撲【http://www.nakisumo.jp】は、84人となりました。お申し込みをいただいた皆さまありがとうございます。今のところお天気も良さそうです。授乳の方は、社殿横にテントを設けますのでご利用ください。

文月(ふづき・ふみづき)も半ばが近付いて来ました。七夕は過ぎましたが、和歌や詩歌を献じたりという、古の文化を楽しむ機会も少なくなっています。小生は唯一、いただいたお中元の御礼文をせわしなく書くぐらいでしょうか。

博物館に残る書状

博物館に残る書状

三之宮郷土博物館には、江戸時代の古文書が数多く収蔵されていますが、近代の書状などは、却って懐かしさというか興味深く感じます。

坪井正五郎氏の書簡

坪井正五郎氏の書簡

坪井正五郎氏(1863-1913)は江戸に生まれ、東京帝国大学(現・東京大学)を卒業。日本の人類学の先駆者。日本石器時代住民についてコロポックル(*アイヌ語)説を唱えました。

*コロポックル~アイヌ語で蕗(ふき)の下に住む人の意。アイヌ伝説に登場する小人で、坪井氏は日本列島の先住民で、アイヌに追われたと説きました。

子どもたちも夏休み目前となりましたが、暑中見舞いや残暑見舞いに心をこめて欲しいものです。

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大山独楽回し

2010年7月12日 月曜日

比々多神社の歴史は相当に古く、「社伝記」(天保5年・1835年)によると、御鎮座は初代・神武天皇6年(紀元前655年)、人々が古くから祭祀の行われていた当地を最上の地と選び、神を祀る宮を建立し、相模国の霊峰大山を神体山として豊斟渟尊(トヨクムヌノミコト)を日本国霊(にほんこくれい)として祀ったことにはじまるといわれています。

丹沢大山国定公園の東南端に位置する、標高1,252メートルの大山は、雨降山(あふりさん)と呼ばれ、千数百年の昔から山岳信仰の霊山として今に栄え、阿夫利(あふり)神社と大山寺がその歴史を物語ります。

今でも、先導師(せんどうし)旅館(=宿坊 しゅくぼう)や門前の土産物店が軒を連ねます。その土産物の中で、郷土玩具として親しまれているのが、「大山独楽」(おおやまこま)です。

木地師(きじし)により伝えられる伝統の技

木地師(きじし)により伝えられる伝統の技

大山独楽は良く回り、知恵が回る、金運が回るなど開運の縁起物です。材料はミズキを用い、ふっくらやわらかで、良く手になじみます。

大山独楽回し練習会の様子

大山独楽回し練習会の様子

10月2日に、市内小学校(10校)対抗の独楽回し選手権大会があります。比々多小学校では、9月13日にその選手を決める大会が開催され、それまでに6回の練習会が行われます。小雨の中、子どもたちは楽しく和やかに練習をしていました。

参議院選挙も終わりましたが、独楽のもつ円満さでくるくる世の中も回って欲しいものです。

巫女のご奉仕

2010年7月11日 日曜日

裏の畑で南瓜(かぼちゃ)が大きく生りました。氏子の方からも、神前奉納で上がりました。ずんぐりした不美人を形容して、“ 南瓜に目鼻 ”といいますが、南瓜同様、味わいがあるものです。

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昨晩は、真田神社の宵宮(よいみや)で、社務所へ戻ると夜10時を回っていました。

御神輿は、御仮屋(おかりや)に一晩泊まりました

御神輿は、御仮屋(おかりや)に一晩泊まりました

 御仮屋(=御旅所おたびしょ)では、着御祭(ちゃくぎょさい)を行いましたが、学生の巫女(みこ)さんにもお祭りのご奉仕をしてもらいました。

神饌(しんせん)伝供(でんく)の確認

神饌(しんせん)伝供(でんく)の確認

 今日は、例祭式(れいさいしき)といって、地域の主なる方々が参列して重要な大祭儀式を執り行いました。

ご神前の様子

ご神前の様子

 本祭礼にあたり、奇特な氏子の方より、殿内に壁代(かべしろ)という調度品が奉納され、とても明るくなりました。また、長い年月で傷んだ床板や屋根の補修工事も行われました。神さまの御神威(ごしんい)も増すことでしょう。

補修された本殿前の床板

補修された本殿前の床板

 今日は参議院議員選挙の投票日ですが、ご奉仕が終わってお宮に戻る頃には、開票が進んでいることだと思います。

椿(つばき)の果実

椿(つばき)の果実

真田与一義忠公も尊崇

2010年7月10日 土曜日

昨日の予報では、雨の1週間でしたが、今日は朝から晴れて真田神社(平塚市真田)のお祭りも万々歳です。

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夜の動座祭(どうざさい=御神輿の御神霊入れの儀式)に備えて、午後から準備に出掛けました。

