春は別れの季節、人事異動や転勤など、当社にも挨拶に訪れる方が多くあります。
市内の中学校では卒業式が執り行われ、様々な思い出を胸に若人が母校から巣立って行きました。
さて、晴れの佳き日、地鎮祭などの出張祭儀がありました。
地鎮祭は建築・土木工事などの着工に先立ち、土地の神さまに工事の安全、加護を祈る儀式です。
忌鎌(いみかま)で草を刈る「刈初めの儀」(かりぞめのぎ)、忌鍬(いみかま)忌鋤(いみすき)で大地を穿(うが)つ「穿初めの儀」(うがちぞめのぎ)は、建築儀礼の事始めの所作を意味します。
「エ-イ、エ-イ、エ-イ」と発する言霊(ことだま)には、建主や施工者の〝永遠に永久に〟という意が込められています。
また、道路建設工事に伴う住居移転により、邸内井戸の埋納(まいのう)清祓、欅(けやき)の伐木(ばつぼく)清祓のご奉仕もありました。
先祖代々受け継いできた古井戸や樹齢300年に及ばんとする大木に、家族の様々な思いが詰まっていることと拝察しました。