2015年10月 のアーカイブ

神宮大麻研修会

2015年10月10日 土曜日

昨日、県神社庁において「神宮大麻研修会」が開催されました。

第62回神宮式年遷宮が一昨年無事に完遂しました。遷宮年のお伊勢さんへのお参りは約1420万人といわれ、その心は様々な形で内外に伝わりました。

これを機に、私たち神職は氏子総代と協力しながら、更なる啓発活動を推進するとともに、家庭祭祀の向上につとめなければなりません。

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研修会の講師には國學院大學の石井研二教授をお招きして、神宮大麻頒布向上に向けた方途を探りました。

先生は神社本庁やマスコミ各社、宗教団体や大学、各種団体による世論調査、宗教意識などの結果を丁寧に分析・説明され、変容する儀礼文化、希薄化に警鐘を鳴らしました。

また、日本創成会議の人口減少化による市町村消滅の危機や、20~39歳の女性が平成52年(2040年)には49.8%の市区町村で半減する将来推計人口の報告を通して、根本的な家族の問題について問題提起をされました。

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後半は3名の神職による活動報告で、神宮大麻の頒布向上・家庭祭祀の振興に向けた取り組みや課題、問題意識、提案などがなされました。

遥かスペインから

2015年10月9日 金曜日

昨日、遥かスペインからご夫妻でお参り下さいました。

当社で結婚式を挙げられ、ご結婚一周年の参拝です。

「結婚式当日は緊張と時間の制限もあったことから余裕がありませんでした。」とのことで、様々なお話をさせて頂き、神域でゆっくりとお過ごし下さいました。

今後ともお互いの文化を理解し、幸せなご家庭を築いて下さい。

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さて、崇敬者の方が一冊の本をご紹介下さいました。

『 諸国神社 一宮・二宮・三宮 』( 山川出版社・渋谷申博著 )です。

著者は「一宮制度」の謎を探ろうとの意図ですが、諸国(六十六国・二島)の一宮・二宮・三宮について知ることができ、神社めぐりが好きな方にも興味深い書といえます。

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絵手紙

2015年10月8日 木曜日

青空の広がる素晴らしい天気となり、朝から御朱印参拝の多い一日でした。

第二駐車場では、薄く淡い紅色の四季桜、十月桜が咲いています。

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境内では絵手紙の会の皆さんが、先生の指導を受けながら心心に季節を描いていました。

芸術の秋といいますが、描くにも鑑賞するにも良い季節です。

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外国人がやってきた

2015年10月7日 水曜日

北上する台風23号の影響でしょうか、青空は広がっているものの時折強い風が吹きます。

地鎮祭の奉仕中は祭壇(さいだん)が煽(あお)られないか、冷や冷やとしました。

さて、中国の国慶節休暇(1~7日)では、日本が最も人気の海外旅行先のようで、観光客の賑わいぶりが報道で伝えられています。

ラグビーワールドカップ(平成31年)、東京オリンピック・パラリンピック(平成32年)などの開催により、多くの外国人訪問客に、日本の歴史や文化、風土とともに、規律や秩序など高い精神性をあらためて感じてもらう機会となります。

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神社本庁から『神社に外国人がやってきた!ドゥ- ユ- ウォント OMAMORI [詳細編] 』 が届きました。

明日は当社で結婚式を挙げられたご夫妻がスペインからお参りになる予定です。

七五三について

2015年10月6日 火曜日

10月に入って七五三参りの問い合わせが増えてきました。

七五三は七・五・三という陽数を男児・女児の年にあてはめたもので、三歳男児・女児の「髪置」(かみおき)、五歳男児の「袴着」(はかまぎ)、七歳女児の「帯解」(おびとき)という儀式に由来するものです。

これまでの成長に感謝し、さらなる無事成長を祈るもので、11月15日にお祝いをします。

11月15日に祝うことになったのは、この日が二十八宿(にじゅうはっしゅく)の鬼宿日(きしゅくにち)にあたり、何事の祝い事にも最良の日であることから、また収穫の時期である霜月のまつりに合わせたという説などがありますが、五代将軍徳川綱吉が子の徳松の祝儀をこの日に行ったことに由来するともいわれています。

