2019年5月 のアーカイブ

管絃と舞楽の夕べ

2019年5月19日 日曜日

18日の夕刻、伶人(れいじん)の奏(かな)でる雅楽(ががく)演奏の中、宮司以下祭員、巫女(みこ)が本座(ほんざ)に着き、実行委員、来賓が舞台上に参列して「まが玉祭奉告祭」を執り行いました。

新緑の美しい比々多の杜(もり)で、風を感じる好季節、まが玉祭の開催を神さまに奉告し、各種催しが無事に行えるよう祈り上げました。

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「火入れの儀」で御神火が庭燎(ていりょう)に移され、祭儀の象徴である「勾玉」(まがたま)を舞台中央に安置しました。

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来賓挨拶に続き、いよいよ「管絃と舞楽の夕べ」です。

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今年は横浜雅楽会による演奏で、祭祀舞(さいしまい)「豊栄の舞」(とよさかのまい)から始まりました。

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管絃(かんげん)の楽曲は盤涉調(ばんしきちょう)「音取」(ねとり)「千秋楽」(せんしゅうらく)「蘇莫者破」(そまくしゃのは)で、始まる頃には少し風が冷たくなって来ました。

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そして、舞楽(ぶがく)は「蘇利古」(そりこ)と「還城楽」(げんじょうらく)「長慶子」(ちょうげいし)。

蘇利古では蔵面(ぞうめん)、還城楽では怪奇な面の姿に、シャッターを切る撮影者も多かったようです。

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非日常的であり、幽玄(ゆうげん)な世界に誘(いざな)ってくれた一時でした。

第32回まが玉祭 初日

2019年5月18日 土曜日

お陰様で天候に恵まれ、第32回まが玉祭を迎えました。

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先ずは舞台や各所を隈(くま)なくお祓いして、いよいよ開会です。

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舞台の始まりは今年も居合抜刀術です。真剣を振る度に音が聞こえ、見応えのある迫真の演武でした。

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境内では菓子組合のテントに商品が並べられ、お昼時とあって求める人が続きました。

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伊勢原手作り甲冑隊の活動も定着し、お馴染みの郷土の偉人がずらりと並びました。

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茶席はとても優雅で、夕方まで席が空くことはありませんでした。

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三味線とともに各地方の民謡が披露され、客席では口ずさむお年寄も大勢いました。

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今年も人気一番は「まが玉作り体験」です。

老若男女を問わず、没頭する姿が見られました。

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鍵盤(けんばん)を備えた大正琴は音が高く、現代曲から定番曲まで練習の成果が発表されました。

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地域の新鮮な農産物が豊富に用意され、とても求め安かったようです。

展示会場の設営

2019年5月17日 金曜日

第32回まが玉祭の前日、出演団体の控え室の設営や音響機器の搬入も順調に進みました。

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社務所では華道展や書作品展、書道・絵画展の展示が整いました。

IMG_8287明日は朝早くから賑やかになりそうです。

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特設舞台設置完了

2019年5月16日 木曜日

「第32回まが玉祭」の開催が2日後に迫りました。

野外の行事が多いため、雨が一番の心配事ですが、予報によれば2日間とも天気の崩れはなさそうです。

また、両日とも紫外線は強そうですが、熱中症の危険もなさそうで、風も強くはないようです。

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昨日は特設舞台の設置が完了し、各所にテント等も設営しました。

多くの方々のお参りをお待ちしております。

辞別祝詞

2019年5月15日 水曜日

去る5月13日、宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)の神殿(しんでん)前庭において、「斎田点定の儀」(さいでんてんていのぎ)が執り行われ、悠紀(ゆき)地方は栃木県、主基(すき)地方は京都府に決まりました。

これは11月14日・15日に大嘗宮(だいじょうきゅう)で執り行われる「践祚大嘗祭」(せんそだいじょうさい)にあたり、悠紀国(ゆきのくに)と主基国(すきのくに)を亀の甲羅(こうら)を用いた「亀卜」(きぼく)という伝統的な占いで定めるものです。

