本日は土地の一角に佇(たたず)む馬頭観音(ばとうかんのん)の移設にあたり、お祓いの依頼を受けました。
現地へ伺うと、石像仏は観音像の姿を何となく拝める程度で、石柱が破損し表面がかなり風化していました。
馬頭観音は六観音の一つで、柔和な観音像とは真逆で、憤怒(ふんぬ)の形相(ぎょうそう)をしています。
馬の守護神として江戸時代には広く信仰されたこともあり、市内でも観音立像の他、文字のみが彫られた角柱型のものも見られます。
馬が人の生活にとって重要な存在であった時代を考えつつ、感謝と安全の祈りを捧げました。