子どもの御神輿は午後に出ました

子ども神輿は午後から出ました

子ども神輿は高学年と低学年で大小1基ずつですが、担げない子どもが出るほど大勢でした。子どもに「かき氷は出るの?」と尋ねられました。これもお祭りの楽しみの1つです。

宮神輿

宮神輿

ホオズキ市の準備も整っていました。

ホオズキ

ホオズキ

宮総代さんの話では、9日【昔の例祭日】には寒川町をはじめ、遠方から多くの人たちがお参りに来られたそうです。真田与一義忠公(さなだのよいちよしただこう)をはじめ歴代領主の崇敬篤き神社の所以です。

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太陽の国

2010年7月9日 金曜日

梅雨の最中とは言え、今日から1週間はお天道さまにお目にかかる機会は少なそうです。

私たち神職は、研修などで食事をいただく時に、「静座(せいざ) 一拝(いっぱい) 一拍手(いちはくしゅ)」の後に、食前感謝の和歌(以下)を唱え、「いただきます」と発して食事をいただきます。

たなつもの 百(もも)の木草(きぐさ)も 天照(あまて)らす 日の大神の恵み得てこそ

昔は、年寄りが「ご飯を粗末にすると目がつぶれるよ。」とよく言いましたが、今ではなかなか聞かれなくなりました。『古事記』には、オオゲツヒメが鼻や目や尻から取り出した食べ物をスサノヲノミコトにもてなすと、ミコトは怒ってヒメを殺してしまいました。その体からは沢山の作物が生まれましたが、目から生まれたのが、“ 稲 ” です。

食べ物は神さまからいただいくものということが分かると思います。

さて、昨年の11月12日は何の日だったかご存じでしょうか。天皇陛下御即位20年の国民式典が行われた日です。本来であれば臨時祝日法により祝日になる予定でしたが、政権交代により実現しませんでした。

EXILEのCD 組曲 『太陽の国』

EXILEのCD 組曲 『太陽の国』

その時に、天皇皇后両陛下に捧げられたのが、国民的人気グループEXILE(エグザイル)の歌う奉祝曲(ほうしゅくきょく)組曲「太陽の国」です。【作詞:秋元康 作・編曲:岩代太郎 演奏:東京都交響楽団】

当初は発売の予定がありませんでしたが、この度CD化され販売されることになりました。財団法人国民精神研修財団で、1枚千円で求めることができます。

皇居前広場での奉祝式典 平成21年11月12日

皇居前広場での奉祝式典 昨年11月12日    撮影:日本会議

 日の恵みに感謝する日本人なら、この曲を聞いて感動すること間違いなしです。

神社とまつり写真展

2010年7月8日 木曜日

お中元のピークを迎え、ありがたいことに配達の車両が沢山の到来物を運んできます。その中で、子どもたちの楽しみであり、何となく懐かしく感じるのが乳酸菌飲料のカルピスです。大正8年7月7日に発売され、発売日に因んで天の川をイメージした水玉模様にしたそうです。

昨日は七夕でしたが、カルピスのアンケートによると、織り姫と彦星は「恋人」と答えた人が77.1%で、正解の「夫婦」と答えた人はわずか21.0%だったそうです。

「三ノ宮花の会」による七夕飾り

「三ノ宮親子ふれあいクラブ」による七夕飾り

さて、今日は神奈川県神道青年会主催の第2回「神奈川の神社とまつり」写真展並びに「伊勢神宮式年遷宮パネル展」(横浜駅・新都市プラザ)を見学して来ました。

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会場では、短冊に様々な祈りを込めて飾ってありました。

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 比々多神社のお祭り(粽行事)の写真も展示されていました。

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七夕の意味ではありませんが、伝統や文化を正しく後世に伝えることは難しく、多くの人たちの力が必要なものです。おまつりの写真を見た方々は、どう感じていただいたのでしょうか。

先生の社会体験研修

2010年7月7日 水曜日

「一心泣き相撲 比々多場所」(7月18日)の参加申し込みは70名を超えました。当日が晴れることを願います。

泣き相撲用の神社紹介チラシ

泣き相撲用の神社紹介チラシ

今日は雨の中、比々多小学校の教頭先生が2名の先生を連れて挨拶に来られました。「社会体験研修」として、初任者教員(5年経験者)が来月下旬に、当社で研修するためです。

神社の歴史や由緒の説明 (平成19年)

神社の歴史や由緒の説明 (平成19年)

前回は、平成19年に2名の先生が5日間の研修をされましたが、今回は2日間です。教員としての社会的視野を広げ、多様なものの見方・考え方を身につけることが狙いのようです。

お下がりのスルメ奉製作業 (平成19年)

お下がりのスルメ奉製作業 (平成19年)