大嘗祭には両地方の田んぼで収穫された稲(米)が、それぞれ悠紀殿(ゆきでん)・主基殿(すきでん)にお供えされます。

御即位後初めての新嘗祭(にいなめさい)であるとともに、天皇の御代一代に一度限りの大祀(たいし)であり、御即位に関わる御大礼(ごたいれい)の中でも最も重要な儀式ともいえます。

また、先例によれば、全国の都道府県から「庭積机代物」(にわづみのつくえしろもの)が献納(けんのう)されます。

平成の御代替わりでは、茶、ピーナツ、大根、キウイ、海苔(のり)が神奈川の産物として献納されました。

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本日の月次祭(つきなみさい)にあたり、辞別祝詞(ことわきのりと)を奏上(そうじょう)しました。

御大礼の御儀すべてが厳粛かつ盛大に執り行われますよう、比々多の大神さまに祈念申し上げました。

葬儀の相談

2019年5月14日 火曜日

昨日、神葬家(神道式による葬儀を行う家)の方から連絡が入り、明日・明後日の日程で神葬祭(しんそうさい)をお仕えすることになりました。

そして、葬儀日程や斎場、式の規模や流れ等についての確認はもちろんのこと、故人の生前の経歴について細かな打ち合わせ、今後の相談等を行いました。

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仏式の位牌(いはい)にあたるのが、白木(しらき)の霊璽(れいじ)であり、拝礼対象となる祖霊の依代(よりしろ)です。

仏教では戒名(かいみょう)ですが、神道では御霊(みたま)としての名前で霊号(れいごう)を墨書(ぼくしょ)します。

また、誄詞(るいし・しのびごと)といって、祭詞(さいし)で生前の功徳(くどく)を称えて、遺族の心に寄り添って哀悼(あいとう)の意を表します。

戌の日

2019年5月13日 月曜日

本日は安産祈願の吉日「戌の日」でした。

子宝に恵まれたことを神さまに感謝し、懐妊5ヶ月目の戌の日に安産を祈願して、帯祝いをするのが古き良き風習として今も続いています。

5ヶ月目というのは、胎児が安定する時期であり、5は縁起の良い数字ともいわれています。

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また、戌の日が選ばれるのは、犬が多産であり、古くから邪気を祓う動物であることに因(ちな)んでいます。

そして、「岩のように丈夫に育ちますように」との意から、「岩田帯」(いわたおび)をしめます。

岩田帯の語源は「斎肌帯」(いはだおび)ともいわれ、「胎児を保護し、その位置を安定させる」「お腹を冷やさない」「胎児が育ち過ぎない」などの効果があるようですが、母親にとって精神的・心理的な安心感をもたらす効果が大きいようです。

まが玉祭の準備

2019年5月11日 土曜日

大型連休中の御朱印の波がなくなり、落ち着いた土曜日となりました。

来週は「第32回まが玉祭」(5月18日・19日)となりますが、今日は社務所内を展示用に模様替えしました。

今年は飲食関係の運営者が一部変更となりますが、鳥居前の土地を借用して、キッチンカーが並ぶ予定です。

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馬頭観音

2019年5月9日 木曜日

本日は土地の一角に佇(たたず)む馬頭観音(ばとうかんのん)の移設にあたり、お祓いの依頼を受けました。

現地へ伺うと、石像仏は観音像の姿を何となく拝める程度で、石柱が破損し表面がかなり風化していました。

馬頭観音は六観音の一つで、柔和な観音像とは真逆で、憤怒(ふんぬ)の形相(ぎょうそう)をしています。

馬の守護神として江戸時代には広く信仰されたこともあり、市内でも観音立像の他、文字のみが彫られた角柱型のものも見られます。

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馬が人の生活にとって重要な存在であった時代を考えつつ、感謝と安全の祈りを捧げました。

夏の訪れ

2019年5月7日 火曜日

更衣(ころもがえ)は季節の変化に応じて衣服を着かえることですが、昨日の立夏から祭典に用いる装束を夏物に取替えて御奉仕しました。

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神社下の御神田では、6月2日(日)に神奈川県神道青年会による「御田植ゑ」が行われる予定ですが、今朝は神社近くの耕作者のお宅で種まきが行われました。

立夏の初候は「蛙始鳴」(かわずはじめてなく)ですが、間もなくあちらこちらで蛙の鳴き声が鳴り響きそうです。