残り3週間もすると、平成29年の半分が終わります。
6月30日は「夏越大祓」(なごしのおおはらえ)ですが、半年間の穢(けが)れを祓い、無病息災を祈る日本の伝統行事です。
古く大宝令(たいほうりょう:701)に記され、延喜式(えんぎしき:927)には六月・十二月の大祓が制定されています。
大祓には半紙で象(かたど)った「人形」(ひとがた)を配りますが、人形で身体を隈(くま)なく撫(な)で、息を3度吹きかけて、心身の穢れを人形に負わせます。
参道には茅(かや)を束ねた茅の輪(ちのわ)を立てます。
これを左足から入り右足から出て、左右左と3回くぐり心身を清めるのが、季節の風物詩でもあります。
延喜式には、「贖物」(あがもの:代償として差し出す品物)として、米・酒・塩・糸・麻(あさ)・木綿(ゆう)・鍬(くわ)・海藻などが記され、現在でも祭典には欠くべからざるものとして整えています。
この期間の特別限定で、「茅輪守」(ちのわまもり)を授与所で頒布(はんぷ)致します。