盛り返した暑さと共に、境内では蝉の鳴き声も衰えを知らずに勢いを保っています。
境内の生物同様、私たちの営みは日々の中でそう変わらないものといえます。
伊勢の神宮では「日別朝夕大御饌祭」(ひごとあさゆうおおみけさい)が朝夕の二度、御鎮座以来約1500年間続けられ、「国安かれ、民安かれ」の祈りと感謝の誠が捧げられています。
当社でも朝夕の「日供祭」(にっくさい)を一年中欠かすことなく執り行い、皇室の御安泰と国家の安寧、氏子・崇敬者の平安と繁栄を祈り上げています。
天地の神のめぐみしなかりせば一と日一と夜もありえてましや 本居宣長
日々の営みの中で、大小となく、天地(あめつち)の神の恵みによらざるものはないということです。
報恩感謝(ほうおんかんしゃ)の一言に尽きます。