当社を研修先として選んでいただいた先生方のためにも、神社の伝統や地域との関わり、長い歴史と豊かな緑に恵まれたお宮の魅力を精一杯お伝えしたいと思います。

受け入れ側としても、いろいろと勉強する良い機会です。頑張らないといけません。

真田の天王さん

2010年7月6日 火曜日
7月10日(土)・11日(日)は、兼務社・真田神社(平塚市真田)の夏祭りです。昔から “ 真田の天王(てんのう)さん ” と親しまれ、疫病除けの神さま(スサノヲノミコト)のご神徳にあやかろうと、近郷から多くの参拝者で賑わいました。
欅(けやき)の老大木がその歴史を物語ります

欅(けやき)の老大木がその歴史を物語ります

真田神社は郷社(ごうしゃ)という格式を誇り、大正2年6月10日付で、県知事・大嶋久満次氏により、「神饌幣帛料供進神社」(しんせんへいはくりょうきょうしんじんじゃ)に指定されています。

唐櫃(からひつ)の蓋(ふた)の記録

唐櫃(からひつ)の蓋(ふた)に記された記録

以前は7月9日が例祭日(現在は7月の第2日曜日)で、この時期の風物詩ホオズキや農具の市で有名でした。ホオズキは病気の根を切るまじないといわれ、今でも境内で販売されています。 

文久年間築造の石鳥居

文久3年(1862)築造の石鳥居

今日は社務所で、大祭に頒布する切札(きりふだ=紙の御神札)を奉製しました。

伝統を守り版木で1体ずつ御神札を奉製

伝統を守り版木で1体ずつ御神札を奉製

中今の心

2010年7月5日 月曜日

今日は、神奈川県慰霊堂(横浜市)において、戦没者を慰霊する月次祭(つきなみさい)が斎行されました。

慰霊堂大祭の様子(平成18年)

慰霊堂大祭の様子(平成18年)

神奈川県では、神道・仏教・キリスト教・天理教・諸宗教が宗教連盟を組織して、慰霊行事のご奉仕をしています。今月は、横浜市や旧中郡(中井町・大磯町・平塚市・伊勢原市)地区の慰霊祭で、当社権禰宜(ごんねぎ)が祭員としてご奉仕させていただきました。伊勢原市内のご遺族とも顔合わせが出来たようです。                 

【5月29日のブログもご覧ください】

さて、このところワールドカップサッカーや相撲の野球賭博がニュースの多くを占めている感じもしますが、選挙戦も終盤に入りました。

11日(日)が投票日となりますが、選挙権をもつものの義務として、国の現在そして未来に責任をもち、大切な1票を投じたいと思います。

全国津々浦々の神社で組織する神道政治連盟は、日本人らしさとは何かを考え、先人たちが残してくれた伝統や文化を守り、将来に伝えてゆくことを根幹として活動しています。

県神社庁での選挙応援活動

県神社庁での選挙応援活動(5日)

神道政治連盟は利益を誘導する団体ではないので、ご先祖さんたちが苦労の末に守り伝えてきた国の形や精神・文化など、無形の財産に感謝し、子孫に発展的に引き継いでゆく使命・責任を大切に考えています。つまり “ 中今 ”(*なかいま)の心こそが重要です。

*中今~過去と未来との真ん中の今。現在を讃美していう語。

「遠皇祖(とおすめろき)の御世(みよ)を始めて中今に至るまで」 『続日本紀』(しょくにほんぎ)

故に、子どもたちに恥じない、誇りある国づくりを目ざして活動する政治家を支持しています。

氏子の絆

2010年7月4日 日曜日

一昨日は落幡神社(秦野市鶴巻)、昨日は北金目神社(平塚市北金目)、今日は八剱神社(平塚市上吉沢)と日月神社(伊勢原市沼目)で夏越大祓が執り行われました。

また、昨晩は今年の半期が終わり、神社総代主催の慰労会(日向・天成園)が開催され、宮司並びに責任役員及び職員も参加して、暑気払いとなりました。

湘南こそだてジャーナル

湘南こそだてジャーナル

子育て支援の活動をする「湘南子育てジャーナル」の機関誌(VOL.2)に広告協力をいたしました。出版物(無料)が社頭に置いてありますので、子育て中の方はご覧ください。お役立ち情報が満載です。

熊野神社境内社の水神祭

熊野神社境内社の水神祭

昨日の平間・水神祭に続き、熊野神社(平塚市千須谷)の境内社【水天宮・八坂神社】で、水神祭がありました。千須谷は氏子80戸の小さな地域ですが、神仏への信仰も篤く、絆を大切にしています。

暑い夏を元気に乗り切り、作物に病害虫の被害もなく、稔りの時期が迎えられるようご祈念いたします。