753「七つまでは神の子」と古くからいわれるように、生命(霊魂)が安定し、神さまと人の変わり目に位置する大切な節目にあたるわけです。

七五三に欠かせない「千歳飴」の袋には、鶴・亀・松・竹・梅などが描かれていて、幾久しく健やかな成長の願いが込められています。

社頭では、お祝いの千歳飴(県内特製)を準備しています。

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神社では随時(8:30-16:30)七五三のご祈願を承っていますが、恒例の祭事や結婚式などの予定がありますので、念のため電話でご連絡ください。

神嘗祭

2015年10月5日 月曜日

午前中は神社下の御神田において、小学校5年生の稲刈り体験が行われ、140名の児童たちの楽しそうな声が聞こえてきました。

御神田では来る11日(日)の午前10時から、神奈川県神道青年会による神事と稲刈りが予定されています。

収穫された御神田のイセヒカリは、懸税(かけちから:初穂)として既に伊勢の神宮へ送られ、年中で最大のお祭り「神嘗祭」(かんなめさい:10月15-25日)の献穀米となります。

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伊勢の地からは、伊勢神宮崇敬会の季刊誌『みもすそ』(第76号)とともに、平成28年丙申の日記が届きました。

神奈川県神社庁では神嘗祭に合わせて行われる「初穂曳」(はつほひき)奉仕参加の募集を毎年行っていますが、当社の秋の祭事と重なることが多く、なかなか参加が叶いません。

神宮徴古館もリニューアルオープン(10月31日)のようで、お伊勢さんには毎年一回はお参りしたいものです。

酣の一日

2015年10月4日 日曜日

更衣(ころもがえ)の装束では汗ばむ暑さながら、秋晴れの青空の下、兼務社の八剱神社(平塚市上吉沢)、五霊神社(伊勢原市上粕屋)で例祭を迎えました。

八剱神社では玉垣建設工事の竣工にあたり、石匠への感謝状贈呈式を行いました。

五霊神社では例祭に併せて、戦後70年という節目の地区戦没者慰霊祭を執り行いました。遺族は年々少なくなっていきますが、慰霊顕彰(いれいけんしょう)は続けて欲しいと願います。

五霊神社

五霊神社

社頭は初宮、七五三、交通安全などの祈祷に加え、御朱印参拝などで賑わい、出張祭典では結婚式神葬祭、地鎮祭、家屋解体祓、井戸掘安全祈願祭など、お蔭様で酣(たけなわ)の一日となりました。

結婚式 指輪交換

結婚式 指輪交換

命名相談

2015年10月3日 土曜日

昨日は爆弾低気圧による暴風の影響で、境内も大荒れとなりましたが、倒木や建物被害などもなく、清掃して元の静かな境内に戻りました。

今年も靖國神社から来年の暦(平成28年・皇紀2676年・西暦2016年・丙申・閏年)が到来しました。

当社の暦(開運暦・寶運暦)も程なくご案内できると思います。

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最近はあまり多くありませんが、3件の命名相談が重なりました。

民法では生後14日以内に出生届を出す決まりですが、古くから生後7日目の「お七夜」に命名するのが名付け祝いです。

名付けによって霊魂が身体に宿り、人格が備わると考えられています。

命名は五格(天格・人格・地格・総格・外格)による吉凶や字の意味、読み、音の響き、姓名のバランスなどの判断、そしてどういう子に育って欲しいかといった子供の幸せを願ってつけられます。

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名前が決まれば、命名書や奉書(ほうしょ)に名を記し、神棚や床の間に貼ってお祝いをします。

命名のご相談は社務所にお尋ね下さい。

神社で考える憲法問題

2015年10月2日 金曜日

本日は神社で考える憲法問題について記してみたいと思います。

日本人が古くから大切にしてきた正直、勤勉、親切、品位、節度、調和といった道義、道徳の道筋は日本人の美徳であり、それらは長い年月をかけて歴史や伝統、そして様々な文化によって育まれ、家族の絆や地域の連帯、あるいは自然環境なども保ってきました。これらが崩れ、失われることで神社のお祭りやお寺の護持運営などにも困難な問題が生じています。

農業や林業、水産業など、私たちの暮らしと神社の結びつきは非常に強く、しかしながら、自然そのものであり、年中行事や人生の節目のお祝いなどにも表れています。

敗戦時に無念の内に受け入れざるを得なかった現憲法は、昭和の不平等条約といってもよく、聖徳太子の十七条憲法や鎌倉幕府の貞永式目、五箇条の御誓文や教育勅語、そして明治憲法(大日本帝国憲法)とは大きく異なり、残念ながら日本らしさ、日本人の心が存在しません。

