2018年9月 のアーカイブ

安全祈願祭

2018年9月4日 火曜日

台風21号の影響により、本日予定されていた施設の地鎮祭が取り止めとなりました。

しかしながら、建築主、設計監理者、監修者、施工者等が揃ってお参りになり、社殿において安全祈願祭を鄭重にお仕えしました。

御神前には奉献酒(ほうけんしゅ)や鯛(たい)、野菜、果物がお供えされ、工事の安全無事を祈り上げました。

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祈祷神札(きとうふだ)とともに、建設地に埋納(まいのう)する鎮物(しずめもの)をお授けし、土地の四方を祓い清める御神酒、御神塩、御神土をお頒(わか)ちしました。

嵐の前の静けさ

2018年9月3日 月曜日

当初予報とは異なり、今朝は早くから強い雨が降り、昨日に続いて、外の祭典奉仕では雨の影響を受けました。

また、今日は安産祈願の戌の日にあたり、予(かね)て問い合わせのあった方々が、無事お参りになり安心しました。

今後の気象状況に注意を払いたいと思いますが、夕方には早めの対応で安全対策を施しました。

9日に大祭を控えた八幡神社(伊勢原市坪ノ内)の太鼓の音が僅かに響いていますが、今夜は秋の虫の鳴き声が澄んで聞こえ、嵐の前の静けさとなりそうです。

『広報いせはら』

『広報いせはら』

さて、9月1日発行の『広報いせはら』(第1160号)に、川戸光久氏のリポートで「相模國府祭」の記事が大きく掲載されました。

私たち専門職(神職)とは異なり、市民目線の見方がとてもわかりやすく、皆さんに理解を深めてもらえるのではないでしょうか。

風の神

2018年9月2日 日曜日

七月中処暑の末侯で、七十二侯「禾乃登る」(こくものすなわちみのる)となりました。

「禾」(か)は稲のことで、「登る」(みのる)は成熟する、「乃」(いまし)はすなわちの意となります。

田んぼの稲穂が実り、黄金色の穂を垂らす実りの秋です。

御神田(神社下)の稲穂(左は古代米)

御神田(神社下)の稲穂(左は古代米)

越中八尾(えっちゅうやつお:富山)では「おわら風の盆」が行われていますが、この時期の大風は風の神がもたらすと古くから信じられてきました。

7月に龍田大社(奈良)で斎行(さいこう)される「風鎮大祭」(ふうちんたいさい)は、台風や洪水、凶作や疫病をもたらさぬよう、古く延喜式に伝わる龍田風神祭祝詞の言霊の祈りが捧げられています。

今週は非常に強い勢力をもつ台風21号の動きに、最大の注意が必要となります。

社頭掲示 長月

社頭掲示 長月

安鎮と鎮魂

2018年9月1日 土曜日

「神社祭祀規定」で定められている祭祀(さいし)には、大祭・中祭・小祭がありますが、毎月朔日(ついたち)と15日に行う「月次祭」(つきなみさい)は、小祭にあたります。

月参りの方の赤飯や果樹農家の梨、無花果(いちじく)等を御神前にお供えして、月次祭に安鎮(あんちん)の祈りを込めました。

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また、前述の規定にない祭祀を諸祭(しょさい)もしくは雑祭(ざっさい)といいますが、これらは氏子・崇敬者等の依頼によって行われるものです。

今日は、神道式の葬祭(そうさい)により、霊魂を神霊として祭る一連の祭祀のうち、「五十日祭」という霊前祭を、参集殿内に祭場を設(しつら)えて執り行いました。

近しい身内により玉串が捧げられ、鎮魂の祈りが込められました。