七月中処暑の末侯で、七十二侯「禾乃登る」(こくものすなわちみのる)となりました。
「禾」(か)は稲のことで、「登る」(みのる)は成熟する、「乃」(いまし)はすなわちの意となります。
田んぼの稲穂が実り、黄金色の穂を垂らす実りの秋です。
越中八尾(えっちゅうやつお:富山)では「おわら風の盆」が行われていますが、この時期の大風は風の神がもたらすと古くから信じられてきました。
7月に龍田大社(奈良)で斎行(さいこう)される「風鎮大祭」(ふうちんたいさい)は、台風や洪水、凶作や疫病をもたらさぬよう、古く延喜式に伝わる龍田風神祭祝詞の言霊の祈りが捧げられています。
今週は非常に強い勢力をもつ台風21号の動きに、最大の注意が必要となります。