世界の成文憲法を保有する188ヶ国の中では、古い方から14番目、改正されていない成文憲法の中では世界最古、つまり日本より古い13ヶ国の憲法は時代に応じて改正を経験しています。

因みに、アメリカは18回改正し、27ヶ条を追補、ドイツは57回、フランスも24回改正しています。

未来の子供たちのためにも戦後の宿題を片づけるのが今を生きる私たちの責任です。

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先ずは、憲法の「前文」です。

ここには日本らしさが記されるべきであり、国民の自由な意思のもとに、自主的に作り上げられた自信と誇りのもてるものでなければなりません。そして、悠久の歴史と伝統によって育まれた日本の国柄がごく自然に記されるべきです。

次ぎに「天皇条項」です。

万世一系の天皇を頂く国家は世界で唯一であり、各国からの国際的な対応を見ても、天皇は国家の元首であり国民の心情では象徴そのものです。

毎月一日・十五日の月次祭、朝夕の日供祭はもちろんのこと、全国津々浦々の神社において、例祭(大祭)では皇室の御安泰と御繁栄を祈り上げています。

次ぎに、「政教分離規程」です。

古来より神仏と深い関わりの中で私たちは生活を営んできました。地域の老若男女が数多集い、公の要素の強いお祭りに公人が参列出来ない、基礎的な神話さえ公教育の場で教えられないのは、社会としてとても大きな損失です。

次ぎに「家族条項」です。

渋谷区では同性パートナー条例が施行されていますが、夫婦別姓などにより、伝統的な家族観が崩れて始めています。教育の現場でも混乱が生じる問題ですが、男らしさ・女らしさを活かすことにより、社会の均衡が保たれ、社会の一番小さな共同体である家族があってこそ、自治会や地域共同体も保たれます。家族を尊重することで行きすぎた個人主義にも歯止めが掛かります。

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次ぎに「安全保障」です。

天皇陛下には「民安かれ、国安かれ」と日々祭り主としてお過ごしになられ、自然災害が発生するたびに、被災者に寄り添われています。私たち神職が奏上する祝詞においても恒久平和を神々に祈るのが和を尊ぶ日本人の表れともいえます。安全保障関連法案が成立しましたが、領土や領海、領空はもちろんのこと、海外の邦人が安全に安心して暮らせるように願うばかりです。

次ぎに「緊急事態条項」です。

現行憲法の最大の欠陥の一つともいわれますが、予想不可能な甚大な災害や疫病の蔓延、テロなどの外敵に対する対応は国民の生命に直結する問題です。

次ぎに「環境保全条項」です。

美しい国土を守るために環境権は重要です。伊勢の神宮の式年遷宮では、常若の精神で建替を20年ごとに行っていますが、木を育てる文化、自然を神として敬い畏れ、共に生きるという考えを後々までも伝えていくべきです。

次ぎに「改正規程」です。

連合国総司令部により改正出来ないようにつくられた現憲法ですが、厳しい規定そのものが私たちの権利を奪っているとも考えられます。上記のことを考えれば、日本人が日本らしく生きるために、見直しが図られるべきといえます。

神無月の朔日

2015年10月1日 木曜日

神無月の朔日(ついたち)、午前中は例月参りや創業記念日の企業参拝、そして戌の日とあって安産祈願などのご祈願が続きました。

今日から祭儀に着装する装束も更衣(ころもがえ)となりました。

そして、常の如く月次祭を斎行し、皇室の御安泰と国家の繁栄、氏子・崇敬者の安全の祈りを捧げました。

社頭掲示 神無月

社頭掲示 神無月

午後には、厚木市の公民館事業でバスの団体参拝がありました。

冷たい雨が落ちる中でしたが、参拝後に三之宮郷土博物館や神輿殿の見学など、一時間余りを過ごされました。

古鏡27.10.10-11.23川崎市民ミュージアム(2面貸出)

川崎市民ミュージアムの企画展示「古鏡-その神秘の力-」(10/10-11/23)にあたり、登尾山(とおのやま)古墳・らちめん古墳出土の鏡2面を貸し出しすることになりました。

関心のある方は社務所に声をお掛けください。枚数に限りがありますが、先着で企画展示の招待券を差し上げます。