18日の夕刻、伶人(れいじん)の奏(かな)でる雅楽(ががく)演奏の中、宮司以下祭員、巫女(みこ)が本座(ほんざ)に着き、実行委員、来賓が舞台上に参列して「まが玉祭奉告祭」を執り行いました。
新緑の美しい比々多の杜(もり)で、風を感じる好季節、まが玉祭の開催を神さまに奉告し、各種催しが無事に行えるよう祈り上げました。
「火入れの儀」で御神火が庭燎(ていりょう)に移され、祭儀の象徴である「勾玉」(まがたま)を舞台中央に安置しました。
来賓挨拶に続き、いよいよ「管絃と舞楽の夕べ」です。
今年は横浜雅楽会による演奏で、祭祀舞(さいしまい)「豊栄の舞」(とよさかのまい)から始まりました。
管絃(かんげん)の楽曲は盤涉調(ばんしきちょう)「音取」(ねとり)「千秋楽」(せんしゅうらく)「蘇莫者破」(そまくしゃのは)で、始まる頃には少し風が冷たくなって来ました。
そして、舞楽(ぶがく)は「蘇利古」(そりこ)と「還城楽」(げんじょうらく)「長慶子」(ちょうげいし)。
蘇利古では蔵面(ぞうめん)、還城楽では怪奇な面の姿に、シャッターを切る撮影者も多かったようです。
非日常的であり、幽玄(ゆうげん)な世界に誘(いざな)ってくれた一時でした。